2014年7月10日 (木)

小さいオオルリソウ 
Cynoglossum zeylanicum

シノグロッスム・ゼイラニクム(Cynoglossum zeylanicum:ムラサキ科オオルリソウ属)が咲いています。


Cynoglossumzeylanicum13


Cynoglossumzeylanicum12


Cynoglossumzeylanicum10


種小名のゼイラニクムは「セイロン島の」という意味で、セイロン原産のシノグロッサムです。
セイロン以外にもアフガニスタンやカシミール、ブータン、インド、セイロン、マレーシアなどに広く自生しています。
日本でもオオルリソウ(大瑠璃草)という名で、本州以南、沖縄まで自生しています。

ところでオオルリソウの学名は牧野新日本植物図鑑には Cynoglossum zeylanicum とあります。
ところが平凡社「日本の野生植物」には Cynoglossum furcatum var. villosulum が正式名で、Cynoglossum zeylanicum は異学名と記載されています。
しかし1824年に Cynoglossum zeylanicum が正式名で、 Cynoglossum furcatum が異学名と定められ、1994年には Cynoglossum furcatum var. villosulum も Cynoglossum zeylanicum に含められています。

オオルリソウは草丈は60~90cmになると言われています。しかし昨年同様20cm足らずで花をつけ、それ以上大きくなる様子はありません。
昨年背が低かったので、今年もタネを買い直して播いてみましたが、同じでした。
今年の1月18日に種まきをしたのですが、時期が遅くて充分育たなかったからかもしれません。
園芸用にするなら年を越してからにすると、小さく育っていいのかもしれません。

| | コメント (3)

2014年7月 7日 (月)

球根性スクテラリア 
Scutellaria hypericifolia

スクテラリア・ヒペリキフォリア(Scutellaria hypericifolia:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。


Shypericifolia1


Shypericifolia2


Shypericifolia3


スクテラリア・ヒペリキフォリアは1911年に命名された比較的最近発見されたスクテラリアで、中国四川省の海抜900〜4000mの山脈の林縁や斜面になった草原に自生しています。

スクテラリアの仲間では珍しい径2cmほどの根茎を持ち、そこから多数の茎を上げていきます。
地上に出た茎は分枝せず、少し地面を這い、その後立ち上がっていきます。
背丈は30cmまでで、花の上唇弁を除けば、植物体には目立った毛は生えていません。

短い葉柄のある葉は全縁の卵型から楕円形をしています。希に鋸歯のある個体もあるようです。
卵型の苞葉を持ち、それが花の付け根を覆っているので、萼の付属体(スクテラリアの語源になっているお皿)が見えません。
長さ2.5cmほどの花は総状花序につき、花色は色々あるようで、このような紫以外に、純白、緑がかった白や青紫が知られています。

hypericifoliaは「不完全な(hypo)ヨーロッパ原産のエリカ(erica)の葉のような(folia)」という意味で、葉の形状をあらわしています。典型的なエリカがなにであるか知りませんが、一般的にエリカというと松葉のような葉だと思います。この葉がエリカに似ているとは思いません。

| | コメント (3)

2014年7月 4日 (金)

白いハーレークイーン 
Capnoides sempervirens f. album

カプノイデス・センペルビレンス・アルバ(Capnoides sempervirens f. album:ケシ科カプノイデス属)が咲いてます。


Capnoidessempervirensa1_2
かすかにピンクがかっています。


Capnoidessempervirensa3
これは真っ白です。


Capnoidessempervirens5
これが基本種のコリダリス・センペルビレンス


Capnoidessempervirens6
エライオソーム(種枕)のついた種子


最近ではキケマン属は再分類され、以前コリダリス・センペルビレンスと呼ばれていたカプノイデス・センペルビレンスは、今はキケマン属ではなくコマクサ属に近い種類、ケマンソウ(Dicentra spectabilis)に近縁と考えられています。

北半球の森林地帯に自生する2年草です。暑くなるまで咲き続けるので、繁殖力が高く、米国に帰化しているといわれています。

1.5cmほどの筒状の花で、筒の後部は丸みのある距になっていま。
コリダリスは萼のないものが多いのですが、センペルビレンスは花の付け根に白い2枚の萼が見えます。その代わり苞葉はありません。

本来の花色は3枚目の写真のようにピンクで、花弁の先が黄色くなっています。
アルバはそのピンクの色が抜けて、黄色い花弁の先以外は白ですが、時にピンクの筋やピンクがかっていることがあります。

一番下の写真のようにタネには蟻の大好きなエライオソーム(種枕)がついています。地面に落ちたタネは蟻が巣に運ぶので、色々なところで花を咲かせます。

属名カプノイデスは古代ギリシャ語の「capnosのような」という意味です。
そしてcapnosとは、ケシ科のフマリア属やコリダリス属の植物を指す古代ギリシャ語で、「kapnos(煙、蒸気、霧)」に由来しています。
種小名は「常緑の」という意味です。二年草で、冬も葉を茂らせているからです。
和名はオボロエンゴサクです。

| | コメント (2)

«ピンクのコンソリダ・レガリス 
Consolida regalis