2014年8月21日 (木)

アスクレピアス・インカルナタのタネ 
Asclepias incarnata

アスクレピアス・インカルナタ(Asclepias incarnata:カガイモ科アスクレピアス属)の莢が弾けて、タネが飛び出しました。


Asclepiasincarnata11


Asclepiasincarnata12


Asclepiasincarnata13


アスクレピアス属は北米とアフリカに100種類以上が分布しているといわれています。
アスクレピアス・インカルナタは、北米の北はカナダ(マニトバ州やケベック州)から西はルイジアナ州やテキサス州、南は米国ジョージア州まで広く自生しています。

種小名インカルナタは「肉色の」という意味で、花の色を示しています。6mmほどの大きさのローズ色の花を、直径4〜8cmの半球状の散形花序につけます。
これまでもトウワタ(唐綿:アスクレピアス・クラサビカ:Asclepias curassvica)が果実をつけたのを見たことがありますが、3年ほど前から花を付けるようになったインカルナタが初めて1本だけ果実をつけました。

莢も、その中の様子も、長い毛をつけたタネもクラサビカと同じでした。
同じガガイモ科の植物でオキシペタラム・カエルレウム(Oxypetalum caeruleum)も同じタネをつけていました。

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2014年8月17日 (日)

樽前山の花 
Pennellianthus frutescens

先日北海道支笏湖の南に位置する樽前山(東山で1,022m)に登ってきました。
登ったと言っても7合目の駐車場から外輪山近くまでです。
高所恐怖症の私には帰りの景色を考えると途中までしか登れませんでした。

そこで至る所に目についたのがイワブクロ(岩袋:Pennellianthus frutescens:ゴマノハグサ科ペンネリアンサス属)です。


Penstemonfrutescens1


Penstemonfrutescens2


Penstemonfrutescens3


Tarumae1
樽前山を登山道から望む


Tarumae2
樽前山の外輪山の途中から眺めた支笏湖


イワブクロは北海道から東北地方、他にはサハリン(カラフト)、カムチャツカ半島やシベリアの亜高山や高山の岩場や砂礫地に分布する高山植物です。
イワブクロは以前はペンステモン(アメリカイワブクロ)属で、日本で唯一のペンステモンの仲間でした。1966年にペンネリアンサス属が提案され、1970年に再分類されました。
ペンステモン属とは、染色体数が8ではなく、10 あるという点で違っています。また平らな有翼の種子を持つという点や子房についての構造などで異なるそうです。

茎は直立して高さは10cmほどになります。
茎の先端に数個の花を横向きに付けます。花は長さ2.5cmほどで淡紅紫色の釣鐘型をしています。
花冠は上下に二唇状に裂け、さらに上唇は2裂に、下唇は3裂しています。
花冠の縁や萼には目立つ毛が生えています。

長楕円形の葉は柄がなく、対生してつきます。葉には鋸歯があります。

別名、タルマエソウ(樽前草)で、樽前山に多く見られるからだそうです。牧野図鑑にはタルマイソウとあります。

属名ペンネリアンサスは「ペンネルさんの(Pennelli)花(anthus)」という意味ではないかと思います。
ペンネル(Francis Whittier Pennell ;1886 – 1952)さんは米国の植物学者でゴマノハグサ科に関する研究で知られてます。

種小名frutescensは「低木状の」という意味です。

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2014年7月31日 (木)

瓔珞タマアジサイ 
Hydrangea involucrata v. multiplex

ヨウラクタマアジサイ(瓔珞玉紫陽花:ヒドランゲア・インボルクラタ・ムルチプレクス:Hydrangea involucrata v. multiplex:ユキノシタ科(アジサイ科)アジサイ属)が咲きました。


Hydrangeamultiplex6


Hydrangeamultiplex9


Hydrangeamultiplex8


Hydrangeamultiplex7


タマアジサイは福岡県から岐阜県までの地域と伊豆七島に分布しています。
蕾が球形をしているのでタマアジサイという名が与えられています。
この蕾は、卵形をした数枚の苞葉に包まれ、卵形の苞葉が大きくなると、苞葉が脱落し、中から花が出てきます。

ヨウラクタマアジサイはタマアジサイの中でも伊豆大島で発見されたといわれています。両性花を欠いており、全てが萼を重弁状につけた白い装飾花で、散房(または密穂状)花序に咲かせます。
初夏から夏にかけて花をつけます。

葉の表面は硬い毛が密集し、特に裏側は猫の舌のようにざらざらしています。

瓔珞(ようらく)とは仏像の装身具やお寺の本堂の天井からぶら下がっている装飾品で、それに見立てた名です。

種小名のインボルクラタは「総苞のある」という意味で、球状の蕾をもつ植物によくつけられる名前(例えばこれ)です。
変種名ムルチプレクスは「多重の」という意味で、萼(花びら)が何重にも重なっていることを指しています。

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Cynoglossum zeylanicum