« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »

2008年12月31日 (水)

冬咲きアヤメ 
Iris unguicularis

昨年見つけたカンザキアヤメ(寒咲き菖蒲:Iris unguicularis:アヤメ科アヤメ属)今年も咲いていました。

スペインからギリシャや小アジア、スペイン、チュニジア、アルジェリアなど地中海沿岸の乾燥した岩場に生えています。

普通のアヤメは葉の中から一段高い花茎を伸ばして花をつけますが、カンザキアヤメは花茎がほとんどなく、地際から直接咲いています。
したがって花の背丈が低く、葉はそれより高いので、遠目では咲いているのがわかりません。

種小名のウングイクラリスとは「爪のある」という意味ですが、花柱(一般的なアヤメの花の花びら(外花披)に被さっている花びらのようなもの、裏側に雄しべがついている)の先端が爪のような形に裂けているからでしょうか。
1枚目の写真のようにカンザキアヤメは花柱が小さく、花びら(外花披)に被さるのではなく、直立しています。

それではよいお年をお迎えください。


Irisunguicularis3_2


Irisunguicularis4


Irisunguicularis5

| | コメント (2)

2008年12月30日 (火)

ジャック・イン・ザ・グリーン、みーつけた 
Primula 'Julian' fls. 'Jack in the Green'

今年もプリムラ「ジュリアン」(Primula 'Julian':サクラソウ科サクラソウ属)の「ジャック・イン・ザ・グリーン(Jack-in-the-Green)」咲きを見つけました。

咲き始めの頃園芸店に並んでいるプリムラ「ジュリアン」をつぶさに探すと結構見つかります
萼が葉っぱ状になって、まるでマフラーをしているような咲き方をするプリムラを「ジャック・イン・ザ・グリーン」と呼びます。
プリムラ・ポリアンサス(Primula polyanthus)には、この特徴を持つものが18世紀から知られています。
今日、ジュリアンのように大量生産される品種には、そのような突然変異のものが出やすいのでしょう。

一番下の写真のように葉っぱからいたずら坊主が顔を覗かせています。まさに葉っぱに包まれたジャックです。

なおこのジュリアンの品種は超バラ咲き「キャンディマジック」といい、花色が咲き始めが黄色、それからピンクに変わっていくチャーミングな品種です。


P_jackingreen15


P_jackingreen16_2


P_jackingreen17

| | コメント (3)

2008年12月29日 (月)

遅咲きイヌホウズキ 
Solanum nigrescens

オオイヌホウズキ(Solanum nigrescens:ナス科ナス属)が咲いていました。
夏から秋にかけて咲きますが、この寒さになって葉を紫に染めながら、シーズン最期の花がいじけて咲いていました。
茎も黒紫色に染まっています。
実はまだ黒くなっていませんが、実に艶があります。
果柄(花柄)は1点からではなく、交互に出ていますので、実に艶があるオオイヌホウズキと同定できます。
紫色の葉っぱを見ると、やっぱりナスですね。


Solanumnigrescens1


Solanumnigrescens2

| | コメント (0)

2008年12月27日 (土)

冬咲きレウィシア
Lewisia sierrae

園芸店の店頭にはレウィシア・コチレドン(Lewisia cotyledon)を見かけますが、我が家でもレウィシアが咲きました。

コチレドンではなくレウィシア・シエルラエ(Lewisia sierrae:スベリヒユ科レウィシア属)です。
普通は花茎を伸ばしてから花をつけるのですが、伸ばす前に花が開いています。
花の後ろには次に咲く蕾が隠れています。
葉は、松葉ボタンのそれを数倍長くしたような形で、その細長い葉を何本も出しています。


レウィシア・シエルラエは種小名から推測できるようにシェラ・ネバダに自生しています。
レウイシア・ピグマエア(Lewisia pygmaea:スベリヒユ科レウイシア属)によく似ていますが、シェラ・ネバダ南部のホイットニー山(Mt.Whitney)の近くにしか自生しておらず、ピグマエアの変種( Lewisia pygmaea v sierrae )として扱われることもあります。
花はピグマエアと変わりませんが、姿が半分くらいの小型種です。


Lewisiasierrae1_2


Lewisiasierrae2


| | コメント (3)

2008年12月26日 (金)

冬の葵 
Anisodontea scabrosa

この寒さの中で咲いているハイビスカスのような花を見つけました。

アニソドンテア・スカブロサ(Anisodontea scabrosa:アオイ科アニソドンテア属)でした。
アニソドンテア・スカブロサは南アフリカ原産の常緑の低木です。
花の後ろを覗くと、萼のすぐ下に3枚の小さな苞(花苞)があり、萼を包んでいます。

南アフリカ産ですからある程度の耐寒性があり、地植えが可能で、気に入った温度ならば1年中咲いているようです。
種小名は同じアオイ科の「マロウ(Malva sylvestris)に似た」という意味です。なるほどよく似てます。葉が違っていて、モミの木型をしています。


Anisodontiascabrosa1


Anisodontiascabrosa2


Anisodontiascabrosa3

| | コメント (0)

2008年12月25日 (木)

元気なウインターコスモス 
Bidensu laevis

公園でウインターコスモス(ビデンス・ラエビス:Bidensu laevis:キク科センダングサ属)が元気に咲いていました。
ウインターコスモスは、キクザキセンダングサ(菊咲き栴檀草)という和名を持ち、フロリダやテキサス、カリフォルニアに自生しているそうです。
舌状花全体が白や黄色の種類もあります。

ところでコスモスのような花が冬でも咲いているのでこの名がついていますが、コスモスとは葉が全く違い、濃緑の羽状の葉で、しっかりしています。
雑草として空き地に多いセンダングサ(栴檀草:Bidens biternata:キク科センダングサ属 )の仲間なので葉がよく似ています。
センダングサという属名のセンダンとは樹木の栴檀で、葉が似ているのでつけられたようです。


Bidenslaevis1_2


Bidenslaevis2_2


| | コメント (0)

2008年12月24日 (水)

木枯らしと桜 
Prunus cerasoides

昨年見つけたヒマラヤザクラ(Prunus cerasoides:バラ科サクラ属)、その時は満開を過ぎていましたので、そろそろ見頃かなと見に行きました。
期待通りこんな風に満開でした。

ただ山桜のように葉が出ています。この葉が革質で艶があり、新しいものは赤みを帯びていますので、遠目に見ると花と葉の区別がつきません。
透き通るような薄い花びらが、木枯らしに吹かれていました。

ヒマラヤザクラは晩秋咲きの桜で、インド・カシミール地方、ブータン、中国雲南省にかけての海抜1,100~2,300mの山地に分布しているそうです。11月後半から12月にかけて、数週間花を咲かせるようです。


Prunuscerasoides5_2


Prunuscerasoides6


Prunuscerasoides7


| | コメント (0)

2008年12月23日 (火)

秋咲き仏の座 
Lamium amplexicaule

空き地にホトケノザ(仏の座:Lamium amplexicaule:シソ科オドリコソウ属)が咲いていました。
早いものは年明け早々、普通は春先から咲いていますが、こんな遅咲き(いや早咲きかな)もあるんですね。
陽当たりがいいからでしょうか。それともここ数年暖冬が続いていますから、生理的におかしくなっているのでしょうか。

葉の縁が寒さに当たって赤くなっています。
朝の薄暗い時間に写したのでピントが甘くなっています。


Lamiumamplexicaule3_2


Lamiumamplexicaule4


| | コメント (0)

2008年12月22日 (月)

秋咲きハクサンボク 
Viburnum japonicum

公園の茂みの中に白い花が咲いていました。
この時期、白い花を咲かせる木など思い浮かびません。
柔らかそうな若い葉が出て、そこから蕾も出てきています。

どうもハクサンボク(Viburnum japonicum:スイカズラ科ガマズミ属)の狂い咲きのようです。
普通は4から5月にかけて、これよりももっと密に花をつけます。
古い葉は革質で、光沢がありますので、ガマズミと容易に区別できます。
赤い実がなっているはずですが、見あたりませんでした。


Viburnumjaponicum1


Viburnumjaponicum2


Viburnumjaponicum3

| | コメント (0)

2008年12月21日 (日)

秋咲きベロニカ 
Veronica whitleyi

12月に入ってから咲き出したベロニカがあります。
ベロニカ・ホイットリー(Veronica whitleyi:ゴマノハグサ科クワガタソウ属)です。

この花の詳細はわかりませんが、学名にホイットリーという方の名がつけられています。それで英名はホイットリーのスピードウェル(Whitley's Speedwell)と呼ばれています。
タネから育て、やっと咲いたので、どんな咲き方をするかわからないのですが、調べてみると晩秋に咲くだけではなく、晩春から晩秋まで、特に夏中も咲くそうです。葉は一年中茂っているようです。
蕾の付き方からして、まだまだ咲き続ける感じです。
花は一日で枯れて(しおれて)しまうので、写す時間が午前中に限られていたので、朝はこの通り大きく開いたものはありません。
ベロニカにしては珍しい葉の形で、松葉のような細い(どちらかというと松葉ボタンのような)灰色がかった濃いグリーンの葉をしています。
背丈15cmほどで這い性が強く、グランドカバーに向きです。


Veronicawhitleyi1


Veronicawhitleyi2


Veronicawhitleyi3

| | コメント (0)

2008年12月20日 (土)

秋咲きスノードロップ 
Galanthus corcyrensis

忙しくて2週間ブログのアップができませんでした。
今日から再開です。

普通はこの時期、芽も出ていないと思いますが、我が家では早くもスノードロップの花が咲きました。
これは秋に咲くスノードロップでガランサス・コルシレンシス(Galanthus corcyrensis:ヒガンバナ科ガランサス属)です。

6年ほど前に手を入れ、その大きさからガランサス・ニバリス(大待雪草:Galanthus nivalis)だと信じていました。
しかし必ずクリスマス前に咲くので、2〜3年前からニバリスではないと疑い出しました。
徹底的に調べるとギリシャ、エーゲ海沿岸に分布するガランサス・コルシレンシスに行き当たったのです。

よく見かけるガランサス・エルウイシイ(待雪草:Galanthus elwesii)とは内側の花びら(内花披)にあるグリーンの斑模様(エルウイシイは上下に2個)が違います。
ガランサス属は、このグリーンの模様と花茎を抱く葉の様子で区別されるそうです。

コルシレンシスは内花披に、ニバリスと同じように、グリーン斑が1個しかありません。
そして花茎を抱かず、花と同時に葉が出てきます。
ここが秋咲きのガランサス・リジナエ-オルガエ(Galanthus nivalis ssp. reginae-olgae)やモノスティクタス(Galanthus elwesii v. monostictus)と違っているところです。


Galanthuscorcyrensis1


Galanthuscorcyrensis2


朝はこのように花びらが閉じ気味です。

Galanthuscorcyrensis3

| | コメント (0)

2008年12月 6日 (土)

菊いろいろ 
Chrysanthemum x morifolium c.

散歩の途中、よそのお宅に前に咲いていたキク(Chrysanthemum x morifolium c.:キク科キク属)を撮りためていました。それをご覧いただきます。

私は園芸キクには疎いので説明はできませんが、これらのキクは中輪サイズのポットマムでくくられている品種、あるいは大輪系だが育て方が違っていて大きくならなかったものだろうと思います。

キクはもとは鞠と書きますが、鞠とは蹴鞠(けまり)のことで、キクの花を鞠(まり)に見立ててその字が当てられたと言われています。

キクはノギク(セイアンアブラギクなど)が中国で改良され、交配されたものが平安初期に日本に伝わりました。
それが江戸時代に入り中頃に大輪系のキクが生み出され、幕末に現在見かける大輪系の品種になっていったようです。
幕末には1本仕立てによって直径35cmの花を咲かせていたと言われています。
江戸時代は武士のたしなみとして伊勢菊や肥後菊が作られ、町人の楽しみとして江戸菊が作られたようです。


Chrysanthemummorifolium1_2


Chrysanthemummorifolium3_2


Chrysanthemummorifolium4


Chrysanthemummorifolium5_2


Chrysanthemummorifolium7_2


Chrysanthemummorifolium8


Chrysanthemummorifolium6

| | コメント (0)

2008年12月 2日 (火)

待降節 
Advent

11月30日から待降節に入りました。
待降節はアドベントともいい、クリスマスの4週前をいいます。
私の職場ではこんなイルミネーションが点灯しました。
今流行のLEDの無機質なイルミネーションではなく、暖かい白熱電球がともっています。
暖かい光に満たされ、そこだけクリスマスが来たようです。


Illumination1_2


Illumination2


Illumination3

| | コメント (0)

« 2008年11月 | トップページ | 2009年1月 »