« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »

2009年7月31日 (金)

緋色のサンタンカ 
Ixora coccinea

ご近所の玄関先にイソクラ(イクソラ・コクシネア:Ixora coccinea:アカネ科イクソラ属)を見つけました。

遠目にはペンタスかと思ったのですが、ペンタスにしては大きいし、あまりに赤が強烈だし、その上花びらの数が違います。ペンタスはその名の通り花びらは5枚(ペンタ)ですが、イソクラは4枚です。

昔からあるサンタンカ(三丹花)と呼ばれているのはイクソラ・シネンシス( Ixora chinensis)という種類で、中国から東南アジア原産の橙赤色をした丸い花弁の花をつけます。

しかしこのイクソラ・コクシネアは花弁の先が尖っていて、強烈な赤色をしています。
種小名は「 紅色の」という意味で、この仲間では花の色が際だっているということなんでしょうね。
私のカメラではこの鮮烈な赤がどう調整しても出ません。

インド原産で、1mほどになる低木です。花の長さは4cmほど、花の大きさは径2cmほどです。
葉は革質で、観葉植物のように光沢があります。
和名はありませんが、つけるなら「ヒバナサンタンカ」でしょうか。


Ixoracoccinea1


Ixoracoccinea2

| | コメント (0)

2009年7月30日 (木)

キンカンの花 
Fortunella japonica

以前斑入りの実を見かけたキンカン(Fortunella japonica:ミカン科キンカン属)が花をつけていました。

柑橘類の花の順番はカラタチから始まってキンカンで終わるようです。
柑橘類の中では果皮ごとあるいは果皮だけ生食するところからわかるように、キンカンはキンカン属に属しています。

キンカン属とはいえミカン類の花と変わりません。でも大きさは1cmほどの可愛い花です。


Fortunellajaponica3


Fortunellajaponica4


次から下は今年5月頃花を写したのですが、柑橘類の花であることはわかっても、詳しくはわからなかった花です。実を見てわかりました。しかしどれも同じような花で、花からは区別がつきませんね。

日本のミカン類は学名がローマ字書きの種小名になっています。それは栽培品種に種小名がつくという田中長三郎さんの分類を採っているからです。ミカン大国日本では世界的に見てちょっとおかしい独特の分類をしているようです。ミカン分類学のガラパゴス状態です。

これはウンシュウミカン(温州蜜柑:Citrus unshiu)です。
柑橘の名産地であった中国浙江省の温州に因んでウンシュウミカンと命名されそうですが、実際は鹿児島県が原産地と推定されています。
他のミカン類の花と比べると葯が大きいですね。

Citrusunshiu1


ハッサク(八朔:Citrus hassaku)です。広島県因島のお寺で発見されたザボンに近縁の柑橘類です。8月1日(八朔)頃から食べられるのでこの名がつけられました。

Citrushassaku1


スダチ(酢橘:Citrus sudachi)です。徳島県の特産品で、ユズに似た、しかしそれより小さい食酢用の柑橘類です。

Citrussudachi1

| | コメント (0)

2009年7月29日 (水)

南アフリカのフクシア 
Phygelius aequalis

ご近所にフィゲリウス・アエカリス(アエクアリス)(Phygelius aequalis:ゴマノハグサ科フィゲリウス属)が咲いていました。

フィゲリウス属は、全てが南アフリカ原産で、3種類が知られています。

フィゲリウス・アエカリスは一見草のように見えますが、背丈が5・60cmしかならない低木です。
花は管状花で、5cmほどの長い花筒の先が浅く5つに裂けて開きます。5本の赤い花糸の雄しべが押しくら饅頭状態で顔を出しています。

同心円状に対称形のように見えますが、長い雄しべの方に花全体が湾曲しています。
花弁開口部の内側中心部は黄色で、赤い周辺部には荒く毛が生えています。

黄色の花もあるようです。


Phygeliusaequalis1


Phygeliusaequalis2


Phygeliusaequalis3

| | コメント (0)

2009年7月28日 (火)

クワズイモの花 
Alocasia odora

道路脇のクワズイモ (Alocasia odora:サトイモ科クワズイモ属)に花がついていました。ほったらかしにされているようなので耐寒性のあるクワズイモで間違いないだろうと思います。

クワズイモは四国南部から西南諸島、中国南部を含む東南アジア、台湾、インドなどの熱帯・亜熱帯地域に分布しています。

クワズイモの芋はサトイモのような丸い形ではなく、地表に沿って棒状に伸びるます。
花は葉に隠れ、仏炎苞は白を帯びる柔らかい緑をしています。10cmほどの花穂(肉穂花序:にくすいかじょ)はクリーム色のトウモロコシのようです。
先端部の滑らかに見える部分は付属体で、その下のトウモロコシ状の部分が雄花、その下に、仏炎苞に隠れてしまって見えませんが、雌花があります。

クワズイモの仲間は、蛙の雨傘のような葉に特徴があり、観葉植物として室内で利用されていますが、クワズイモはこの辺では暑さ、寒さに耐え、元気です。

クワズイモは見た目はサトイモに似ているけれどシュウ酸カルシウムを含み、えぐくて食べられないので「食わず芋」とついたそうです。


Alocasiaodora1


Alocasiaodora3


Alocasiaodora4_2

| | コメント (0)

2009年7月27日 (月)

オレンジ色のキク 
Senecio flammeus ssp. glabrifolius

コウリンカ(紅輪花:Senecio flammeus ssp. glabrifolius:キク科キオン属)が咲きました。

コウリンカは、本州の山地の高原に咲く多年草です。
山で咲いているものが少ないこの時期、小さいけれど人目を引く濃いオレンジの花を咲かせます。
ルドベキアのように舌状花を下垂させて咲いています。
紅輪花という名は紅色の花が車輪状に付いているところからつけられたようです。

キオン属(セネシオ(あるいはセネキオ)の仲間)は2000種あるといわれるほどの大きな属で、その形態は蔓性や多肉性の植物を含みます。園芸的に楽しむのはサイネリヤやシロタエギクと呼ばれる種類、多肉植物などで、それ以外は野生のままが多いようです。


Senecioflammeus1


Senecioflammeus2


| | コメント (0)

2009年7月26日 (日)

クリーム色のノコギリ草 
Achillea taygetea 'Anthea'

クリーム色の洋種ノコギリ草、アキレア・タイゲテア「アンセア」(Achillea taygetea 'Anthea' :キク科コギリソウ属)が咲いていました。

洋種のノコギリ草には黄色や赤色がありますが、これは優しいクリーム色、雌しべは黄色をしています。
切れ込み深い繊細な葉はシルバーグリーンです。背丈もセイヨウノコギリソウ(Achillea millefolium)のように高くなく、50cmほどです。

種小名のタイゲテア(taygetea)は原生地のギリシャのタイゲトス山脈(Taygetos mountains )を示しています。
また品種名のアンセア(Anthea)はブルームズ農園(Blooms of Bressingham)の開設者の Alan Bloomさんのお嬢さんの名にちなんでつけられています。
クリーム色の花をつけるものには同じブルームズ農園で作出された「サニーセダクション(Sunny Seduction)」という品種がありますが、蕊の色などが異なるようです。


Achilleaanthea1


Achilleaanthea2


花が散った後です。

Achilleaanthea3_2

| | コメント (0)

2009年7月25日 (土)

ニンジンボク比べ 
Vitex cannabifolia & agnus-castus

散歩コースでニンジンボク(人参木:Vitex cannabifolia:クマツヅラ科ハマゴウ属)を見つけました。

ニンジンボクは中国原産の落葉樹で、享保年間に薬用植物として渡来しました。葉が朝鮮人参に似ているのでこのように呼ばれるようになったと言われています。

藤色の花は唇形をしていて、上唇が2裂、下唇が3裂しています。下唇の真ん中の裂片が目立って大きくなっています。その付け根は白くなり濃い紫の斑点がついています。
なかなか爽やかな花です。


Vitexcannabifolia1


Vitexcannabifolia2



セイヨウニンジンボク(西洋人参木:Vitex agnus-castus:クマツヅラ科ハマゴウ属)と見比べるために、セイヨウニンジンボクを見に行きました。ちょうど花が咲いていました。

セイヨウニンジンボクは,地中海から西アジアにかけての地域原産の落葉低木です。明治中期に日本に渡来したといわれています。
木全体にかすかな香気が漂い、かってその実はヨーロッパでは高価だったコショウの代用品として使われたそうです。
ニンジンボクに比べると密に花がつき、花色は濃い藤色一色です。

実はセイヨウニンジンボクの花の一つ一つをきちんと見たことが無く、クシャクシャの花という印象しかありませんでした。こんな風に花形が上下非対称で、下唇中央裂片が大きいとは知りませんでした。


Vitextrifolia3


Vitextrifolia4

| | コメント (0)

2009年7月24日 (金)

ケープタウンのサルビア 
Salvia chamelaeagnea

公園にサルビア・チャメラエアグネア(Salvia chamelaeagnea:シソ科サルビア属)が咲いていました。舌をかみそうな種小名は「小さなオリーブ」という意味だそうですが、カメレアグネアと読むのが一般的なようです。

南アフリカ喜望峰の西部海岸に自生している2mにもなる亜低木で、河床の砂地に生えているようです。
英名はアフリカの青いセージ(African Blue Sage)です。

茎から対生に花茎を出して、先に3〜5個の花をつけています。
花の上唇弁はブルー、下唇弁は薄いブルー地に濃いブルーの斑点があり、2cmほどの大きさです。花の色はブルーの他に藤色、純白、ピンクがあるそうです。
大きな萼は赤紫色をしています。

葉は厚めで、すべすべした感じの卵形です。長さは3〜4cmで花に比べて小さな葉です。小さなオリーブという種小名はこの葉に由来しているのでしょうか。


Salviachamelaeagnea1


Salviachamelaeagnea2


Salviachamelaeagnea3

| | コメント (0)

2009年7月23日 (木)

白いエキナセア 
Echinacea purpurea 'Avalanche'

エキナセア「アバランチ(アバランシェ)」(Echinacea purpurea 'Avalanche':キク科エキナセア属)が咲いていました。

原種のエキナセアにはプルプレアやアングスティフォリア、パリダなどの種類がありますが、花色はピンクや赤紫系の色に限られています。しかし交配によって様々の色の花を咲かせるようになり、このアバランチは白い花を咲かせます。

どのような植物でも白い花が生じる確率は高いのですが、エキナセア属の中では珍しい存在です。もっともホワイト・スワン(White Swan)という白花品種もありますが、同じものか近いものだと思います。

エキナセアの面影は筒状花の黄色い色に残っています。
この筒状花ですが咲き始めはこのようにきれいなグリーンです。

なおアバランチ(avalanche)とは雪崩のことですが、恐ろしい名前がつけられています。白いエキナセアが風に揺れている様子からの連想でしょうか。


Echinaceaavalanche1


Echinaceaavalanche2


Echinaceaavalanche3

| | コメント (2)

2009年7月22日 (水)

常緑のノウゼンカズラ 
Clytostoma callistegioides

ご近所の玄関先に鉢植えのハリミノウゼン(Clytostoma callistegioides:ノウゼンカズラ科クリトストマ属)が咲いていました。

クリトストマ属は南アメリカの熱帯に8種類あるという常緑性のノウゼンカズラです。
ハリミノウゼンはブラジル南部からアルゼンチンにかけて自生していますので、耐寒性は低いとはいえ、暖地では地植えが可能ではないかと思います。

枝先にラベンダーピンクに濃紫色のスジが入った花が2つずつ対になって長い間咲き続けます。
ピンクノウゼンカズラ(Podranea ricasoliana:ノウゼンカズラ科ポドラネア属)とよく似ています。
ピンクノウゼンカズラやノウゼンカズラと葉の付き方が違っており、鋸歯のない長楕円形の照りのある葉です。

ハリミノウゼンは針実凌霄と書くのだろうと思います。長さ5cmほどの針で覆われた淡褐色の実がつくそうです。


Clytostomacallistegioides1


Clytostomacallistegioides2_2


Clytostomacallistegioides1_2


| | コメント (0)

2009年7月21日 (火)

混乱している外国産ハマユウ 
Crinum 'Powellii Album'

公園にクリヌム「パウエリー・アルブム」(Crinum 'Powellii Album':ヒガンバナ科クリヌム属)が咲いていました。

1870年頃にパウエル(Powell, C. B.)が共に南アフリカ原産のアフリカハマユウ(Crinum bulbispermum)とクリヌム・ムーレイ(Crinum moorei)を交配させて作出したピンクのクリヌムが元になっています。その白花園芸種です。

この花はアフリカハマユウ(Crinum bulbispermum)やインドハマユウ(Crinum latifolium)と混同されています。アフリカハマユウやインドハマユウには花弁裏側の稜部に赤いスジや色が入ります。

日本の暖地に自生するハマオモト(ハマユウ:クリヌム・アシアティクム:Crinum asiaticum v. japonicum)とは近縁です。
テッポウユリによく似た花ですが、花弁の幅が狭く、葯の色が白からベージュ色で、目立ちません。


Crinumpowelliialbum1


Crinumpowelliialbum2


Crinumpowelliialbum3


| | コメント (0)

2009年7月20日 (月)

かわいいグランドカバー 
Lippia canescens

公園にヒメイワダレソウ(姫岩垂草:Lippia canescens:クマツヅラ科イワダレソウ属)が咲いていました。

ペルー原産の匍匐性低木で、這いますから高さは10cmもありません。非耐寒性といわれていますが立派に冬越しするようです。秋に葉を落としてしまい、春になると枯れた枝から芽吹いてきます。

花はピンクがかった白(淡いピンク)ですが、喉のところに黄色い色が入っています。
花は円錐花序につき、全方位に向いて咲いています。

日本に自生するイワダレソウ(Lippia nodiflora)は円筒状に花をつける多年草ですので、円錐状に咲くヒメイワダレソウとは感じが違います。

小さな可愛い花です。


Lippiacanescens1


Lippiacanescens2


Lippiacanescens3

| | コメント (0)

2009年7月19日 (日)

夏のエリカ 
Erica vagans

公園にエリカ・バガンス(Erica vagans:ツツジ科エリカ属 )が咲いていました。

エリカヨーロッパに14種、それ以外は600種が南アフリカに自生していると言われています。
さらにそれらを交配して、さまざまの花色や形態を示す園芸種が作られています。
ヨーロッパではエリカはヒース(heath)と呼ばれ、寒冷地の荒野や湿原で群落を作っています。

エリカ・バガンスはイギリスから南西ヨーロッパにかけて分布する開帳性の高さ20〜40cmの常緑低木です。初夏から晩秋まで咲く夏咲きのエリカです。なお夏に咲くよく似た花にカルナ(Calluna vulgaris)があります。
英国ではコーンウォール地方(イングランド島最南西の半島)のリザード半島にしか分布しないのでコーニッシュ・ヒース(Cornish heath)と呼ばれています。

花は淡いピンクの釣鐘状で、葉腋に2個ずつ出ています。花から茶紫色の葯が少し飛び出しているので目立ちます。
8本の雄しべは先が2裂し、そこに2個の葯がついています。隣り合った葯同士がくっついて逆ハート型に見えます。

長さ3mmほどの鱗片状の葉を持ち、ヒノキのような付き方をしています。

薄いピンク色の花弁を茶紫色の葯が引き締めていて、とても可愛いです。


Callunavulgaris1


Callunavulgaris2


Erica_vagans3

| | コメント (0)

2009年7月18日 (土)

カラスのソラマメ?クサフジ 
Vicia cracca

クサフジ(草藤:Vicia cracca:マメ科ソラマメ属)が咲いていました。

クサフジは全国の日当たりのよい草地に生えるつる性の多年草です。リンネが命名しているので、多分ヨーロッパ原産、世界中どこででもで見られるのでしょうね。
それでは無責任なので調べてみたら、ヨーロッパ、ユーラシア原産で、北米にも広がっているとのことです。
英名は Cow Vetch や Bird Vetch (Vetch はマメ植物の総称) で、カラス豆や鳥豆といったところでしょうか。

ソラマメの仲間で、カラスノエンドウ(烏野豌豆)とよく似た葉っぱですが、花はこの通り、フジとつくように、美しい青紫色の花を密につけます。

種小名クラッカ(cracca)は古代ラテン語で豆の意味です。豆らしい豆なんでしょうか。


Viciacracca1


Viciacracca2

| | コメント (0)

2009年7月17日 (金)

ボールのようなエキナセア 
Echinacea purpurea 'Coconut Lime'

ご近所の玄関先にエキナセア「ココナッツ・ライム」(Echinacea purpurea 'Coconut Lime':キク科ムラサキバレンギク属)が咲いていました。

エキナセアは北アメリカに自生する多年草ですが、最近交配が進んでさまざまな園芸品種が出回っています。

他にもグリーンの花弁のエキナセアがありますが、これは頭上花(筒状花)がライム・グリーンでポンポン咲きになっています。
ポンポンには切れ目が入っているので、実際より沢山の花弁があるように見えます。
グリーンを帯びた白い舌状花が垂れ切ってしまうとまるでボールのようです。
花茎がしっかりしているので切り花にも向くそうです。

可愛いエキナセアです。


Echinaceacoconutelime1


Echinaceacoconutelime2

| | コメント (2)

2009年7月16日 (木)

チョコレート色のルドベキア 
Rudbeckia hirta 'Moreno'

ルドベキア「モレノ」(Rudbeckia hirta 'Moreno':キク科ルドベキア属)が咲いていました。

これはアラゲハンゴソウと呼ばれているルドベキア・ヒルタの園芸種で、最近よく見かけるようになりました。
ルベドキア・ヒルタは米国のフロリダ州からテキサス州にかけて分布する暑さに強い夏向きの一年草です。ですからその園芸種も暑さに強く、植えっぱなしで育ちます。

「モレノ」は背丈40cmほどの矮性種で、暗銅色、チョコレート色といえばいいのでしょうか、の花色が特徴です。花弁の先にオレンジ色が入るのもあったりし、同じ株から色々出てきます。


Rudbeckiacherrybrandy1


Rudbeckiacherrybrandy2


Rudbeckiacherrybrandy3

| | コメント (0)

2009年7月15日 (水)

まるで発泡スチロール 
Lanopila nipponica

公園の林の中でオニフスベ(鬼燻、鬼瘤:Lanopila nipponica:ホコリタケ科オニフスベ属)を見つけました。

薄暗い林の中で見つけることが出来るのでヤブダマ(薮玉)とも呼ばれています。
写真のオニフスベの大きさは5〜15cmほどの大きさですが、大きいものでは50cmになるそうです。

質感は発泡スチロールのように見えます。しかし発泡スチロールのように軽くなく、ずっしり重いです。また発泡スチロールは暖かいですが、オニフスベはひやっとしています。

ボールのように蹴飛ばされてしまう気の毒なきのこです。


Lanopilanipponica1


Lanopilanipponica2


一番上のオニフスベが4日経過した姿。

Lanopilanipponica4


何日か経って変色しかかったオニフスベの内側。黄色の古綿状になっています。このあと黒褐色になって悪臭を放ちます。

Lanopilanipponica5

| | コメント (0)

2009年7月14日 (火)

ロウの木?サクララン 
Hoya carnosa f. variegata

斑入りのホヤ・カルノサ(Hoya carnosa f. variegata:ガガイモ科ホヤ属)が咲いていました。

ホヤ・カルノサは園芸的には花が桜に似ているのでサクララン(桜蘭)と呼ばれています。
原産地は日本、中国、オーストラリアで、常緑多年つる植物です。
英名はロウの木(Wax plant)で、なるほど花の中心に星状に飛び出た副花冠は蝋状です。
花冠には微細毛が密生し、まるでビロードかフエルトのようです。

真夏の直射日光に曝されているせいか葉が痛んでいます。


Hoyacarnosav1


Hoyacarnosav2


Hoyacarnosav3



これは娘がボーイフレンドから貰ったハートホヤ(ホヤ・カーリー:Hoya kerrii:ガガイモ科ホヤ属)です。
東南アジア原産の非耐寒性の蔓植物です。
育てているのは私。彼女は好都合と知らぬ振りをしています。
でも葉っぱだけを挿したものは根は出てきますが、ツタは出てこないそうです。そのうち寿命が来て枯れてしまうでしょうね。誰の責任になるのでしょう。

葉っぱがこんな形をしているせいで、サティ(Eric Alfred Leslie Satie)の「ジュ・トゥ・ヴー(Je te veux:お前が欲しい)」のように、ある時期だけ流される曲同様、粗末な扱われ方をしています。

花はホヤ・カルノサのように大きくなく、葉を楽しむ品種のようです。


Hoyakerrii1

| | コメント (0)

2009年7月13日 (月)

池のそばのミソハギ 
Lythrum anceps

池のそばにミソハギ(禊萩:Lythrum anceps:ミソハギ科ミソハギ属)が咲いていました。

いつもはご近所の庭で見かけていたのですが、今年のミソハギは池のそばで見つけました。そのせいなのか花が新鮮な感じ、大きく開いていました。やっぱり水のそばがいいようですね。

ミソハギは夏の間、長い期にわたって紅紫色の花を次々と付けます。花弁はポピーのようにクシャクシャとシワがよっています。


Lythrumanceps6


Lythrumanceps7

| | コメント (0)

2009年7月12日 (日)

紅の花 
Carthamus tinctorius

いつもの公園に昨年見つけたベニバナ(紅花:Carthamus tinctorius:キク科ベニバナ属)が今年も咲いていました。

ベニバナは一年草ですが、こぼれ種から大きくなったものでしょうか、どなたかが育てているものでしょうか。昨年に比べると株が小さくなったような気がします。
梅雨の時期に咲くベニバナは、ナメクジの足跡で汚されていて、写真になる花が限られています。

ベニバナそのものについての蘊蓄はこちらをご覧下さい。
「紅」については同ページの画像の下側をお読み下さい。
「紅」の芸術についてお知りになりたい方は株式会社 伊勢半本店HPの「紅ミュージアム」にお進み下さい。


Carthamustinctorius4


Carthamustinctorius5_2


Carthamustinctorius6

| | コメント (0)

2009年7月11日 (土)

バーガンディーのカサブランカ 
Lilium cv 'Mambo'

バーガンディー色のカサブランカ(Lilium cv 'Mambo':ユリ科ユリ属)が咲いていました。

日本固有のヤマユリ(Lilium auratum)、カノコユリ(Lilium speciosum)、タモトユリ(Lilium nobilissimum)などを交配して作られたユリは、英国王立園芸協会(RHS)による区分でオリエンタル・ハイブリッドと呼ばれています。
花は大輪で芳香があり、主に下向きに咲くという特徴を持っています。

オリエンタル・ハイブリッドの中で、純白の大輪の花を咲かせるのが「カサブランカ」で、1970年代にオランダで作出されたと言われています。

「カサブランカ」をそのまま赤色くしたのがこの「マンボ」です。

このユリ以外にはない暗赤色なので、遠目に見てもわかります。
葯のオレンジ色も目立ちます。

とにかくバーガンディーのドレスで装った女性を思い浮かべてしまう華麗で優雅な花です。


Liliummambo1


Liliummambo2


Liliummambo3


| | コメント (2)

2009年7月10日 (金)

葉っぱに包まれた花 
Peristrophe japonica

山の中でハグロソウ(Peristrophe japonica:キツネノマゴ科ハグロソウ属)を見かけました。

ハグロソウは関東以西のやや湿った広葉樹林の林縁などの半日陰で見かけます。
花は2枚の葉っぱのように見える苞の間から顔を出しています。花を包んだままですので、裏返った葉っぱに包まれているように見えます。
淡紫色の花は2cmほどで上唇と下唇に分かれていますが、薄っぺらく、ひしゃげたように咲いています。2本の雄しべには毛が生えています。

葉の割りには花は小さく、ポツポツとしか咲いていません。


Peristrophejaponica1


Peristrophejaponica2


Peristrophejaponica3

| | コメント (0)

2009年7月 9日 (木)

ミニミニアガパンサス 
Agapanthus praecox ssp. minimus

非常に小さいアガパンサスが咲いていました。珍しい種類だったので同定するのに苦労しました。

矮性のアガパンサスとしてアガパンサス・アフリカヌス(Agapanthus africanus)が知られていますが、花序の花数は少ないとはいえ20〜30はつけるようです。また背丈が60cm以上ありますが、それでもアガパンサスの中では矮性種です。
さらに矮性種がアフリカヌスの矮性園芸種「ピーターパン(Agapanthus africanus 'Peter Pan)」ですが、花の数や花茎の太さは園芸種のアガパンサス(Agapanthus cv)とイメージ的に変わりません。

写真のアガパンサスは別種ではないかと思えるほど、花茎が茶色で華奢です。このような特徴を持ったアガパンサスを探した結果、行き着いた先がアガパンサス・プアレコクス・ミニムス(Agapanthus praecox ssp. minimus:ユリ科アガパンサス属)です。

アガパンサス・プアレコクスは色々な変種が知られていて、その中のオリエンタリス(Agapanthus praecox ssp. orientalis)という変種は普通に出回っているアガパンサスと考えていい種類です。
アガパンサス・プアレコクス・ミニムスという亜種は背丈は50cm止まり、花数が少なく、花茎が細いという特徴があります。
ネット上にも写真が非常に少なく推定ですが、花茎が細い種類は唯一これしかないようです。
アガパンサス・プアレコクス・ミニムスは南アフリカ東南部に自生し、現地では常緑のアガパンサスです。
華奢な30〜40cmの花茎を伸ばし、長さ3cmほどの花をつけています。薄い葉は細く、長さは15cmほどです。鉢植えに出来るコンパクトな背丈です。

花はアガパンサスそのもので、さわやかな色合いです。


Agapanthusafricanus1


Agapanthusafricanus2


Agapanthusafricanus3


| | コメント (2)

2009年7月 8日 (水)

山の萓草 
Hemerocallis fulva v. longituba

山の谷間の開けた所にノカンゾウ(野萓草:Hemerocallis fulva v. longituba:ユリ科ワスレグサ属)が咲いていました。

ノカンゾウは、日本には分布しないホンカンゾウ(本萓草:Hemerocallis fulva)の変種で、中国、朝鮮半島、日本、サハリンなどの湿った草原に生育しています。

種小名は「長い花筒の」という意味ですが、花筒の長さには長いのやら短いのやら、色々あるようです。花の色も黄色から褐色に近い花色まであります。デイ・リリーと呼ばれるように一日花です。

一番下の写真は公園に咲いていたへメロカリス(Hemerocallis cv:ユリ科ワスレグサ属)ですが、これぐらいの色のノカンゾウも無くはありません。


Hemerocallisfulva3


Hemerocallisfulva4


これはへメロカリス(園芸種)です。シンプルなへメロカリスで、ノカンゾウによく似ています。

Hemerocalliscv1


| | コメント (0)

2009年7月 7日 (火)

臭い?屁屎葛 
Paederia scandens

ヘクソカズラ(Paederia scandens:アカネ科ヘクソカズラ属)の花を見かけると、葉をもんで臭いを嗅いでしまうようになりました。

一般に言われているような悪臭とは私には思えません。この程度の臭いで屁屎とつけたということは昔の日本人の排泄物は臭わなかったということでしょうね。
概して日本古来の食物は食物繊維が多いので、日本人の腸内には善玉細菌が多く、排泄物は大してにおわなかったのでしょう。
腸内環境が劣悪な現代人の感覚からすると、この名はこの花に対して失礼ですね。

古来、排泄物の「屎」や「尿」、それから排泄物を入れる器のおまるを表わす「麿」「丸」という字を名前に入れて魔除けにしたといわれていますが、ヘクソカズラもその意味があったのでしょうか。

排泄物というと「宇治拾遺物語」におもしろい物語があります。プレイボーイの平貞文は口説き落とせなかった侍従を忘れることができませんでした。そこでその女性の排泄物を見て、幻滅して思いを断とうと考えます。そしてその女性の清箱(しのはこ:大工さんの道具箱のような木箱に杉を敷いたもの、貴族の女性が使うおまる)を奪い、臭いを嗅ぐという話です。あまりの芳しい匂いに悶絶するという結末です。男というものはいつの時代も浅ましいですね。


Paederiascandens3


Paederiascandens4

| | コメント (2)

2009年7月 6日 (月)

緋色の水仙
Crocosmia×crocosmiiflora

ヒメヒオウギズイセン(姫檜扇水仙:クロコスミア・クロコスミイフロラ:Crocosmia×crocosmiiflora:アヤメ科クロコスミア属)が道ばたに咲いていました。人の手が入ったものか野生のものか分かりませんが、この辺ではよく見かけます。

クロコスミア属は熱帯アフリカの東部から南アフリカに6種が分布すると言われている球茎植物です。

ヒメヒオウギズイセンはヒオウギズイセン(Crocosmia aurea)とヒメトウショウブ (Crocosmia pottsii)の交配種が元になり、改良された園芸種です。
明治中期にモントブレチア(Montbretia:その頃の学名は Montbretia crocosmiiflora)という名で観賞用として渡来し、その後全国で野生化したようです。

円錐状(弧を描くように)に穂状花序を伸ばしていきます。花は直径は3cmほどの橙色から朱色をしており、雄しべと雌しべは黄色い色をしています。
緋色のドレスに黄金色のアクセサリー、豪華ですね。


Crocosmiacrocosmiiflora1


Crocosmiacrocosmiiflora2

| | コメント (0)

2009年7月 5日 (日)

なるほどラン、ネジバナ 
Spiranthes sinensis

公園の芝生(雑草かもしれない)の中にネジバナ(Spiranthes sinensis:ラン科ネジバナ属)を見つけました。

ネジバナは日本全国の他、朝鮮半島から中国、ヒマラヤ、オーストラリアまで広く分布する地生ランです。
日当たりの良い草地、芝生などの中に生育しています。芝生に生育する場合には粘土分を多く含む場所に良く生育するようである。

ラン科植物とはいえラン菌の助けを借りなくても良いようで、簡単に移植できます。
写真で大きく拡大すると、なるほどランの花です。


Spiranthessinensis3


Spiranthessinensis4

| | コメント (2)

2009年7月 4日 (土)

華麗なクリソセファルム 
Chrysocephalum baxteri

クリソセファルム・バクステリー(Chrysocephalum baxteri:キク科クリソセファルム属)が咲いていました。

クリソセファルム・バクステリーはオーストラリア東南部のニューサウス・ウエールズ州やビクトリア州の森林地帯に自生している多年草植物です。

以前はドライフラワーにするムギワラギク(帝王貝細工)と同じヘリクリスム(Helichrysum)属に含まれていましたが、今はクリソセファルム属に分類されています。
オーストラリアでは「フリンジのついた永遠(Fringed everlasting)」と呼ばれています。

柔らかい華奢な枝は細かく分かれ、茎や葉裏には微毛が密生して銀灰色に見えます。
径3cm内外の純白の舌状花を思わせる総苞片は、シルクのような質感で、先がとがっています。
要するに花は中心の黄色の筒状花だけです。

キクの仲間には華麗という言葉は思い浮かびませんが、何とも言えないチャーミングな花です。

なお種小名のバクステリーは19世紀の植物採集家の William Baxter に因みます。


Chrysocephalumbaxteri1


Chrysocephalumbaxteri2

| | コメント (0)

2009年7月 3日 (金)

丁字咲きマーガレット 
Argyranthemum frutescens cv

散歩の途中、丁字咲きのマーガレット(アルギランセムス・フルテスセンス:Argyranthemum frutescens cv:キク科モクシュンギク属)が咲いていました。

カナリア諸島の海浜に自生していると言われています。茎の根元が木化する多年草で、和名はモクシュンギク(木春菊)です。種小名(frutesceus)は「低木状の」という意味です。
多年草とはいえ耐寒性はないそうですが、この辺では屋外で越冬しています。というかこの辺では公園の花壇に普通に植えられているので、私はマーガレットが寒さに弱いということを知りませんでした。
マーガレットは以前はキク属(Chrysanthemum frutescens)に分類されていました。

筒状花が開く八重咲きのマーガレットを園芸的に丁字咲きマーガレットと呼びます。欧米では丁字咲きをアネモネ咲きと呼びます。
初めは白い普通のマーガレットですが、中心部分に白い花弁が開き初め、こんもりと盛り上がっていきます。白い花の中に白い花が咲いているように見えます。

マーガレットとはいえ、シュンギクやシャスターデージーと交配が重ねられて改良されているようです。


Argyranthemumfrutescens1


Argyranthemumfrutescens2


Argyranthemumfrutescens3

| | コメント (0)

2009年7月 2日 (木)

黄色一色のテンニンギク 
Gaillardia pulchella

ご近所にテンニンギク(天人菊:ガイラルディア(ガイヤールディア)・プルケラ:Gaillardia pulchella:キク科テンニンギク属)が咲いていました。

オオテンニンギクは北米東南部からメキシコ北部に分布する多年草です。
多くは中心の筒状花はオレンジで、周辺の舌状花はオレンジと黄色をしています。
舌状花は先が丸くなっておらず、浅く3〜5裂するのがテンニンギク属の特徴です。
葉は下の方は羽状になり、上の方では全縁(鋸歯がない)で、形が違っています。

写真のテンニンギクは背丈30cmほどで、筒状花も舌状花も黄色一色です。

テンニンギクをご存じない方は黄色一色で地味だと思われるかもしれませんが、2色咲きの種類に比べると暑苦しさは感じません。
この時期少しでも涼しそうな花を見るとほっとします。


Gaillardiapulchella1


Gaillardiapulchella2


Gaillardiapulchella3


| | コメント (0)

2009年7月 1日 (水)

白い麝香葵 
Malva moschata

6月30日はココログのシステムが入れ替わったためのトラブルが続いていてブログのアップが出来ず、月が変わって本日も不具合が発生していました。四苦八苦の末、やっと今頃アップ出来ました。

ジャコウアオイ(麝香葵:Malva moschata:アオイ科ゼニアオイ属)が咲いていました。
この葉がかすかに麝香の香りがするということでこの名がつけられたようです。

学名をマルバ・モスカタ(Malva moschata)というヨーロッパ中・南部のハーブです。英語でもムスク・マロウ(musk mallow)と呼ばれています。
夏に5cmほどのピンク、あるいは白い花を咲かせます。

ゼニアオイは暑々しい(こんな日本語はないですね)花をつけますが、こちらは涼しげな花を咲かせます。
華奢な花のイメージと裏腹に、強健で、育てやすい植物のようです。


Malvamoschata1_2


Malvamoschata2_2


| | コメント (2)

« 2009年6月 | トップページ | 2009年8月 »