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2006年5月29日 (月)

オダマキいろいろ
Aquilegia

今日は、他の鉢に種が飛んで咲いたオダマキや、鉢から逃げ出して地面に咲いた、名前のわからない洋種オダマキを紹介します。
交雑してしまったのか、親の面影はあるのですが、なにとなにが掛け合わさったのか、種類は同定できていません。



蕊の黒いオダマキです。なかなかチャーミングです。

Aquilegia1


八重咲き種です。我が家では一番ふつうのオダマキです。

Aquilegia2


アクイレギア・フレグランス(Aquilegia fragrans)ではないでしょうか。香りをかぐのを忘れていました。

Aquilegia3


八重咲き種です。

Aquilegia4


萼のようすと色から推測して、アクイレギア・エインセレアナ(Aquilegia einseleana)とアクイレギア「サンバースト・ルビー」(Aquilegia 'Sunburst Ruby')の雑種?

Aquilegia5


アクイレギア・アルピナ(Aquilegia alpina)の八重咲きかな。

Aquilegia6


葉色の薄れた「メローイエロウ」(Aquilegia 'Mellow Yellow')だろうと思います。

Aquilegia7



付録<オダマキの育て方>です。

<播種>
まずオダマキの種まきですが、こぼれ種から増えるぐらい発芽し易い植物です。
ただ一斉に発芽することはありません。同じ種類でも2週間で発芽するものもあれば、2ヶ月かかるものもあります。ぽつぽつと温度に関係なく発芽し、一年中播種可能です。
私は2月の始めの一番寒い頃に播いて、自然の寒冷処理を行っていますが、発芽はそろいません。比較的一斉に発芽して欲しいという方は、常識的な4月に播くのがいいでしょうね。
蒔く前に一晩水につけると発芽がそろうといわれていますが、効果はわかりません。

<用土>
苗で購入したときは、園芸種であっても、すぐに古い土を落としてしまって、山草用の軽い土に植え替えてください。梅雨までに根が成長できるように、できるだけ早く植え替えをしてください。
育苗業者は花付きをよくするために肥料分の多い畑土のような重い土に植え込んでいます。これでは夏越ができずに、梅雨過ぎには枯れてしまいます。オダマキの育て方が難しいという方がいらっしゃいますが、買ってきたままの土では、なるほど難しいでしょう。一部の育苗業者の売らんかな(あるいは売り切り逃げ切り)主義に注意してください。それを教えてくれない(知らない)園芸小売店にも責任がありますよね。
若い苗は夏の暑さは比較的楽に乗り越えることができるようですが、一度花を咲かせた株は、日陰の涼しいところに移してやらないと難しいですね。

オダマキは移植ができないという方もいらっしゃいますが、それはまれです。園芸種は間違いなく移植できます。
苗は花後地際から芽が出てきますから、深植をした方がいいようです。

<植える場所>
オダマキは日陰で充分育ちます。園芸種は地植をした方がうまく育つようですから、始めから日陰に植えてください。春は日向で、夏は日陰になるところと、ものの本には小難しいことを書いていますが、1年中明るい日陰のところで大丈夫です。そこが嫌であれば、こぼれ種で好きなところに移動していきます。
原種は鉢植えにしておかないと、他の花が覆い被さってきて、いつの間にか消えてしまします。原種も園芸種も、山草用の用土にして、夏も冬も水を十分かけてやれば育て方に難しい点はありません。

風通しが悪いとすぐにハダニがつきます。葉の裏に水をかけてやるなど、普段から気をつけてやってください。

<寿命>
オダマキは3年しか持ちません。つまり2シーズンしか花をつけません。秋の早い時期に種を蒔いたのなら、次の春に花をつけることもあります。夏前に種蒔きをすれば必ず次の春に花をつけます。ある程度大きくなってから冬の寒さに当たらないと花をつけないようです。
播種後2年目に1本だけ花茎を立て、それが終わると(特に園芸種は)横から2・3本芽吹いて花をつけるかもしれません。
3年目は大株になって花をつけます。しかしその後は、根本がスカスカになって腐ってしまいます。
3年目に株を手に入れた方は寿命が短いと感じるでしょうね。
生命維持に無駄な努力をするのを諦めて、安楽死させてあげましょう。

<株分け>
株分けをができるという人がいますが、やったことのない人(いわゆる園芸評論家で口だけの人!ブログにも多いですね)か、たまたまうまくいった人でしょう。オダマキは直根(ゴボウ根)で、最初の花の時は、茎と根は1対1に対応していて株分けは不可能です。ナイフですっぱり切っても、消毒をきちんとしても、腐ってきます。3年目に1本だけ助けるつもりなら、できないことはありませんが、増やすことは無理です。無駄な努力はやめましょう。
オダマキは実生で増やすのが確実です。種ができたら鉢の隅に蒔いておけば、途絶えることはありません。
種は植物の生命保険です。

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オダマキ (Aquilegia) (131)」カテゴリの記事

コメント

初めまして
最近、オダマキが家で育たない理由がこちらを訪問して
分かりました。

株の寿命が短い上に見栄えのする開花株を購入すれば
より一層株の寿命が短くなるわけですね

結論はおっしゃるように実生から株を永続的に維持する
のが現実的と悟りました。

今まで何故かオダマキだけ中々定着しないので、こちらで
疑問が晴れて前に進んで行けそうです。

実はミヤマオダマキの種を注文しましたが、明るい日陰で生やしたい場所に直接種をまくのはどうでしょうか?

種子の保湿と雨の流失には気を付けるつもりです。

投稿: マヌルネコ | 2018年4月23日 (月) 07時26分

キンポウゲ科のほとんどの植物に共通するのが、種子は新しければ新しいほどいいということです。昨年以前に取れた種子は発芽しないことがよくあります。

古い種子は秋に播いて、冬の寒さを経験させると春に発芽します。休眠打破といって用土を凍らせるぐらいの寒冷処理をする必要があります。

種子を手に入れたら早く発芽させるのがいいのですが、春に播くためには、湿ったティッシュ、化粧綿などに包み、密封パックにいれ、冷蔵庫で2〜3週間氷温状態にしてから、今の気候に置けば、夏前に発芽するかもしれません。

オダマキは日陰の地植えで充分育ちますが、ミヤマオダマキは水はけのよい用土が必要ですし、背が低いので、地植えは難しいかもしれません。

投稿: ptech | 2018年4月23日 (月) 11時16分

なるほど
ミヤマオダマキの実生でも地植えは厳しいですか。。
鉢植えでも難易度が高い野草なんでしょうね
梅雨、熱帯夜が続く西日本で育てるとなると。。

一応、種子が届いたら明るい日陰のレンガとレンガ、
石と石の隙間に巻いてみようと思います。
保険をかけて鉢植えもでも育ててみますが。

投稿: マヌルネコ | 2018年4月23日 (月) 12時34分

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