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2008年6月15日 (日)

アリとの共生スミレ 
Viola collina

エゾアオイスミレ(Viola collina:スミレ科スミレ属)のタネが採れました。

エゾアオイスミレはニオイスミレ類で、ニオイスミレ(ビオラ・オドラータ)の仲間です。
日本では本州中部から北海道の高地の落葉樹林床に自生しています。
エゾアオイスミレは東アジアに広く分布しており、私が育てているのは、種子販売会社のカタログに「韓国のスミレ」とありましたので、朝鮮半島産のものだと思います。
このスミレ、春に花を咲かせませんでした。
葉の根本に、一番上の写真のような面白いものを発見しました。

この種類のスミレは果実が熟しても上には伸びていかず、写真のように根本で大きくなるだけです。
そして莢が割れると、地面にバラバラとタネをまき散らします。
弾けて遠くに飛んでいかないのです。

タネにはエライオソーム(Elaiosome)というアリを誘引する栄養に富む物質が付属しています。
一番下の写真のように、タネより大きい、ゼリー状のエライオソームがついています。

アリはタネごと拾って巣へ運び込みます。
運ばれたタネは巣の中でエライオソームの部分だけが食べられ、残ったタネは親株とは違うところで発芽するという、アリに運ばせる仕組みをとっています。

スミレの種を保存していくための戦略に脱帽です。
今年は花を咲かせず、せっせと子孫繁栄を謀っていましたが、きっと来春は花をお披露目できるでしょう。


Vcollina1


Vcollina2


Vcollina3

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