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2009年4月30日 (木)

ブルーの葯が美しいギリア 
Gilia tricolor

公園にギリア・トリコロル(Gilia tricolor:ハナシノブ科ヒメハナシノブ属)が咲いていました。

花好きの人たちが集まって花壇を作っている公園で、珍しい花が見られます。

ギリアの仲間は南北アメリカに120種あると言われています。
その内のギリア・トリコロルは米国カルフォルニア州の山地に分布しています。
花径2㎝ほどの薄紫色の花を咲かせます。秋にタネを蒔き、春に咲く二年草で、咲き進むと背丈が50cm越える高さになります。
春蒔きにすると背丈が低くなるかもしれません。

トリコロルは中心部に濃い紫の目があるのでバーズアイ(Bird Eye )と呼ばれています。

濃紫色の目の奥は黄色をしています。その色のため、写真を写してから気がついたのですが、萼に縞があるように見えます。

種小名は薄紫色の花に濃い紫の目、黄色い咽部の3色を指しているんでしょう。
でも突き出したブルーの葯を入れると4色ですね。


Giliatricolor1


Giliatricolor2

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2種のアメリカ産ロウバイ 
Calycanthus floridus & fertilis

シロバナニオイロウバイ(白花匂蝋梅:Calycanthus floridus:ロウバイ科クロバナロウバイ属)が咲いていました。

シロバナニオイロウバイは北アメリカ東部の原産で、大正中期に日本に入ってきた落葉低木です。
花弁のように見えるのは萼で、学名のカリカンサス(Calycanthus)は萼の(Calyc)花(anthus)という意味です。
この萼の中を覗いたのが2枚目の写真ですが、花糸の短い雄しべと、写真には写っていない凹んだ花床に多数の雌しべがあります。
メロンやイチゴのような甘い香りがします。

別の所にクロバナロウバイ(黒花蝋梅:Calycanthus fertilis:ロウバイ科クロバナロウバイ属)が咲いていました。
クロバナロウバイは北アメリカ東部の原産で、明治の中頃日本に渡来した落葉低木です。
クロバナロウバイはシロバナニオイロウバイのようないい香りはしません。

2種の花の写真を並べてみてわかったのは、シロバナニオイロウバイの方が葉の色が明るいということです。シロバナニオイロウバイは濃い色素を持っていないということですね。
なおこの2種の植物の和名に関して混乱があります。説明すれば私に中で混乱がさらにひどくなるので省略します。


Calycanthusflloridus3


Calycanthusflloridus4


Calycanthusfertilis6_2


Calycanthusfertilis5

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2009年4月29日 (水)

斑入りのベロニカ
Veronica chamaedrys f. variegata

斑入りのベロニカ(Veronica chamaedrys f. variegata)です。

葉に特徴のあるベロニカはいろいろありますが、このベロニカは野趣あふれるというか、素朴というか、そういう趣をもったベロニカです。

斑入りはハンディを背負っているので、突然変異で斑が消えていく運命があるような気がします。
多分元に戻った個体だけが長く生き残るんですね。


Veronicamiffybrute3


Veronicamiffybrute4


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おいしいホタルカズラ 
Lithospermum zollingeri

山の斜面にホタルカズラ(蛍蔓:Lithospermum zollingeri:ムラサキ科 ムラサキ属)が咲いていました。

ホタルカズラは林縁の急傾斜地など、日当たりのよい斜面に生える、背丈20cmほどの常緑の多年草です。全体に粗い毛がある。
花に似合わず堅い毛のある葉で、特に冬は寒さに耐えるためなのか、濃い緑の堅い葉になります。

葉の付け根に蕾がつくので、対になった2つ花をつけます。
蕾は赤く、知らない時は別の花かと思っていました。
咲き始めもピンクで、しばらくするとブルーになります。

いつも不思議に思うのは、ほとんどが虫食いで、きれいな花がなかなか見つからないことです。
咲くとすぐに食べられてしまうほどおいしいんでしょうね。


Lithospermumzollingeri8_2


Lithospermumzollingeri9


Lithospermumzollingeri10

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2009年4月28日 (火)

小さいハナミズキ? 
Cornus suecica

エゾゴゼンタチバナ(蝦夷御前橘:Cornus suecica:ミズキ科ミズキ属)が咲きました。

北海道東部を始めとして広く北半球に分布している多年草です。
針葉樹林内や湿原に生え、地下茎を伸ばして広がります。
エゾゴゼンタチバナはゴゼンタチバナ(Cornus canadensis)より大きく、花の中心が黒くなるのが特徴です。

ハナミズキなどもそうですが、白い花びらは総苞で、その中心に小さい花をつけます。
す。
目をこらしてよく見ると、中心の黒いところには、黒い花らしきものが開いています。
ヤマボウシ(Cornus kousa)も同じように小さい白い花を咲かせます。

なお分類(学名)はミズキ属から独立させてゴゼンタチバナ属(Chamaepericlymenum suecisum)とする考えがあります。


Cornussuecica3


Cornussuecica5


Cornussuecica4

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カナダオダマキ3種 
Aquilegia canadensis

アクイレギア・カナデンシス(カナダオダマキ:Aquilegia canadensis:キンポウゲ科オダマキ属)が3種咲きそろいました。

アクイレギア・カナデンシスは北米に分布するオダマキで、花冠の先が黄色で、全体がオレンジ(スカーレット)色の花をうつむきにつけます。
アクイレギア・カナデンシスが園芸種の親になっているのは次々花をつけるからだろうと思います。
野生種のオダマキは夏前に発芽したものしか花をつけないと言われ、普通はある程度の大きさになって寒さに当たらなければ、花芽ができないといわれています。
カナデンシスはその時期がないのではないかと思えるぐらい若い苗でも花をつけ、肥料を切らさなければ次々と蕾を上げてきます。


これは「ナナ(Aquilegia canadensis 'Nana')」という矮性選別種で、背丈15cmほどカナデンシスです。
咲き始めは背丈10cm以下ですが、普通種と同じぐらいの花をつけます。

Acanadensis2


アクイレギア・カナデンシス「グリーン・バンク」(Aquilegia canadensis 'Green Bank':キンポウゲ科オダマキ属)です。
これも15〜20cmの小型のカナデンシス、交配種というよりたぶん選別種であろうと思いますが、で、花色が紺がかっているような赤色の花色をしています。
グリーン・バンクとありますから緑がかっているほうが正しいのかもしれません。
普通種は鮮やかな朱色ですが、これは濁った朱色です。

Acanadensisgreenbanko1


アクイレギア・カナデンシス「ピンク・ランタン」(Aquilegia canadensis 'Pink Lanterns':キンポウゲ科オダマキ属)です。
花冠の先は黄色ですが、花全体はピンク色です。普通種と同じかやや低い背丈です。
ピンク・ランタンは米国カンサス州ヘストン・カレッジ(Hesston College)のプレイン・ディック樹木園(Dyck Arboretum of the Plains)で発見され、独イェリト・ペネリアル・シード(Jelitto Staudensamen)が2007年から扱いだした新品種です。

Acanadensislittellantan1

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2009年4月27日 (月)

見事なイベリス 
Iberis sempervirens

こんなすご〜いイベリス・センペルビレンス(Iberis sempervirens:アブラナ科イベリス属)の植え込みがありました。
直径1mほどはあるでしょうか。

一年草多いアブラナ科の中でイベリス・センペルビレンスは地中海沿岸、小アジアに分布する多年草で、トキワナズナという別名をもっています。
這い性があり、横に広がりますから、こんな大きな真っ白な固まりにすることができるんでしょうね。しかし何本のイベリスが植えられているのでしょう。

よく蒸れないでこれだけ大きく育ったなと感心しました。


Iberissempervirens2


Iberissempervirens1


Iberissempervirens3

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源平咲きのベニカノコソウ 
Centranthus ruber

公園にベニカノコソウ(紅鹿子草:Centranthus ruber:オミナエシ科ケントランツス属)が咲いていました。

ベニカノコソウはヨーロッパから西アジア、北アフリカにかけて広く分布するオミナエシ科の多年草です。
同じ花序に白やピンクの花も開いていますので園芸種かもしれません。
花弁の内側は色々な色ですが、外側は紅色をしています。

花はオミナエシ科というよりクマツズラ科(たとえばバーベナ)のような感じがします。
まだ4月段階ですから背が低いのですが、花はまさにヤナギハナガサ(柳花笠:Verbena bonariensis)です。
でもよく見ると花から飛び出すほど蕊が長く、オミナエシ科かなという感じです。

同じような花が咲くのですが、ヨーロッパ原産のウスベニカノコソウ( 薄紅鹿子草:Centranthus macrosiphon:オミナエシ科ケントランツス属)という秋まき二年草もあります。
名前の通りもっと薄い色、薄いピンク色をしています。

実はベニなのかウスベニなのか、どちらなのか同定できていません。coldsweats01


Centranthusmacrosiphon1


Centranthusmacrosiphon2


Centranthusmacrosiphon3

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2009年4月26日 (日)

茶人好みの利休梅 
Exochorda racemosa

リキュウバイ(利休梅: Exochorda racemosa:バラ科エクソコルダ属)が咲いていました。

リキュウバイは中国江蘇省から浙江省にかけての山地に分布する落葉低木です。明治の終わりの頃に移入されました。
千利休にちなんでつけられていますが、利休ゆかりというわけではなく、茶人に好まれたのでついたようです。
勝手気ままに開いているのではないかと思うほど花びらが自由な方向を向き、花の形がつかめません。
花の中心部に特徴があり、緑色の花盤となり、そこと花弁の境目から雄しべが出ています。

6cmほどの大きさがありますが、控えめで落ち着いた良さがあり、茶人好みというのもわかります。


Exochordaracemosa3


Exochordaracemosa4

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キャベツで例えるプリムラ 
Primula polyanthus 'Francisca'

今年2月に咲き出したプリムラ・ポリアンサス「フランシスカ」(Primula polyanthus 'Francisca' : サクラソウ科サクラソウ属)が真っ盛りです。

はじめの頃に咲いた花の花びらは、キャベツのように厚くなっています。
一番下は開き始めた花ですが、まだレタスのように薄い花びらです。
花の印象をキャベツやレタスで例えられるのはこの花ぐらいでしょうね。

華麗さはなく、質実で長持ちする花です。


Pfrancisca5


Pfrancisca7


Pfrancisca7

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2009年4月25日 (土)

ナニワイバラとチェロキーインディアン 
Rosa laevigata

ナニワイバラ(難波茨:Rosa laevigata:バラ科バラ属)が咲いていました。

ナニワイバラは中国南部から台湾にかけて自生する原種のつる性バラです。
江戸時代大阪浪速の植木屋が普及させたのでナニワという名がついたと言われています。
おしべが黄色の大輪一重の白い花で、葉はツバキのような照り葉の革質で、全部が美しいノバラです。

このバラは1780年頃に中国から米国に移入され、まもなく野生化したようです。1916年ジョージア州の婦人会連盟の肝入りで、この花が州の紋章の中に取り入れられたのを機会に、州花に定められました。
このバラが米国でチェロキーローズ(Cherokee Rose)と呼ばれるのは、ネイティブ・アメリカンのチェロキー族の悲しい出来事があったからです。

1828年にジョージア州で金が見つかり、それがゴールドラッシュの引き金となって白人は黄金を求めて西へ西へと移動を始めました。
時の大統領アンドリュウ・ジャクソンはそれまでの約束を反故にし、1830年にインディアン移住法を議会で通し、ジョージア州に住んでいた先住民チェロキー族をなんのゆかりもない西部に移住させ、金の採掘をもくろんだのです。

フロリダのセミノール族のように徹底抗戦した種族もいましたが、1838年チェロキー族はオクラホマ州への移住の強制をのみました。その途上疫病などで多くの命が失われ、15,000名いたチェロキー族の少なくとも4,000名がこの時亡くなったと推測されています。

後にチェロキー族が、この出来事を記憶に留めるためのシンボルにしたのがこのバラでした。
白い花びらは死んでいった子を哀れんで流した女たちの涙を、中心の黄色い蕊は金を、そして7枚の小葉は勇敢なチェロキーの7部族を表していると言われています。
チェロキーローズがジョージア州の紋章に取り入れられ、州花になったのも、白人たちがこのような歴史を忘れないためであろうと思います。

ジョージアからオクラホマまでのその道は、残酷な事実を忘れないために「涙の道(Trail of Tears)」と呼ばれています。そして女たちが落とした嘆き悲しみの涙の跡に沿って、このバラが咲くと言われています。


Rosalaevigata1


Rosalaevigata2


Rosalaevigata3


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アネモネ・ネモロサの乱れ咲き 
Anemone nemorosa 'Green Stranger'

アネモネ・ネモロサ「グリーンストレンジャー」(Anemone nemorosa 'Green Stranger':キンポウゲ科イチリンソウ属)が咲いています。

「グリーンストレンジャー」は純白の花びら(萼)の周辺部が萼に戻って緑色になっている品種です。
咲き進むにつれその様子がはっきりしてきます。
アネモネの花びらが萼だということを実感させてくれる花です。

ところがイチリンソウ属にはよくあるのですが、咲き始めに葉芽か花芽かわからない葉っぱの塊が出てきて、そのうち葉っぱだか、花だかわからない花が開きます。
下の2枚の写真のような花です。萼が葉っぱ化し、蕊も変化しています。

日本人ならこれを固定させてアネモネ・ネモロサの乱れ咲き品種を作るんでしょうね。


2009年4月15日

Agreenstranger7


2009年4月23日

Agreenstranger8


乱れ咲き 2009年4月15日

Agreenstranger10


乱れ咲き 2009年4月23日

Agreenstranger9

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2009年4月24日 (金)

紅を引いたエニシダ 
Cytisus scoparius 'Andreanus'

エニシダ(金雀枝:Cytisus scoparius:マメ科エニシダ属)はヨーロッパ原産で、日本へは江戸時代に渡来したと言われています。

エニシダは基本的には鮮やかな黄色の花ですが、園芸品種には白、赤、ピンク、二色咲きなど多くの花色があります。
日本では梅雨の時期に根が傷んで枯れることが多く、黄花種しか普及していないようです。北アメリカでは土壌が合っているのか野生化しているそうです。

以前「ほほえみ」という竜骨弁が黄色、翼弁が白のエニシダをご紹介しました。
今日のエニシダは竜骨弁が黄色、翼弁の一部が赤というエニシダ「アンドレアヌス」(Cytisus scoparius 'Andreanus':マメ科エニシダ属)です。
日本では「ホホベニエニシダ(頬紅金雀枝)」 と呼ばれています。

鮮やかな黄色と暗赤色のコントラストが目を引きます。


Cytisusscoparius1


Cytisusscoparius2


Cytisusscoparius3

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ピンクの絨毯 
Thymus serpyllum

公園にクリーピングタイム(ティムス・セルピルス:Thymus serpyllum:シソ科イブキジャコウソウ属)が咲きそろっていていました。

タイムの仲間では、クリーピングとついているように匍匐性で背丈が低く、グランドカバーとして使われています。
以前飛び石の間に植えられているのを見たことがあります。
飛び石を歩いていても葉を踏みますから、いい香りがしてきます。
こういう使い方があるのだと納得したことがあります。

地中海沿岸が原産地のタイムで、ピンクの花がボール状に咲きます。イブキジャコウソウよりボール状に咲く性質が強いように思います。

かなり広い範囲に展開していて、ピンクの絨毯でした。


Thymusserpyllum7


Thymusserpyllum8


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2009年4月23日 (木)

雪のレウイシア 
Lewisia nevadensis

このシーズン最初のレウィシアが咲きました。
レウイシア・ネバデンシス(Lewisia nevadensis:スベリヒユ科レウイシア属)です。

シェラ・ネバダ山脈で発見されたのでネバデンシスですが、シェラ・ネバダとはスペイン語で「雪をかぶった山々」という意味です。
一般的には雪のレウイシア(the lewisia of the snows)と呼ばれているそうです。

大きさ3cmほどの、半透明の真っ白(とはいえ中心部は緑がかった黄色です)な花は何とも言えないほど華麗です。


Lnevadensis10


Lnevadensis11


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姫サザンカの「エリナ」 
Camellia 'Elina'

散歩の途中に見かけていたヒメサザンカ「エリナ」(Camellia 'Elina' :ツバキ科ツバキ属)が花を開いていました。

このヒメサザンカ「エリナ」は昨年暮れから赤い細長い蕾をつけていました。
他家の花とはいえ、いつ咲くか、いつ咲くかと気をもみながら見ていましたら、先日からポツポツと開き始めました。

一重杯状咲きで、いい香りのする、径1.5cmほどの小輪多花のツバキです。
ヒメサザンカ(Camellia luthuensis:ツバキ科ツバキ属) は沖縄原産の常緑低木ですが、「エリナ」は中国原産のツバキ(Camellia tsaii v. synaptica )とする説があります。
原種ではなく他のツバキとの交配品種であろうと思われますが、最近出回るようになった登録品種(調べてみましたが登録品種データベースにはヒットしません)です。
透けるような薄い花弁に、紅をさしたように赤い模様が入ります。

枝垂れ性の「エリナ・カスケード」というものがありますが、「エリナ」も結構枝垂れ性があり、蕾も垂れるようにつくので、ツバキの仲間とは思いませんでした。
花が開いて、花ごとボトリと落ちる様や雄しべの様子を見ると、ツバキだと納得します。

俯いて咲きますのでのぞき込まないといけませんが、本当にかわいいツバキです。


Camellialuthuensiselina1


Camellialuthuensiselina2


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2009年4月22日 (水)

編笠のようなユリ 
Fritillaria verticillata var. thunbergii

山にバイモ(貝母:Fritillaria verticillata var. thunbergii:ユリ科バイモ属)が咲いていました。

基準種フリティラリア・ベルティキラタ(Fritillaria verticillata)はアルタイ山脈などの中央アジアに分布しています。
編笠百合とも呼ばれるバイモは、その亜種で広く中国に分布しています。

花は花の長さが3cm足らずで、外側は緑の線の入った白色をしています。編笠とつくのは俯きに咲くからですが、それを覗き込むと違った花の姿が見ます。
花の内側はクリーム色に紫色の網目模様がついていて、外側の地味な姿とは違った印象を与えています。

さて問題は、この植物が山にあったのは自生していたか、栽培されていたか、どちらなのかということです。
日本には漢方の生薬として江戸時代に渡来し、奈良県や島根県で栽培されてきたようです。
それが山に逃げ出したと考えられなくはないのですが・・・・・
悩ましい問題です。


Fritillariatthunbergii1


Fritillariatthunbergii2


Fritillariatthunbergii3

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山の浦島太郎 
Arisaema urashima

山にウラシマソウ(浦島草: Arisaema urashima:サトイモ科テンナンショウ属)が咲いていました。

毎年葉を見つけるのですが、花は久しぶりです。
いつもは谷川沿いの暗いところで葉が見つかるので日照量が不足するので花をつけないのでしょう。
これは陽の当たる明るいところでした。

葉は1本の茎を出して、その先に、幼株では5〜6枚、成株で12〜15枚の葉をヤツデの葉状につけます。
花のように見えるのは仏炎苞で、花はその中に包まれ、花序の先端から釣り糸を思わせる付属体を出します。
これを浦島太郎が持っている釣り糸にみたててウラシマソウの名があります。
種小名も浦島太郎からつけられています。

花色が何とも言えない渋さがあり、趣のある花です。


Arisaemaurashima3


Arisaemaurashima4


Arisaemaurashima6

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2009年4月21日 (火)

楓の花 
Acer ssp

モミジの花をご存知ですか。
恥ずかしながら、これまで気にしたこともなかったのですが、注意して見るとちっちゃくてかわいいですね。
葉が出る前で、そうでなくても同定するのが難しいのですが、そんなことを忘れていろいろなカエデの花を集めてみました。
5mmもない、3mmぐらいでしょうか、オートフォーカスではピントが合いません。

モミジはカエデ科カエデ属(楓、槭、槭樹:Acer ssp) の木の総称です。
日本はカエデ王国で,多くはイロハモミジ (A. palmatum) から分かれた仲間です。

こんなにかわいい花をつけるんですね。


Acer1


Acer2


Acer3


Acer4


これは北米産のネグンドカエデ(Acer negundo)の花です。
日本のカエデと違いますね。

Acer6

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華麗なプリムラ ホワイト・リンダ・ポープ
Primula 'White Linda Pope'

ヨーロピアンプリムラとのプリムラ「ホワイト・リンダ・ポープ」(Primula 'White Linda Pope'サクラソウ科サクラソウ属)が咲きました。

その名の由来はこちらをご覧いただくとして、ホワイト・リンダ・ポープは約3cmほどの白い花をつけますが、中心部には黄色みを帯びた淡いグリーンの目があり、そこに白い粉(フェリナ)を吹きます。

葉にも特徴があって、葉の裏側が肺緑色をしています。花の時期になると葉がねじれて、絶妙な表側とのコントラストを織りなします。

その華麗さの見とれてしまいます。


Pwhitelindapope1


Pwhitelindapope2


Pwhitelindapope3


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2009年4月20日 (月)

黄金葉のクリスマスローズ 
Helleborus foetidus 'Gold Bullion'

黄金葉のヘレボラス・フォエチダス「ゴールド・ブリオン」(Helleborus foetidus 'Gold Bullion':キンポウゲ科ヘレボラス属)がやっと花を開きました。

「ゴールド・ビリオン」は有茎種のヘレボラスで、茎が立ち上がって、その先端に花が咲きます。
ベル型の花は、この通り目立ちません。
しかし蕾が出る前に出てきた新葉はツヤのある輝くようなグリーンです。
花が開く頃には、その明るさは弱まってきますが、他のヘレボラスより明るい色です。

ただ蕾の頃、細い葉と思っていたら、伸び開いていくにつれ、茎に近いところで合体(これって葉柄でしょうか)していて、花時の葉には繊細さがありません。


Hgoldbullion1


2009年4月8日

Hgoldbullion2


2009年3月30日

Hgoldbullion3

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白いムラサキケマン 
Corydalis incana f. alba

山にシロバナヤブケマン(白花藪華鬘:Corydalis incana f. alba:ケシ科キケマン属)らしきものが咲いていました。

ムラサキケマン(紫華鬘:Corydalis incisa:ケマンソウ科キケマン属)はその名の通り赤紫の花ですが、これは頭部以外は白い色をしています。
薄暗いところで見ると空色ですが、陽の当たるところでは白く見えます。
これはシロバナヤブケマンと別名で呼ぶほどのものではないかもしれません。


Corydalisincisaalba1


Corydalisincisaalba2

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2009年4月19日 (日)

ちび助ミヤマオダマキ 
Aquilegia flabellata v. pumila

非常に背丈の低いミヤマオダマキ(深山苧環:Aquilegia flabellata v. pumila:キンポウゲ科オダマキ属)が咲いています。

何年も前にミヤマオダマキを育てたことはあるのですが、1〜2年おきに、思い出したように出現します。
地面に張り付くように葉を展開していますので、葉の背丈は2cmもありません。
花茎の長さがどれぐらいか見えないぐらい、葉をかき分けて花が開いていますので、花のてっぺんを含めた高さも5cmはありません。
種をつけるようになっても10cmには届きません。
産地名のあるミヤマオダマキなのでしょうが、詳しくはわかりません。


Aflabellatapumila1


Aflabellatapumila2

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メロンの香りのトウオガタマ 
Michelia figo

バナナの香りのするというトウオガタマ(唐招魂:Michelia figo:モクレン科オガタマノキ属)が咲いていました。

中国原産で、江戸時代、あるいは明治初期に渡来した常緑小高木です。
花は3cmほどの紅色の覆輪があるクリーム色の花をつけます。

バナナの香りがするので英名はバナナシュラブ(banana shrub)といいます。
確かに周囲にいい香りが漂っていますが、私にはメロンの香りのように感じました。


Micheliafigo3_2


Micheliafigo1


Micheliafigo2


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2009年4月18日 (土)

チャイニーズホーリーの花 
llex cornuta

クリスマス頃に赤い実をつけるチャイニーズホーリー(シナヒイラギ:支那柊:llex cornuta:モクセイ科モチノキ属)が花をつけていました。

チャイニーズホーリーは長江中・下流域から朝鮮半島にかけて分布する常緑低木です。
葉はセイヨウヒイラギ(llex aquifolium)ほど葉縁が鋭くなく、どちらかというと長方形をしています。大きなチャイニーズホーリーの葉は普通の葉っぱ型で、棘も目立ちません。

花は黄色がかった色で5mmほどの大きさで、集まって咲いています。
雌雄異株といわれていますが、雄しべも雌しべも備わっているようです。


Ilexcornuta2


Ilexcornuta3


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からたちの白い花 
Poncirus trifoliata

カラタチ(枳殻、枸橘:Poncirus trifoliata:ミカン科カラタチ属)の生け垣に花が咲いていました。

中国長江上流域が原産地の落葉低木で、8世紀ごろに日本に伝来したそうです。
カラタチは唐から来た橘から唐橘となり、それが略されたといわれています。
写真にも枝に鋭い棘が写っていますが、この棘が防犯に役立つということで、生け垣に仕立てられるようです。
他の柑橘類より寒さに強く、花が咲き出すのも1月ほど早いです。

からたちの花というと北原白秋作詞、山田耕筰作曲「からたちの花」が有名で、白い花や痛い棘のイメージがすぐに湧いてきます。
しかし私は島倉千代子さんの唄を思い出します。歳がしれますね。


Poncirustrifoliata1


Poncirustrifoliata2


Poncirustrifoliata3

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2009年4月17日 (金)

わからないアネモネ 
Anemone magellanica?

NARGS(北米野草協会:North American Rock Garden Society)の種子交換で手に入れたアネモネ・ツルリフォリア(Anemone trullifolia:キンポウゲ科イチリンソウ属)が咲いたと思ったのですが、どうも違うようです。

アネモネ・ツルリフォリアはブルーや白の花を咲かせる中国雲南省原産のアネモネです。

それとは似ても似つかぬクリーム色の花をつけました。
何の手がかりもなかったのですがクリーム色の花の色からアネモネ・マゲラニカ(Anemone magellanica:キンポウゲ科イチリンソウ属)ではないかと考えています。

アネモネ・マゲラニカ(Anemone magellanica)は南米南米(アルゼンチンからチリ)に分布します。
今日では北米(アラスカからカリフォルニア、東海岸)に分布するアネモネ・ムルチフィダ(Anemone multifida:キンポウゲ科イチリンソウ属)に含まれるようになりました。

マゲラニカは花びら(萼)は5枚ですが、これは花びらが9枚と多いのですが、それは大目に見ましょう。


Amagellanica1


Amagellanica2


Amagellanica3

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アルプスのオダマキ 
Aquilegia alpina

こぼれ種から育ったアクイレギア・アルピナ(Aquilegia alpina:キンポウゲ科オダマキ属)が咲きました。

南西スイスから北西イタリアにかけてのヨーロッパアルプスに咲く高山性のオダマキです。

最近の猛暑で、夏には枯れてしまいます。しかし幼苗は意外と夏に強く、夏を越しますので、1年おきに育って花をつけています。

毎年背丈が伸びているような気がします。10年ぐらい前は20cmほどでシーズン最初の花が咲いたのですが、今年は背丈は50cmほどです。
背丈が高くなるにつれ花も大きく、たくましくなっているような気がします。
径5cmほどの濃い紫の花をつけています。


Aalpina3


Aalpina4


Aalpina5

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2009年4月16日 (木)

鬱金桜の3変化 
Prunus lannesiana 'Ukon'

散歩コースの鬱金桜通りに鬱金桜(Prunus lannesiana 'Ukon':バラ科サクラ属)が咲いています。

数年前に、通りの片側に400mほどにわたって植えられました(もう片側は濃桃の八重桜です)。ですから木はあまり大きくありません。

鬱金桜は花の色がクリーム色(鬱金色)なのでこの名あります。
花は八重咲きで、咲き始めは普通の八重と同じですが、咲きそろうにつれ、重たくなるのか垂れ下がるようになります。

始めは緑がかったクリーム色ですが、徐々に白っぽくなり、中心部に朱が入ったり、緑が強くなってきたり、全体にピンクがかったりします。

一番下の写真のように、白地に緑のピコティー、中心部が赤という組み合わせになるのもあります。


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ちょっと違うアネモネ・パルマータ 
Anemone palmata

アネモネ・パルマタ(Anemone palmata:キンポウゲ科イチリンソウ属)が咲きました。

これまでパルマタは「パルマータ」という名で売られているものを買って育てていました。
今回初めてタネから育てて見ました。
最多花を見て流通しているパルマタとは少し違う感じがします。

一番違うのは花びら(萼)の裏側で、こんな紫色がついています(市販のものも同じかもしれません)。
ですから裏側から光が当たっている時には、硫黄色の花びらの表側に紫色が出てきます。

本物の美しさを再発見しました。


Apalmata4


Apalmata5


Apalmata6

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2009年4月15日 (水)

清楚なキクザキイチゲ 
Anemone pseudoaltaica

うっかり見落としてキクザキイチゲ(菊咲一華:Anemone pseudoaltaica:キンポウゲ科イチリンソウ属)が咲いてしまっていました。

本州中部以北の山林の樹下に咲くイチリンソウです。
鉢の置き場も陽当たりの悪いところに置いていますので、気がつきませんでした。

外国のイチリンソウ属は花びらに幅があるものが多く、豪華という感じですが、日本のものは花びらの幅が狭いので、清楚という言葉がぴったしだと思っています。


Apseudoaltaica1


Apseudoaltaica2

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白いボールのような花 
Pimelea spectabilis

ご近所の玄関先に鉢植えのピメレア・スペクタビリス(Pimelea spectabilis:ジンチョウゲ科ピメレア属)が咲いていました。

ピメレア・スペクタビリスはオーストラリア南西部に咲く50〜80cmの低木です。

周辺部から中心に向かって次々に咲いてゆき、全部が開くと、6cmほどの球状になります。
一つ一つは4裂する白い合弁花ですが、4枚の総苞が萼のようで、まるで一つのボールのような花に見えます。
一つ一つの花を見ていると沈丁花と同じ花だと納得します。
葉はちょうど夾竹桃の葉を伸ばしたような5cmほどの細長い葉です。
この辺では野外で越冬するようですね。



Pimeleaspectabilis1


Pimeleaspectabilis2


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2009年4月14日 (火)

純白のユスラウメ 
Prunus tomentosa

ユスラウメ(桜桃:Prunus tomentosa : バラ科サクラ属)が咲いていました。

ユスラウメは中国北部原産の落葉樹で、2cmほどの白かピンクの花が咲きます。
日本には江戸時代の初めに移入されたと言われています。

6月に白か赤色の実がなり、生食することができます。
中国では桜桃と呼ばれていますが、日本では桜桃はさくらんぼのことです。
種小名のトメントサは「密に細毛のある」という意味で、葉っぱに柔毛が生えています。


Prunustomentosa1


Prunustomentosa2


Prunustomentosa3

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富貴草の白い花 
Pachysandra terminalis

ご近所の玄関横の植え込みにフッキソウ(富貴草:Pachysandra terminalis:ツゲ科フッキソウ属)が咲いていました。

フッキソウの仲間は世界に5種、その内1種が日本に自生する低亜木です。
日陰地でも葉が茂り、グランドカバーとして利用されています。そのように耐暑性、耐寒性を持っているので繁栄に連なるようにと富貴という名が与えられてようです。
日陰の湿ったところが好きなようです。

白い花は雄しべが束になって集まったもので、花のように見えるところは雄しべの花糸です。
春に咲かせる蕾を秋にはつけています。
花は美しいとは言えませんが、葉の落ち着いた感じが好まれるんでしょうね。
秋に白い実がなります。


Pachysandraterminalis1_2


Pachysandraterminalis2

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2009年4月13日 (月)

山の亀の子ブラシ 
Lemmaphyllum microphyllum

マメヅタ(豆蔦:Lemmaphyllum microphyllum:ウラボシ科マメヅタ属)が胞子葉を出していました。

マメヅタはこの辺の山では普通に見かける常緑性のシダ植物です。
樹木や岩に茎を這わせています。

日本は東北地方以南の本州から沖縄にまで、朝鮮南部、中国、台湾にも分布しています。
丸い葉「栄養葉」は5mmほどの長さで、水分を多く蓄え、肉厚です。

この時期に姿を現す長さ1cmほどの「胞子葉」は、船のベンチレーターのような姿を立ち上げ、繁殖のための胞子を作り出します。
胞子葉の裏面の左右に胞子囊が一面につき、胞子をまき散らします。
なかなかおもしろい姿です。


Lemmaphyllummicrophyllum1


Lemmaphyllummicrophyllum2

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可憐なカリン 
Chaenomeles sinensis

カリン(榠樝、花梨:Pseudocydonia sinensis:バラ科カリン属)の花が咲いていました。

カリンの属名をボケ属やマルメロ属とする考え方があります。種小名プセウドシドニアは「マルメロ(シドニア)に似た」という意味です。

中国北部、湖北省や浙江省の原産で、古い時代に日本にもたらされた落葉高木です。
カリンは成長するにつれ樹皮が鱗状に剥がれ、それが雲状の模様になります。
樹肌はサルスベリのように艶々していますので、雲状模様と併せて、カリンとすぐわかります。

秋に黄色く色づく実は堅くて生食はできませんが、ジャムや焼酎に漬けて鎮咳薬として用いられます。

花付きはまばらですが、径3cmほどのピンクのやさしい花です。
花の根本に葉が何枚かありますが、苞葉で、開花後すぐに落ちてしまいます。
苞葉が少ないものほど開花後時間が経っているということです。


Chaenomelessinensis1


Chaenomelessinensis2

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2009年4月12日 (日)

小さい小さいリンドウ 
Gentiana squarrosa

神戸市中央区にある水道局の施設に芝を張った空き地(時間開放の公園)があり、春になるとその芝生の中にコケリンドウ(Gentiana squarrosa:リンドウ科リンドウ属)が咲き出します。

今日見に行くと、枯れた芝の中にコケリンドウが咲いていました。
コケリンドウは、苔とつくだけあってこの時期は背丈はまだ3cmほどで、5月になってもせいぜい5cmです。
秋に芽を吹き、寒い冬を耐え、春一番に花をつけ、梅雨の頃には枯れてしまう二年草です。

こんな低い背丈の植物ですから、荒れ放題の草地なら、いつの間にかに消えてしまうと思うのですが、毎年ここで出逢えます。
きっとこの公園の芝がきれいに刈り込まれているからでしょうね。
ニワゼキショウより小さいので気がつく人も少ないようです。
さらに花色が薄い空色なので目立ちません。一輪見つければ、その辺に沢山咲いています。

大阪府では絶滅危惧I類(野生での存続が困難なもの)に分類されていますが、ここに限っていえば、その心配がないようです。



Gentianasquarrosa3


Gentianasquarrosa4


Gentianasquarrosa5

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ハナモモいろいろ 
Prunus persica

散歩の途中にいくつかのハナモモ(花桃:Prunus persica:バラ科モモ属)を見かけました。

ハナモモは実が目的ではなく、花を楽しむことを目的に改良された桃です。

モモがペルシャ原産であると誤解されていた(「ペルシャのリンゴ」と呼ばれていました)ので、種小名にペルシカとついていますが、モモと全く同じ学名です。
モモは中国原産ですが、そのほとんどが古くから日本でモモを観賞用に改良したものです。
ハナモモは実が小さくて食用に適しません。



八重咲きピンク。多分八重咲き桃色桃の「矢口」だろうと思います。

Prunuspersica1


源平咲き。八重咲きの咲き分け品種で「源平」だろうと思います。

Prunuspersica3


Prunuspersica4


広がらないで箒状に咲く箒立ち品種の照手桃(てるてもも)です。照手桃は多くは一重です。

Prunuspersica3

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2009年4月11日 (土)

静御前の舞い姿 
Chloranthus japonicus

ハイキングコースにヒトリシズカ(一人静:Chloranthus japonicus:センリョウ科センリョウ属)が咲いていました。

黒っぽい色の葉に守られるように白い花が咲いている姿を見て、義経を偲びつつ頼朝の前で舞う静御前を思い浮かべた人はすごくロマンチック人ですね。

ブラシのようなこの白い花は雄しべで、花弁も萼もない変わった構造をしています。
地下茎から出てくるので、必ずその周辺に何本か見つけることができます。
ここのヒトリシズカは花の終わりの時でも背丈は7cmほどしかありません。

下の写真のように、花が咲き終わると、4枚の葉は輪状に展開して、黒っぽく艶のあった葉は普通の艶のない緑色に変わっています。
真ん中には静御前の舞った舞台がひっそりと立っています。


Chloranthusjaponicus4


Chloranthusjaponicus7


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ブルーのアブラナ ヘリオフィラ 
Heliophila coronopifolia

ヘリオフィラ・コロノピフォリア(Heliophila coronopifolia:アブラナ科ヘリオフィラ属)が咲いています。

ヘリオフィラの仲間は71種あると言われ、全て南アフリカに分布し、一年草、多年草の他、蔓植物、低亜木が知られています。
白い目や黄色い目のある青紫の花を総状花序につけ、一見アブラナ科には見えません。

ヘリオフィラ・コロノピフォリアは1cmほどの輝くブルーの花をつける1年草です。
葉が松葉のように細長いので他の種類と容易に区別できます。
背は高く50cmを越えるのもいるようでせが、葉が細いので空気抵抗がないせいか、緩やかに風にそよいでいます。
葉の形状からヘリオフィラ・ロンギフォリア(longifolia:長い葉)という異学名がつけられています。

いつまでも見ていたい澄み切ったブルーです。


Heliophilalongifolia1_2


Heliophilalongifolia2


Heliophilalongifolia3

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2009年4月10日 (金)

清楚なアメリカザイフリボク
Amelanchier canadensis

公園にアメリカザイフリボク(Amelanchier canadensis:バラ科ザイフリボク属)が咲いていました。

ザイフリボク属はザイフリボク(Amelanchier asiatica)が日本および朝鮮半島に分布していますが、主に北アメリカの落葉小高木です。
アメリカザイフリボクはカナデンシスという種小名からわかるようにカナダ東部、アメリカ東部に分布しています。
英名はジューンベリー(juneberry)と言い、その通り6月に果実が実り、生でも、ジャムにしてもおいしいということです。


Amelanchiercanadensis1


Amelanchiercanadensis2


Amelanchiercanadensis3

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ラプンツェルの花 
Valerianella locusta

芝生の中などにノヂシャ(野萵苣:Valerianella locusta:オミナエシ科ノヂシャ属)をよく見かけます。
ノヂシャの仲間は日本にはなく、全てノヂシャはヨーロッパ原産です。
英名をコーンサラダ(corn-sarad)といい、そこから野原のサラダ菜という意味でノヂシャ訳された、和名になったようです。

11月頃に発芽しますが、サラダに使うのは冬の頃のロゼッタ状の幼苗で、薹(とう)が立つようになれば食べられないと思います。
花が小さいので、裸眼では詳しい様子がわかりませんが、写真に撮って拡大すると、1 mm に満たない薄いブルーから白の5裂する合弁花であることがわかります。

私はこの花が咲き出すと、「髪長姫」と訳されているグリム童話の「ラプンツェル」を思い出します。
ラプンツェルとはノヂシャのドイツ名で、この植物が引き起こしたこわーい童話です。
この物語の要旨はこちらをご覧下さい。


Valerianellalocusta1


Valerianellalocusta2

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2009年4月 9日 (木)

八重のレースド・プリムラ 
Primula 'Elizabeth Killelay'

プリムラ「エリザベス・キルレイ」(Primula 'Elizabeth Killelay':サクラソウ科サクラソウ属)が咲きました。

「エリザベス・キルレイ」はレースド・プリムラの八重咲き種です。
イギリスのヘーゼル・ボルトン(Hazel Bolton)さんが偶然自宅の庭で見つけ、7歳のお孫さんの名をつけたといわれています。

覆輪の部分をよく見ると白い色をしていますからプリムラ「シルバーレース」の八重咲き種と考えればいいのでしょうか。
花の大きさはレースド・プリムラに比べると一回り大きいので、大きさに関してはプリムラ・ブルガリスの血を引いているようです。

花の色も焦げ茶というよりも濃いワイン色、ボルドー色をしています。
ですからかわいい女の子という感じではなく、すましたレディという印象ですね。


Pelizabethkillelay4


Pelizabethkillelay5

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町の中の木苺 
Rubus microphyllus

空き地にニガイチゴ(苦苺:Rubus microphyllus:バラ科キイチゴ属)が咲いていました。

以前ご覧いただいたクサイチゴ同様、ニガイチゴも木苺のできるバラ科の落葉樹です。
クサイチゴと違って1m以上の高さになります。

バラ科植物の花は花弁が5枚ですが、ニガイチゴは6枚や7枚のものは普通で、もっと多いのもあります。
花弁が細っそり長く、シワが入っています。趣があり、なかなか美しいですね。
弓なりになった幹から花茎を立てて、上向きにいくつも花をつけているのも好ましい姿です。

ニガイチゴという名は実が苦いからではなく、タネが苦いのでこの名がついたそうです。


Rubusmicrophyllus4


Rubusmicrophyllus5


Rubusmicrophyllus6

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2009年4月 8日 (水)

白いアネモネ・オブツシロバ 
Anemone obtusiloba f. alba

アネモネ・オブツシロバ(Anemone obtusiloba f. alba:キンポウゲ科イチリンソウ属)が咲きました。

オブツシロバはブルーの花をつけるものが多いのですが、白い花をつけるオブツシロバが咲きました。

オブツシロバは中国のアネモネで。ヒマラヤ周辺部、ネパールやチベットの2000mを越える高山地帯に自生しています。
多分風の強い所の植物なので、あまり高く花茎を立てないで花をつけます。
時には花茎が横に伸びていくものもあり、20cmを越えることはありません。
おもしろいことに春と秋に花を咲かせます。

根が腐っても、腐った根を捨て、緑の部分を用土に刺し、水分を多めに与えていると(常時底面給水がいいようです)、葉が伸びてきて、春には根が出てきます。
昨秋の青いオブツシロバは根腐れをおこして枯れかけたのですが、そんな風にして復活しました。まだ花をつけるところまでいっていませんが、咲いたらご報告します。
厳しい環境に生きているだけあって、たくましい生命力を持っているようですね。


Aobtusilobaalba1


Aobtusiloba3


Aobtusilobaalba3

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春のグミ 
Elaeagnus multiflora & var.hortensis

あちらこちらに春に花をつけるナツグミが咲いていました。


これはナツグミ(夏茱萸:Elaeagnus multiflora:グミ科グミ属)です。
低山地に自生する落葉低木で、夏に果実が熟します。
一般に花期は5〜6月と言われていますが、この辺では葉が出だすと同時に花をつけるので、3月末から4月が花期です。

花や葉の表面に褐色斑があります。花の内側はクリーム色をしています。

葉の表面に星状毛(非常に小さな棘のような堅い毛)がありませんので、緑色をしています。

Elaeagnusmultiflora3


Elaeagnusmultiflora4


これはトウグミ(唐茱萸:Elaeagnus multiflora var.hortensis:グミ科グミ属)です。

ナツグミの変種で、花は同じです。
ナツグミより大きな実をつけると言われていますが、程度の問題です。

トウグミの若い葉は表面に銀白色の星状毛を持っていますので、白い点々があり、白っぽく見えます。
この銀白色の星状毛は後に落ちてしまい、緑色の葉になります。

Elaeagnusmultiflora_hortensis1


Elaeagnusmultiflorahortensi

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2009年4月 7日 (火)

あのハクサンボク 
Viburnum japonicum

公園の茂みにハクサンボク(白山木:Viburnum japonicum:スイカズラ科)が咲いていました。
冬に花を開いていたあのハクサンボクです。

ハクサンボクは本来は本州の山口県,九州,沖縄,台湾に分布する常緑低木です。
ハクサンボクとガマズミはよく似ていますが、艶々した葉っぱがハクサンボクです。

他のハクサンボクが寒さに震えていた12月から、このハクサンボクは花をつけていました。
暖かくなってから急に葉が開き出し、花をポツポツと咲かせていました。
途中の冷え込みで葉の展開が止まっていましたが、今はこの通りです。


Viburnumjaponicum4


2009年3月2日

Viburnumjaponicum5

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テイカカズラのタネ 
Trachelospermum asiaticum v. intermedium

テイカカズラ(定家葛:Trachelospermum asiaticum v. intermedium:キョウチクトウ科テイカカズラ属)の果実が裂けて、種子が飛び出していました。

テイカカズラの基本種はチョウセンテイカカズラ(Trachelospermum asiaticum)で、朝鮮半島に分布しています。
その亜種がテイカカズラで、北海道以外の山地に普通に見られる常緑のツタ植物です。

園芸店にテイカカズラの園芸種、初雪葛や五色葛を見かけますが、花はもちろんタネを見かけた方は少ないと思います。
テイカカズラは5月から6月頃に白いキョウチクトウのようなをつけます。

その後2個対になってぶら下がる細長い袋果型の果実ができます。
熟すると縦に裂けて綿毛のついた種子を飛ばすのですが、その様子を写真に納めようと秋からずっと観察していました。
いっこうに裂け目が入る様子はありませんでした。
先日裂けて種子が飛び出していました。
長い綿毛があり、指でつつくと風で飛んでいきました。


茶色い莢が裂けて種子が見えています。

Trachelospermumasiaticum8


綿毛をつけた種子

Trachelospermumasiaticum10


2008年11月3日の果実の様子、対になった莢がぶら下がっています。
この頃はカチカチに堅く、裂ける様子はありません。

Trachelospermumasiaticum9

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2009年4月 6日 (月)

2色咲き分けのムスカリ 
Muscari latifolium

「ダブルカラーのムスカリ」と題して2色に咲き分けるムスカリを紹介しましたが、もう1種類、2色に咲き分けるムスカリがあります。
ムスカリ・ラティフォリウム(Muscari latifolium:ユリ科ムスカリ属)です。
小アジアの松林の中に自生しているムスカリです。

濃紺色の花には稔性があり、蒼青色の花は不稔性だといわれています。
なるほど濃紺色の花は開いていますが、蒼青色の花は閉じたままです。

種小名は「葉の広い」という意味ですが、チューリップのような幅のある葉を2枚つけます。


Mlatifolium3


Mlatifolium5


Mlatifolium4

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スミレいろいろ 
Viola chaerophylloides, diffusa ssp. tenuis & confusa ssp. nagasakiensis

私のところで今咲いているスミレです。


対馬産のナンザンスミレ(Viola chaerophylloides v. chaerophylloides:スミレ科スミレ属)です。
ナンザンスミレは日本では対馬にしか自生していないのですが、最近のナンザンスミレは園芸種化して分類学上よくわかりません。
対馬産ナンザンスミレは朝鮮半島から中国東北部、シベリアに分布しているとされていますが、朝鮮半島に自生するコマスミレ(Viola albida f. takahashii あるいは Viola dissecta v. chaerophylloides ssp. takahashii )がこれと同じではないかと推測しています。

Vchaerophylloides8


ヤマツクシスミレ(Viola diffusa ssp. tenuis あるいは Viola tenuis:スミレ科スミレ属)です。
東アジアから東南アジアの暖帯から亜熱帯にかけて分布しているので、ナンバンスミレいう別名があります。
表面には白い毛が目立ち、ロゼット状に拡がります。そこから茎を伸ばし花をつけます。
日本のスミレにはない色合いの花を咲かせる繁殖力の強いスミレです。

Vtenuis4


ヒメスミレ(Viola confusa ssp. nagasakiensis:スミレ科スミレ属)です。
濃紫色のスミレで、スミレを半分にしてぐらいの大きさしかありません。背丈は大きくなって5cmほどでしょうか。
学名からはタイワンコスミレの亜種となっています。

Vconfusanagasakiensis3


ミヤマスミレ(Viola selkirkii:スミレ科スミレ属)です。
高山性のスミレですが北半球の冷涼なところであれば低地にも見られるようです。アジアからカナダにかけて広く分布しています。
葉は明るい色をしています。このような斑の入る種類もあります。

Vselkirkii6

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2009年4月 5日 (日)

金と銀のレースドプリムラ 
Primula 'Gold Lace' & 'Silver Lace'

プリムラ「ゴールドレース」(Primula 'Gold Lace')とプリムラ「シルバーレース」(Primula 'Silver Lace')が咲きそろいました。
花びらが濃い茶色で白や黄色の厚めの覆輪が入ったプリムラ・ポリアンサスをレースド・プリムラ(Laced primula)と呼びます。

最近では赤い花弁に白い覆輪のレースド・プリムラも流通しています。
このようなプリムラは英国において18世紀に生み出され、好まれて今に続いています。

今から30年近く前、このプリムラ「ゴールドレース」がタキイの絵袋で売り出されていたことがありました。
購入してタネを蒔きましたが、なにが悪かったのか(私の技術が低かったのでしょう)発芽しませんでした。
それから一度も実物を見ることなく過ごしていましたが、再び10年ほど前に種子を手に入れ、やっと育てることができたという思い出の花です。


覆輪が黄色い「ゴールドレース」です。

Pgoldlaced7


Pgoldlaced8


覆輪が白い「シルバーレース」です

Psilverlaced1_2


Psilverlaced2

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山のスミレ 
Viola grypoceras & ovato-oblonga & grypoceras v. exilis

ハイキングコースではまだまだ花は少ないですが、そんな中、3種類のスミレが目につきました。


陽の差さない斜面にタツナミスミレ(Viola grypoceras:スミレ科スミレ属)が乱舞していました。

Vgrypoceras6


Vgrypoceras7


ナガハノタツナミスミレ(Viola ovato-oblonga:スミレ科スミレ属)です。
タツナミスミレとは葉の形が違います。特に花期以降長くなっていきます。
葉の葉脈に沿って赤い斑が入っています。

この辺ではタツナミスミレとは棲み分けをしているように思います。
コースの途中からタツナミスミレが消えて、ナガハノタツナミスミレに変わっていきます。

Vovatooblonga2


コタチツボスミレ(Viola grypoceras v. exilis:スミレ科スミレ属)です。
花はタチツボスミレと変わりませんが、葉が花より小さいのが特徴です。
花期以降もこのサイズです。

Vgrypocerasexilis1

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2009年4月 4日 (土)

かわいそうなセラスチウム 
Cerastium alpinum 'Snow cotton'

セラスチウム(セラチューム)・アルピナム「スノーコットン」(Cerastium alpinum 'Snow cotton' :ナデシコ科)が咲いています。

シロミミナグサ(白耳菜草: Cerastium tomentosum 'Snow-in-Summer':ナデシコ科ミミナグサ属)と呼ばれているセラスチウムと違って、背が5cmほどしかない矮性のセラスチウムです。
セラスチウムは英名を mouse-ear chickweed(chickはヒヨコ、weedは草)というぐらい全体に軟毛に覆われています。

しかしセラスチウム・アルピナムは、それがもっとはっきりしており、銀色の目立つ堅い産毛で覆われています。
そしてどのように葉がついているのかわからないぐらい、よく分かれた細い枝にびっしりと小さい葉がついています。
まさにネズミの耳のような葉です。

グリーンランド、カナダ、北ヨーロッパに分布する高山性のセラスチウムなので耐暑性がないのではないかと思います。
ディオニシア・アレチオイデス(今年はルリハコベではなくディオニシアで流通していました)同様、このような高山植物が普通の園芸店で2〜300円ほどで売られています。
多分夏越の難しい植物でしょうから1年草扱いです。商業主義に翻弄される植物がかわいそうでなりません。

なおセラチュウムというとピントきませんが、一番下のオランダミミナグサ(Cerastium glomeratum:ナデシコ科ミミナグサ属)は一番普通に見られるセラチュウムです。


Cerastiumsnowcotton1


Cerastiumsnowcotton2


Cerastiumsnowcotton3


Cerastiumglomeratum1

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桜のトンネル満開 
Street on Cherry blossom

近所の「桜のトンネル」の桜が満開になりました。

桜のトンネルは、摩耶ケーブル駅のすぐ東側を南北に通る200mほどの道路です。
斜度10度ほどの急勾配の道路で、南行き一方通行になっています。
その両側を老木のソメイヨシノが植えられて、この時期楽しませてくれます。
ご覧の通り、市バスが大きな枝をよけながら下って行きます。

今日、明日はきっと、この近所の道は桜のトンネルに花見に雇用とこようとする車で渋滞するでしょう。
道路の左側に紅白のコーンが置いてありますが、1週間ほど前、よそ見をしていたトラックが、老桜1本をなぎ倒した跡です。
たかが桜ですが、怪我人もでなかったのに地元新聞のニュースにも載るほど、されど桜です。


Sakurazaka3_2


Sakurazaka4

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2009年4月 3日 (金)

草のような木苺 
Rubus hirsutus

ハイキングコースにクサイチゴ(草苺:Rubus hirsutus:バラ科キイチゴ属)が咲いていました。

岩手県以南の山の中で普通に見かける落葉の小低木です。
木とは言え地を這うようにして展開しますから、高さはせいぜい30cmほどです。
見るからに草のようです。そんなところから草のような木苺でクサイチゴになったのでしょう。

真ん中の写真は、萼が反転して、オダマキの距のようで、華麗です。
一番下の写真は花弁が落ちておしべとめしべだけが残った状態ですが、これもかわいい姿ですね。

梅雨の前に果実が稔るのですが、食べる勇気はありません。さわやかな味ということです。


Rubushirsutus1_2


Rubushirsutus2


Rubushirsutus3

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山の春一番 
Stachuurus praecox

山のハイキングコースにキブシ (Stachuurus praecox:キブシ科キブシ属)が咲いていました。

園芸店では盆栽や鉢植えで売られていますが、高さ3mほどの雌雄異株の落葉低木です。
谷川沿いの増水すると水をかぶりそうな所にありました。

種小名のプラエコクスは「春早く開花する」という意味ですが、なるほど山の木々の中では一番早くに咲いています。

ここには雌株、雄株が同じ所にあり、比較ができました。
花穂をたれる姿はよく似ていますが、 雄株の方がやや黄色が濃いようです。

提灯がともって小人のお祭りがあるような感じです。


雄花

Stachuuruspraecox


雌花

Stachuuruspraecox2


Stachuuruspraecox3

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2009年4月 2日 (木)

空色ムスカリ 
Muscari armeniacum 'Valerie Finnis'

空色のムスカリ、ムスカリ・アルメリアカム「バレリー・フィネス」(Muscari armeniacum 'Valerie Finnis':ユリ科ムスカリ属)が咲きそろいました。「バレリー・フィネス」の名の由来はこちらをご覧下さい。

バレリー・フィネスは、最も普通に目にするムスカリ・アルメリアカムの色違いの選別品種です。しかしアルメリアカムの何とも表現しがたい、だらしなく伸びてスパゲッティ状になる葉に比べると、幾分かはましな長さです。

この空色はどこの空の色なんでしょうね。


Muscarivaleriefinnis3


Muscarivaleriefinnis4


Muscarivaleriefinnis3

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花色の変わるクリスマスローズ 
Helleborus niger x sternii

今頃ヘレボラス・バラリア(Helleborus niger x sternii)が咲いてきました。
本来なら2月頃咲くそうですが、今頃咲いたのは初花だったからかもしれません。

バラリアはニゲルとステルニーの交配種で、ヘレボラス・エリックスミシィ( Helleborus x Ericsmithii)が同じ組み合わせの交配種です。

花はバラリア、エリックスミシィ共に白色ですが、葉色が違っていて、ニゲルに似た葉です。
またエリックスミシィは茎に赤い色がついていますが、バラリアは茶色といった感じで、目立つほど濃くありません。
そんなところを見ていくとニゲルの血が濃いようです。

ところでこの花のおもしろいところは、花が開いてから1週間もすると、花色が黄色(アプリコット色)に変っていくことです。一番下の写真が昨日の写真ですが、色だけ見ると違う花のようです。


Hnigersternii1


Hnigersternii2


Hnigerxsternii1

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2009年4月 1日 (水)

トロピカルな春 
Akebia quinata

ご近所にアケビ(木通、通草:Akebia quinata:アケビ科アケビ属)が咲き出しました。
生け垣に使われたりする植物ですが、ここではコンクリートの塀に載せるように枝葉が展開していました。

種小名のクイナタは「5枚の葉の」という意味で、鋸歯のない5枚(小葉)でひとまとまりになっています。
同じ5枚の小葉を持つゴヨウアケビ(Akebia x pentaphylla)との区別は鋸歯の有無です。

アケビは雄花と雌花がありますが、小さいのが雄花、大きいのが雌花です。
一番下の写真のように同じ枝にブルーの雌花が咲いているのですが、開いてから時間が経つとこのように変わるのでしょうか?
ブルーの雄花について言及されたものを見たことがないので、許容される個体差なのか、いわゆる青花種があるのかどうかわかりません。


小さい花の雄花

Akebiaquinata18


雄花と雌花の大きさの違いはこんな感じです。
葉には鋸歯がありません。

Akebiaquinata4


大きい花の雌花

Akebiaquinata16


これは色違いの雌花

Akebiaquinata17

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アネモネのような 
Callianthemum miyabeanum

ヒダカソウ(日高草:Callianthemum miyabeanum:キンポウゲ科キタダケソウ属)が咲き出しました。

ここではイチリンソウのカテゴリーに入れていますが、近縁のキタダケソウ(北岳草: Callianthemum hondoense:南アルプス北岳の固有種)の仲間です。

日高地方のアポイ岳などの超塩基性岩(カンラン岩や蛇紋岩)地帯で、他の植物が育ちにくいアルカリ性土壌の草原に自生しています。

タネから育てられているのでしょうが、このような希少種の山草が普通の園芸店で売られているのも不思議です。

花は3cmにならない大きさですが、おもしろいのは、萼が花弁化するキンポウゲ科にあって、ちゃんと5枚の萼があることです。
さらに花弁には、キンポウゲ科には珍しい薄い花弁で、縦皺があります。
しかしながら繊細というより、質実剛健という印象がします。

葉はイチリンソウより、形や質感がオダマキに似ています。


Callianthemummiyabeanum1


Callianthemummiyabeanum2


Callianthemummiyabeanum4

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