2009年11月23日 (月)

日本人向けに変わってしまったニオイスミレ 
Viola odorata 'Lydia Groves'

棚の隅に置いていたニオイスミレ「リディア・グローブス」(Viola odorata 'Lydia Groves':スミレ科スミレ属)が咲いていました。

リディア・グローブスはグローブス・ナーセリー(Groves Nurseries )で作出されたニオイスミレです。名前は現社長のクライブ・グローブス(Clive Watt Groves)さんの、故人となったお母さんの名に因んでつけられたそうです。グローブスナーセリーは沢山のニオイスミレを作出していますが、作出されたスミレの多くは家族の名がつけられているようです。いいですね。

グローブスナーセリーのサイトの写真ではリディア・グローブスは中心部が白、ほとんどは赤藤色の花色です。
しかし日本で見かけるリディア・グローブスは中心が淡い赤藤色で、周辺に行くほど薄くなるようです。種子で増殖しているうちに変わってきたのかもしれません。
さらに花形や花色は安定していなく、歪な花形であったり、赤藤色の濃いスポットが入ったりします。
これなどはほとんどオトメスミレ調になっています。しかしニオイスミレの中では、日本人好みの優しい花色にあわせたように明るい緑の葉色なので、かわいさも倍増です。


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2009年11月22日 (日)

アスクレピアスの種 
Asclepias curassvica

昨年まで道路際に咲いていたトウワタ(唐綿:アスクレピアス・クラサビカ:Asclepias curassvica:ガガイモ科トウワタ属)が、今年は我が家の空きポットに咲いています。

種小名のクラッサビカは、リキュールとしても知られている西インド諸島のキュラソー(クラサオ:Curaçao)島が原産地です。熱帯生れですから寒が屋ですが、寒さに枯れずに、元気で咲いています。

ガガイモ科の植物は、花の大きさに不釣り合いな大きな長い莢が秋になってつきます。それが弾けて、中から長い綿毛を持った種子が風で飛ばされて行きます。莢の中に入っている種の様子は、きちんとたたまれて箱に入っているティッシュのようです。
種の様子が綿のようなので、南方(唐)から来た綿で唐綿(トウワタ)と名付けられたようです。


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2009年11月21日 (土)

ジンジャーリリーの白い花 
Hedychium coronarium var. chrysoleucum

シュクシャ(縮砂:Hedychium coronarium v. chrysoleucum:ショウガ科ヘディキウム属)が元気の咲いていました。  

ヘディキウム属は約50種がインドを中心に分布していると言われています。花は穂状につけ3mを越える種類もあるそうです。

シュクシャはインド、マレーシア原産の半耐寒性の多年草で、日本には江戸時代に渡来したと言われています。

葉柄がないように見える長楕円形の葉が2列に並び、1mを越える背丈に伸びます。
白色の大きな花は、後ろの方に見える細長い3つの裂片が花弁です。それより前にあって目立っているのが花弁状に発達した3枚の仮雄ずい(雄しべの変化したもの)で、その内の1枚が大きな形をしています。

夕方から咲き、夜に強い芳香があります。ジンジャーリリー(ginger lily)、バタフライリリー(Garland lily)という英名の他、香りからシナモンジャスミン(cinnamon jasmine)という名もあります。

以前(夏過ぎ)から咲いていたのに気づいていたのですが、朝はいつも萎れていました。夜明けが遅くなるにつれシャキッとした花が見られるようになり、なんとか写せました。


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2009年11月20日 (金)

超地味な花 
Carpesium abrotanoides

山の林の中にヤブタバコ(藪煙草:Carpesium abrotanoides:キク科ガンクビソウ属)が咲いていました。

ヤブタバコは日本の山野の林縁や藪に生えています。名前の由来は、大きな根生葉がタバコの葉に似ているという説が一般的です。

花の時期(秋9~10月)になると、幹が突然折れたのように何本かの横枝を出します。そして横枝の葉の脇から蕾を膨らませ、花はこのように下向きに並んで咲きます。

花は俯きに開きますし、周囲に広がる舌状花がないので全く目立ちません。その上11月の季節外れですから、筒状花も縮み上がって、萼(総苞片)の緑だけで、黄色い色もしていません。
本当に目立たなくなっています。
種小名(abrotanoides:アブロタノイデス)は「ヨモギに似た」という意味で、花の様子を表しているのでしょうか。誰が見ても地味だと思ってしまうんですね。

でも花が並んで咲いている姿は可愛いです。


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2009年11月19日 (木)

秋深し、ニシキギ 
Euonymus alatus

公園のニシキギ(錦木:Euonymus alatus:ニシキギ科ニシキギ属)が見事に色づいていました。

ニシキギは日本や中国に自生する落葉低木で、モミジやハゼノキと並んで、秋の景色を美しく彩ります。それを錦織りに例えてニシキギと名付けられたようです。
ニシキギの若い枝には十字状にコルク質の翼(ヨク)がついているので、すぐニシキギと気づきます。

秋になると楕円形の果実が実り、熟して割れると、中から赤い種子が出てきます。一番下の写真のように、赤い種子が鳥に食べられた残りが蕾のように枝についています。


Euonymusalatus1


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2009年11月18日 (水)

柳葉のヒイラギナンテン 
Mahonia confusa

ご近所の家の前にナリヒラヒイラギナンテン(業平柊南天:Mahonia confusa:メギ科ヒイラギナンテン属)が咲いていました。

ナリヒラヒイラギナンテンは東アジア(中国)原産で、園芸的にはマホニアという属名で流通しています。

ヒイラギという名がついているのに葉は細長い形をしていて、ヒイラギ型の葉ではありません。
ヤナギバナンテンという別名を持っていますが、葉の形からつけられた名前で、ヤナギバの方が名は体を表していると思います。

ナリヒラヒイラギナンテンはヒイラギナンテン(Mahonia japonica)より早く秋に、そしてヒイラギナンテンより大きな黄色い花を咲かせます。
花は八重咲きのように見えますが、前の6枚が花弁で後ろにある花びらのようなものが萼片で、9枚あります。花弁も萼も同じ色をしていますので八重咲きのように見えるんですね。

年を越すと花の蕾のような形の紫の実をつけます。


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2009年11月17日 (火)

秋深し、ハゼノキ 
Rhus succedanea

公園のハゼノキ(櫨の木、黄櫨の木:Rhus succedanea:ウルシ科ウルシ属)が実をつけて紅葉真っ盛りです。

ハゼノキはヒマラヤからタイ、インドシナ、東アジアなどの温暖な地域に自生する樹高10mほどの落葉小高木です。木蝋の主原料であったウルシに代わって江戸時代に琉球王国から日本に持ち込まれたそうです。

秋に実る1cmほどの扁平な淡褐色の果実には高融点の脂肪を含んだ顆粒が充満しており、それを圧搾抽出して蝋にします。
圧搾し、それを冷まして固めたものを「生蝋(きろう)」といい、これを天日に晒して漂白したものを蝋燭の仕上げ用に用いていました。

長さ5から10cmの小葉が、見事なほどに赤く色づいています。


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2009年11月16日 (月)

阿波ではなく泡、黄金菊 
Chrysanthemum seticuspe f. boreale

山にアワコガネギク(泡黄金菊:Chrysanthemum seticuspe f. boreale:キク科キク属 )が咲いていました。

アワコガネギクは山地の乾いた崖や岩に生える多年草で、東アジア、日本では東北以南、九州に分布しています。
黄色い花が密集して咲く様を「泡」と表現したのでしょうね。私は阿波の国(徳島県)に多いのかと誤解していました。

また別名をキクタニギク(菊渓菊)といいますが、アワコガネギクが多く自生していた京都東山の地名に由来するようです。


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2009年11月15日 (日)

オリンポス山のベロニカ 
Veronica thessalica

ベロニカ・テッサリカ(Veronica thessalica:ゴマノハグサ 科クワガタソウ属)が季節外れに咲きました。
ことしの3月に種を播いた株なので、勘違いして咲いたのかもしれません。

ベロニカ・テッサリカはギリシャを初めアルバニア、ユーゴスラビアなどの2000m級の高山の岩地や礫地に自生する這性のベロニカです。オリンポス山のベロニカとして有名です。

ベロニカの期待に違わず背丈は10cm ほどの可愛いサイズです。肉厚の長円型の葉が対生し、花が咲き進むにつれその間隔が開いてきます。

分布地域が重複するベロニカ・サツレヨイデス(Veronica saturejoides:ゴマノハグサ 科クワガタソウ属)と近縁のベロニカで、姿がよく似ています。


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2009年11月14日 (土)

晩秋のツリフネソウ 
Impatiens textorii

山にツリフネソウ(釣船草、吊舟草: Impatiens textorii :ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。

ツリフネソウは東アジア一帯に分布する 一年生植物で、日本では全国の低山から山地にかけて自生しています。
本来は水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生するのですが、これは陽当たりのいい谷間でした。そのせいかこの時期でも花をつけているのでしょうか。

キツリフネや園芸種のハナツリフネソウ(源平ツリフネソウ)に似ていますが、花の後ろに伸びる距がクルクルと巻いているところが違います。

またキツリフネやハナツリフネソウの花は葉の陰に咲きますが、ツリフネソウは葉の上に咲きます。

種子は、一番下の写真のように、艶のある縞模様の莢の中に実ります。種子が熟すと莢から弾けて飛び散り、握り拳のように縮んだ莢だけが残ります。


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Ocimum basilicum 'Cinnamon'