« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »

2009年9月30日 (水)

金色のひっつき虫 
Agrimonia pilosa var. japonica

キンミズヒキ Agrimonia pilosa var. japonica (バラ科 キンミズヒキ属)がご近所の空っぽのポットに咲いていました。

キンミズヒキは日本の山野に普通に見られる植物ですから、咲いていて不思議ではないのですが、こんな町の中に咲いているのは・・・・・・・

全体に微毛が生えていて、種小名は軟毛のある(ピロサ:pilosa)という意味です。

夏頃に花の直径が6~10mmの黄色い花を咲かせます。花が咲いているときには目立たなかった萼に、果実が稔ると、萼には先が鍵状になった棘が伸び、動物の体にひっついて他の場所に移動します。
あまり強くくっつきませんが、これもひっつき虫の一種です。


Agrimonianipponica3


Agrimonianipponica4

| | コメント (0)

2009年9月29日 (火)

オレンジの多肉 
Bulbine frutescens 'Hallmark'

ブルビネ・フルテッセンス「ホールマーク」(Bulbine frutescens 'Hallmark':ユリ科ブルビネ属)が咲いていました。

ブルビネ属は南アフリカとオーストラリアに30種ほどが分布している球根(鱗茎)性の多肉植物です。多肉植物として流通していますが多肉性は弱く、軟質の葉をしています。

ブルビネ・フルテッセンスは南アフリカのケープ海岸から北のモザンビークまでの地域に自生しています。10cmほどの松葉ボタンの葉をもっと長くしたような、水分を含んだ柔らかい葉をしています。霜にも耐えられるほど寒さには強い葉です。

高さ50cmの穂先に、しべに毛の生えたオレンジの花が多数咲きます。花は一日花ですが、花期は長く春から秋まで長い期間楽しめます。

「ホールマーク」はベンケイソウの専門家のゴードン・ロウリー(Gordon Rowley)さんによって選別されたオレンジ色の品種を指します。ホールマークという名は、この種を採種したケープタウンのカーステンボッシュ植物園(Kirstenbosch Botanical Gardens)の多肉植物部門の責任者ハリー・ホール(Harry Hall)さんに因んでつけられました。

流通名はハナアロエですが、アロエもユリ科とはいえ、だいぶん印象が違います。


Bulbinefrutescens1


Bulbinefrutescens2


Bulbinefrutescens3


| | コメント (2)

2009年9月28日 (月)

シルバーリーフのプレクトランサス 
Plectranthus argentatus 'Silver Shield'

昨日に続いてプレクトランサスです。
このプレクトランサスは、プレクトランサス・アルゲンタツス「シルバーシールド」(Plectranthus argentatus 'Silver Shield':シソ科プレクトランサス属)です。

プレクトランサス・アルゲンタツスはオーストラリアのクイーンズランド州やニューサウスウエールズ州などの雨林帯に分布している亜低木です。

ラムズイヤーのような、白い産毛に覆われた肉厚の葉です。夏前は這い性のプレクトランサスのように背が低く、葉も純白ですが、夏以降背が高くなるにつれ葉色は灰緑色になります。
葉を楽しむプレクトランサスは横に広がっていくタイプがほとんどですが、これは異色です。

花は黄土色の穂状の蕾から白に青紫の模様のついた花が開きます。小さな白っぽい花と評されますが、なかなか可愛い花です。葉色とこの花の組み合わせは、日本人好みだと思います。

穂状花序状に花茎が立つと、地面から一番上の葉まで50cmを越えます。30〜40cmほどの花茎を加えると、本当に背高のっぽになります。白い茎は太く、しっかりと全体を支えています。


Plectranthusargentatus1


Plectranthusargentatus3


Plectranthusargentatus2

| | コメント (0)

2009年9月27日 (日)

プレクトランサスについて 
Plectranthus 'Mona Lavender'

ご近所にプレクトランサス「モナ・ラベンダー」(Plectranthus 'Mona Lavender':シソ科プレクトランツス属)が咲いていました。

モナ・ラベンダーは1990年代にケープタウンのカーステンボッシュ植物園(Kirstenbosch Botanical Gardens)で作出された交配種です。

プレクトランサスは南アフリカ原産のクリーピング・チャーリー(Plectranthus nummularius)やスエーデン・アイビー(Plectranthus nummularius)、インドネシア原産のスープミント(soup mint:Plectranthus amboinicus)などの名でハンギング向きの観葉植物として日本に入ってきています。いずれも花は白っぽい小さな花なので、花を楽しむ植物として扱われていませんでした。

数年前から秋になると登場するのが花を楽しむプレクトランサスです。一番下の写真は紫紅色のプレクトランサス(Plectranthus fruticosus)の交配種です。これは以前から流通している「ケープエンジェル」シリーズのピンクの品種だと思います。

日本にも山野でアキチョウジ(Plectranthus longitubs)が咲きます(ヤマハッカやヒキオコシも同属とする説がありますが、萼の裂け方の違いで別属になっているようです)が、なかなか趣のある花です。まだ山では見かけません。

ところで昨日のコリウスもプレクトランツスの仲間に入っていたことがあります。花糸の根本がくっついている(プレクトランサス)か、離れているか(コリウス)というわずかな違いで区別されているようです。


Plectranthusverticilatus1_2


Plectranthusverticilatus2


Plectranthusverticilatus3

| | コメント (2)

2009年9月26日 (土)

コリウスいろいろ 
Coleus blumei

コリウス(Coleus blumei:シソ科コレウス属)をあちらこちらで見かけます。色々の葉色のコリウスを撮り貯めてみました。

コリウスと呼ばれているのはほとんどがコレウス・ブルメイで、熱帯(主にジャワ島、熱帯・亜熱帯アジア)に分布し、日本では非耐寒1年生植物ですが、現地では多年生の植物です。
金襴紫蘇(にしきじそ)という和名の通り、花ではなくカラーリーフとして葉を楽しみます。
栽培種は改良が進み、実をつけない品種や種子では特徴が出来ないものもあるため、挿し木によって増殖された栄養系コリウスもあります。よく目にするのがレインボーという名が冠された実生系コリウスです。

花は長さ5mmほどの唇弁花で、先の方はブルーですが、筒部は白色をしています。小さくてよくわかりませんが、上弁はいくつかに裂けています。雄しべや雌しべは下唇弁に包まれて見えません。


Coleusblumei1


Coleusblumei2


Coleusblumei4


Coleusblumei5


Coleusblumei6


Coleusblumei3

| | コメント (0)

2009年9月25日 (金)

ナタマメの花 
Canavalia gladiata

ご近所にナタマメ(鉈豆:Canavalia gladiata:マメ科ナタマメ属)の花が咲いていました。

この花を見つけたのは8月半ばでした。一見するとサルビアの花のようでしたので、蔓性のサルビアだと勘違いして同定できませんでした。
しかし9月の初めにマメの莢がついているのを見つけ、ナタマメであることが分かりました。

ナタマメは熱帯アジア原産で、日本には江戸時代初めに清より生薬として渡来したと言うことです。
ナタマメは健康茶として有名です。食料としては福神漬けに入っているそうですが、ひょっとしてひょうたん型にスライスされたものがそれなんでしょうか。

英名はSword Beanで「かたな豆」です。


2009年8月9日撮影

Canavaliagladiata1_2


2009年8月16日撮影
花の形はマメの花特有の蝶形花と違うように見えます。しかし上側の花弁から雄しべが少し顔を覗かせていますので、蝶形花が上下逆になっているようです。つまり上から被っている花弁が翼弁と竜骨弁で、下側の花弁が旗弁のようです。
アメリカデイゴ(アメリカ梯姑:Erythrina crista-galli :マメ科デイゴ属)と同じ花形です。

Canavaliagladiata2_2


2009年9月23日撮影
30cm近い大きさです。

Canavaliagladiata3

| | コメント (0)

2009年9月24日 (木)

大きなドングリ 
Quercus acutissima

山の稜線に生えているクヌギ(Quercus acutissima:ブナ科コナラ属)がドングリをつけていました。

クヌギは東北地方より南ならよく目にする落葉高木です。
そのドングリはこのような椀型の殻斗(いわゆる袴あるいは帽子)に包まれて育ちます。殻斗の表面には、細く反り返った棘状の鱗片が沢山ついています。
受粉して次の年の秋に成熟しますので、1年半かかって実るんですね。
殻斗がやたらと大きく見えますが、このドングリは十分な大きさにはなっていないようです。

ところでクヌギは椎茸の榾木(ホダギ)や材木として根本から切られてしまいます。しかし切り株から出たひこばえは成長速度が速く、短期間で元の大きさになるだけではなく、1本から2〜3本に幹別れして成長すると言われています。クヌギは苗木を植栽するより、根本から切り取る方が手っ取り早い造林になるんですね。


Quercusacutissima4


Quercusacutissima5

| | コメント (0)

2009年9月23日 (水)

今頃オダマキ 
Aquilegia 'Momohime'

狂い咲きでしょうか、返り咲きでしょうか、オダマキ「桃姫」:Aquilegia 'Momohime':キンポウゲ科オダマキ属)が一輪咲きました。

このオダマキは今年の3月ごろ園芸店に沢山並べられているものの中に、距がないものがあり、興味半分で購入したオダマキです。
興味半分というのは、このオダマキ以外は距のある風鈴オダマキ、先祖返りした距付き風鈴オダマキ(乙女風鈴オダマキ)だろうと思ったからです。
種を取って、次の世代はどんなオダマキが咲くか試して見ようと考えています。

メキシコ産のオダマキ、アクイレギア・スキネリ(Aquilegia skinnerii)のような、いつでも花芽が出来る品種は、夏中咲いていることもありますが、多くのオダマキは春しか咲きません。
ですから狂い咲きにせよ秋口に咲くのは珍しいことです。

このオダマキの詳細は不明ですが、たぶん最初に書いたとおり、先祖返りした距付き風鈴オダマキ(乙女風鈴オダマキ)だと思います。


Aquilegia8


Aquilegia9


Aquilegia10_2

| | コメント (0)

2009年9月22日 (火)

藪の中の萩 
Desmodium podocarpum ssp. fallax

薄暗い谷筋にケヤブハギ(毛薮萩:Desmodium podocarpum ssp. fallax:マメ科ヌスビトハギ属)が咲いていました。

ケヤブハギはヌスビトハギの変種で、野原のような明るいところでは見ることがなく、林の中などの薄暗い所に生えています。葉っぱの両面に短い毛が生えていて、それが名前に顕れています。

花は一見してマメ科植物の花とわかる蝶形花ですが、前後の長さが5mmに満たない小さな花です。
小さい花なので、白っぽいピンクの花だと思っていましたが、実際は白い旗弁に翼弁がピンクで、竜骨弁は白色です。

葉の腋から花序を出して、まばらに花をつけながら、葉のついた茎とアンバランスなほど、長く伸びていきます。

とにかく花が小さく、薄暗い所に咲いているので、うまく写真に収めることができませんでした。


Desmodiummandshuricum1


Desmodiummandshuricum2


Desmodiummandshuricum3

| | コメント (0)

2009年9月21日 (月)

ピンクのヤナギバルイラソウ 
Ruelllia brittoniana

ピンクのヤナギバルイラソウ(柳葉ルイラ草:Ruelllia brittoniana:キツネノマゴ科ルイラソウ属)が咲きました。

ルイラソウ属はヨーロッパを除く世界中に250種が分布していると言われています。花色は紫か赤で、花弁は漏斗型をし、均等に5裂しています。

ヤナギバルイラソウはメキシコ原産で、半耐寒性の性常緑小低木です。普通種はこのような紫色で、春から晩秋まで長期にわたって次々と一日花を咲かせます。花弁に多数の皺があるのも特徴でしょう。
ヤナギバと冠されているように、葉は細長く、濃緑色に紫色の葉脈が入っています。

濃い緑色の葉に映えて、ピンクの花が一層目立ちます。紫のヤナギバルイラソウより素敵です。


Ruellliabrittonianap1


Ruellliabrittonianap2

| | コメント (0)

2009年9月20日 (日)

源平染めのハギ 
Lespedeza japonica 'Versicolor' etc.

源平染めのシラハギ(白萩:Lespedeza japonica 'Versicolor':マメ科ハギ属)が咲いていました。

シラハギは本州中部以西に分布するニシキハギ(錦萩:Lespedeza nipponica)の白花品種で、ミヤギノハギによく似ていますが、葉の両面に微毛があります。

このシラハギは、不規則に赤い模様が入っている品種で、特にソメワケハギ(染分萩)と呼ばれてています。ソメワケハギには一本の木に紅白に源平咲きするものもあります。


Lespedezajaponica1


Lespedezajaponica2



これは「江戸絞り」(Lespedeza 'Edosibori')と呼ばれている園芸品種の萩です。
上のソメワケハギに比べると模様の入り方が一定しています。この萩に関しては詳しい情報がありません。


Lespedezaedosibori1


Lespedezaedosibori2



これはよく知られているミヤギノハギ(Lespedeza thunbergii)で、庭や公園に植えてある萩は殆どこれです。
シラハギに比べると葉がスベスベしていて、枝の枝垂れが強いようです。


Lespedezathunbergii7

| | コメント (0)

2009年9月19日 (土)

2つのノボタン
Tibouchina urvilleana & Osbeckia nepalensis

公園にシコンノボタン(Tibouchina urvilleana:ノボタン科ティボウキナ属)が咲いていました。

ティボウキナ属はブラジルを中心にした中央アメリカに250種が分布しています。

シコンノボタンはブラジル原産の常緑の半低木です。英名をBrazilian glory bushと言います。

深い紫色の花は1日花で、次々と咲き続けます。雄しべの形が鎌形で独特です。
葉には5本の脈があり、ビロード状の軟毛が生えています。


Tibouchinaurvilleana1


Tibouchinaurvilleana2



これは同じノボタンでもブータンノボタン(Osbeckia nepalensis:ノボタン科オスベキア属)で、シコンノボタンとは属が違うので、雰囲気も違います。

オスベキア属はアフリカ、南アジア、オーストラリアに50種ほどが分布しています。九州や西南諸島にも同じ仲間のヒメノボタン(Osbeckia chinensis)が分布しています。

ブータンノボタンは種小名から分かるように、ネパール原産です。どうしてネパールの東にある小国の名が冠せられているのか不明です。

ブータンノボタンの葉はシコンノボタンほど幅はありませんが、5本の葉脈があります。
シコンノボタンに比べると、花も小さく優しい紫色をしています。


Osbeckianepalensis1


Osbeckianepalensis2

| | コメント (0)

2009年9月18日 (金)

チェリー色のルドベキア 
Rudbeckia 'Cherry Brandy'

以前にチョコレート色のルドベキア「モレノ」をご覧頂きましたが、よく似た色目のルドベキアが公園に咲いていました。

ルドベキア・チェリー・ブランディ(Rudbeckia 'Cherry Brandy':キク科ルドベキア属)です。

黄色の花が咲くルドベキアを、英国トンプソン・モーガン社が2002年に赤系ルドベキアを作出し、それが進化したものです。内側が黒赤色、周囲が暗赤色の舌状花です。筒状花のつく中心部も同じような濃い色です。
しっかりとした色で目を引く花ですね。


Rudbeckiacherrybrandy1


Rudbeckiacherrybrandy2

| | コメント (0)

2009年9月17日 (木)

多分クリヌム・パウエリー 
Crinum 'Powellii'

9月の初めに散歩の途中で見かけた花が特定できず、今ごろお披露目です。もし間違っていればお教え下さい。

以前紹介した白いクリヌム「パウエリー」(Crinum 'Powellii':ヒガンバナ科クリヌム属)のピンクの基本種がこれだと思います。

19世紀に英国の育種家パウエル(Powell, C. B.)が、共に南アフリカ原産のクリヌム・ブルビスペルムム(Crinum bulbispermum)とクリヌム・ムーレイ(Crinum moorei)を交配させて作出した植物です。

アマリリス・ベラドンナ(Amaryllis belladonna)や、それとクリナム・ムーレイ(Crinum moorei)との属間交配種のアマクリナム(Amacrinum)などが候補に挙がったのですが、多分クリヌム「パウエリー」だと思います。

あまりすっきりしませんが、多分・・・・・・


Crinumpowellii1


Crinumpowellii2

| | コメント (0)

2009年9月16日 (水)

斑入りの一色トレニア 
Torenia concolor

おもしろい葉っぱのトレニア・コンコロル(Torenia concolor:名ゴマノハグサ科トレニア属)がご近所に咲いていました。

トレニア・コンコロルは東南アジア、中国南部からベトナム、台湾、沖縄(琉球諸島)などの1500m以上の高山の森林や渓谷に自生います。
トレニアには珍しく花は青紫色の単色です。種小名のコンコロルというのは「同色の、一色の」という意味で、花の色を表しています。

このトレニアは「トライカラーあるいはトリコロール('Tricolor')」という品種で、明るい葉色に葉脈に沿って黄色の斑が入っています。
トリカラーというのは葉の緑、斑の黄色、花の青紫色を指しているんでしょうね。花色と葉色がマッチして素敵です。


Toreniaconcolor1


Toreniaconcolor2

| | コメント (0)

2009年9月15日 (火)

斑入りのセンニンソウ 
Clematis terniflora f. variegata

我が家の斑入りセンニンソウ(仙人草:Clematis terniflora f. variegata:キンポウゲ科センニンソウ属)が咲き出しました。

このセンニンソウの葉は、完全に葉緑素を欠く白化した葉で、葉全体がきれいなクリーム色をしています。このような斑を生(うぶ)斑と呼びます。全ての葉が生斑なら、光合成ができませんから、その植物は育ちません。このセンニンソウは、他の葉は黄掃け込み斑で、根本の方は普通葉です。このように生斑が部分的に入っているものを蛍(ほたる)斑といいます。

蕾もこのようなクリーム色で、蕾が開くにつれ白くなります。
このような斑入りの植物は、日焼けして斑が傷むので、強光線は禁物といわれています。この斑入りセンニンソウに関しては直射日光でも全く傷みません。
ただ傷まないのは花が枯れる(花びらが落ちる)までで、花が枯れると茶色くなっていきます。

白い花のクリーム色の葉の組み合わせは、陽が陰った時に一番美しい組み合わせになるように感じます。


Clematisterniflora9


Clematisterniflora10


Clematisterniflora10

| | コメント (2)

2009年9月14日 (月)

山のあちらこちらにヒヨドリバナ 
Eupatorium makinoi

山のあちらこちらにヒヨドリバナ(鵯花:Eupatorium makinoi:キク科ヒヨドリバナ属)が咲いています。

ヒヨドリバナは林道の脇や渓流沿いなどの陽の当たる場所に生えています。
高さは30cmぐらいのものから1mを越えるものもあります。フジバカマに似ていますが、フジバカマの葉は3裂し、ヒヨドリバナの葉は細長く対生しますので簡単に区別できます。
鵯が山から下りてきて鳴く頃に開花するのでヒヨドリバナと呼ばれているということです。

秋なると鵯は人家近く(里)に下りてきて越冬し、次の春に山に帰って子育をする冬鳥です。この辺ではこの頃に鵯の声を聞くことはありません。山にはまだまだ餌がいっぱいあるからでしょうか。鵯の声に空を見上げるのは晩秋になってからですね。


Eupatoriummakinoi1


Eupatoriummakinoi2

| | コメント (0)

2009年9月13日 (日)

鶏頭いろいろ 
Celosias

色々なところでケイトウ(鶏頭:ヒユ科ケイトウ属)を見かけましたので、まとめてアップします。

ケイトウは熱帯、亜熱帯に数十種類が自生し、日本には古くに渡来したと言われています。
耐寒性のない一年生植物ですが、こぼれ種で毎年花を見ることができます。

ケイトウ(Celosia cristata)といえばこれのことです。インドや熱帯アジア原産で、多くの花色のものが見られます。鶏冠(とさか)系と久留米系に分けられますが、これは鶏冠系。久留米系は花の塊がボール状になります。
花は短い花茎が多数集まり、上部や側面に小さな花を無数につけています。植物体がこのようになることを帯化といいます。普通は突然変異で現れますが、ケイトウはそれが当たり前になってしまった植物です。
英名も鶏のとさか(cocks-comb)です。

Celosiaargentea1

Celosiaargentea2


ノゲイトウ(Celosia argentea)です。インド原産で、花穂が円錐状に伸び、野生になったものをよく見かけます。
この種類は他のものと違って花の様子がよくわかります。花弁はストローのような乾膜質で雄しべが5本あります。種小名(argentea)からアルゼンチン原産かと思ったのですが、「 銀白色の」という意味でした。

Celosiaargentea3

Celosiaargentea4


フサゲイトウ(Celosia plumosa)です。花はふさふさした羽毛状の花穂を持ちます。鉢植え向きで、あまり背の高いものは少ないようです。園芸的にはプルモーサ系と呼ばれています。

Celosiaargentea5


ハゲイトウ(Amaranthus tricolor:ヒユ科アマランツス属)はケイトウとは異なるヒユの仲間です。熱帯、亜熱帯に自生する1年生植物です。黄、紅、緑の3種の色遺伝子によってさまざまな色の組み合わせが生じるそうです。

Amaranthustricolor1


| | コメント (0)

2009年9月12日 (土)

メキシカンハット 
Ratibida columnifera

公園にラティビダ・コルンニフェラ(Ratibida columnifera :キク科ラティビダ属 )が咲いていました。

ラティビダ属は日本ではヒメバレンギク(姫馬楝菊)と呼ばれ、5種類が知られていますが、すべて北米に分布しています。

中心の筒状花が盛り上がり、舌状花が垂れ下がるというエキナセアとよく似た花です。しかしエキナセアは開花してから中心部が高くなるのに対して、ラティビダは蕾の時から長球形をしています。

現地ではメキシカンハット(Mexican Hat)と呼ばれているそうですが、まさにそのイメージです。

細長い茎なので、背が高くなるにつれ,
倒れてしまいます。


Ratibidacolumnifera1


Ratibidacolumnifera4


Ratibidacolumnifera2

| | コメント (0)

2009年9月11日 (金)

これが蕾?と思うアジサイ 
Hydrangea involucrata

ご近所にタマアジサイ(Hydrangea involucrata:ユキノシタ科アジサイ属)が咲いていました。

福島県から西、 岐阜県までの限られた範囲に分布しており、遅咲きで、ヤマアジサイの花の時期が終わった7月~9月に花をつけます。

蕾が何枚かの苞葉に包まれていて、球形をしていて、それが名前の由来になっています。
そのてっぺんが割れ、そこから蕾が顔を出します。その後苞葉は落ちてしまい、普通のあじさいのような装飾花や両性花が開きます。蕾が顔を出す前は、大きさといい形といい、牡丹の蕾のような感じです。
装飾花は白で、両性花は藤色をしています。

葉は暗緑色で厚みがあり、両面に毛が生えていて、艶はありません。

近縁種にヒドランゲア・アスペラ(Hydrangea aspera)があります。
私の持っているアスペラは、日当たりの悪い所に置いていたせいか、今年は花をつけませんでした。


Hydrangeainvolucrata1


Hydrangeainvolucrata2


Hydrangeainvolucrata3

| | コメント (0)

2009年9月10日 (木)

夏のレウィシア2 
Lewisias

昨日の続きでコチレドン以外の常緑性のレウィシアです。


レウィシア「エディサエ」(Lewisia x edithae:スベリヒユ科レウィシア属)です。カール・イングリッシュ(Carl English)さんがレウィシア・コロンビアナの変種、コロンビアナ( v. columbiana) と 同じく変種のルピコラ( v. rupicola )を交配して1932年に作出した園芸種です。エディサエは奥様のエディスさんの名に因んだものです。花はコロンビアナとおなじ小さなピンクの花をつけますが、今春は咲きませんでした。

Ldithae1


レウィシア「ジョージヘンリー」(Lewisia 'George Henley':スベリヒユ科レウィシア属)です。
英国西サセックス州のイングワーセン社のバーク・ファーム・ナセリー(Birch Farm Nursery, Ingwersen )で1950年に作出された
レウィシア・コチレドンの変種、ヘックネリとレウィシア・コロンビアナ・ルピコラが親と言われています。

Lewisiagorgehenry4


レウィシア・ツィーディ・アルバ(Lewisia tweedyi alba:スベリヒユ科レウィシア属)です。
これは2年前の秋に播いたタネから5本育ちましたが、3本枯れて、残った2本も調子が良くありません。春に花をつけませんでした。

Tweedyalba3


レウイシア・カンテロビイ(Lewisia cantelovii:スベリヒユ科レウイシア属)です。
発見者のカンテロウ夫妻(Herbert & Ella Cantelow)が学名になっています。比較的限られた範囲、クラマス山脈・シスキュー山脈(海抜1000m〜1500m)地域や南カスケードに分布しているます。
葉が紫色に変わっています。昨年は咲きましたが、今春は花をつけませんでした。

Lcontelovii1_2


レウィシア・リーアナ(Lewisia leeana:スベリヒユ科レウィシア属)です。
レウィシア・リーアナはオレゴン州のシスキュウ山脈で発見されたレウィシアです。
種を蒔いて3年目の春でしたが咲きませんでした。

Lleeana1

| | コメント (0)

2009年9月 9日 (水)

夏のレウィシア1 
Lewisias

レウィシアの夏の様子をお知らせします。今日はレウィシア・コチレドン(Lewisia cotyledon:スベリヒユ科レウィシア属)を集めてみました。

レウィシア・コチレドンは夏に休眠しない常緑性のレウィシアで、水をやる必要があります。しかし水をやりすぎると二十日大根のような太い根があっという間に腐ってしまいます。3日〜1週間間隔でたっぷりやるか、霧状にして葉水を毎朝やるのがいいようです。
この春に花が咲かなかったのは、昨年は猛暑にも関わらず1週間に1回しかやらなかったからではないかという反省から、今年は実験的に霧で毎朝やっています。散水ノズルの出方を霧にし、朝露が降りたような感じで、葉水をやるつもりで、表面の礫が湿るぐらいにしています。
コチレドンに関しては、霧で毎日という方法は、葉の痛みが少なくていいようです。来春、花が見られるか楽しみです。
なお用土に関しては、主に中粒の日向土と軽石を使っています。


レウィシア・コチレドン「ディープレッド」(Lewisia cotyledon 'Deep Red':スベリヒユ科レウィシア属)です。
レウィシア・コチレドンの濃色選別種で、鮮やかな紫紅色の花を咲かせます。
今年は残念ながら花をつけなかったのですが、春の葉はパステルグリーンで観葉植物のようでした。
葉の形は、やや先が尖り、縁がなめらかな典型的なコチレドンです。

Ctyledondeepred2


レウィシア・コチレドン・ヘクネリ(Lewisia cotyledon v. heckneri:スベリヒユ科レウィシア属)です。種まきから3夏目になりますが、まだ花をつけたことがありません。
オーストラリア生まれの植物収集家Heckner, J. H. によって1930年に発見されたので、彼に因んでつけられています。北カリフォルニアのトリニティ川沿いの渓谷に自生しています。渓谷の岩石の上に生育した苔の塊を用土にして育っているようです。
葉の特徴は楕円形をし、先が尖り、鋸歯があります。

Lcotyledonheckneri1


レウィシア・コチレドン・プルディー(Lewisia cotyledon v. purdyi:スベリヒユ科レウィシア属)です。これも3夏目になりますが、まだ花をつけたことがありません。
南オレゴンのイリノイ盆地で発見され、農園主で作家、野生植物に詳しかったCarl Purdyに因んで命名されています。
葉が女性のコートの大きなくるみボタンをイメージさせたようで、地元の植物愛好家からボタンロックローズと呼ばれていたそうです。コチレドンの中では先が尖っていず、鋸歯がなく、ずんぐりとした葉です。

Lcotyledonpurdyi1


カリフォルニア州北西部からオレゴン州南西部に横たわるシスキュー山脈のレウィシア・コチレドン(Lewisia cotyledon:スベリヒユ科レウィシア属)です。これも3夏目になりますが、まだ花を見たことがありません。
シスキュー山脈は2000mを超える峰が連なる山脈で、そこに咲く高山性のレウィシア・コチレドンです。
コチレドンはシスキューからもたらされたと言われるほどシスキュー山脈はコチレドンの多いところです。
葉の先が尖り、細かい鋸歯があります。

Lcotyledonsiskiyou1

| | コメント (0)

2009年9月 8日 (火)

山にしか咲かないアフリカの植物 
Crassocephalum crepidioides

ハイキングコースにベニバナボロギク(紅花襤褸菊:Crassocephalum crepidioides:キク科ベニバナボロギク属)が咲いていました。

ベニバナボロギクはアフリカ原産の帰化植物で、1年生草本です。
ベニバナボロギクは町中では増えない帰化植物のようで、森林伐採をした跡地などに限って生育するそうです。咲いていた所は比較的陽の入る、明るいハイキングコース沿いでしたが、山の中でここ以外には見かけませんでした。
葉はシュンギクに似た香りがあり、食用になるということですが、試していません。

花冠の先は朱赤色で、開かない(舌状花がないというべきなんでしょうね)で頭を垂れています。ダンドボロギクやノボロギクなどボロギクとつく菊は花が開かないと思っていたら、サワギク(沢菊)という普通に開く菊の別名がボロギクでした。わからない名がついています。


Crassocephalumcrepidioides1


Crassocephalumcrepidioides2

| | コメント (0)

2009年9月 7日 (月)

暗い所が好きなアキノタムラソウ 
Salvia japonica

山ではアキノタムラソウ(Salvia japonica:シソ科アキギリ属)がいたる所で咲いています。

いたる所と書きましたが、ここのアキノタムラソウは薄暗い所が好きなようで、他に植物が生えていないようなところに咲いています。
競争相手のいない所を選んでいるんでしょうが、もう少し条件のいい所がありそうですが。

一月ほど前から咲き出していたので、何度撮りました。しかしピンぼけやぶれて写っていて、シーズンが終わる前にいいものだけ取り出しました。そういえば去年も苦労してブログにアップしていました。


Salviajaponica3


Salviajaponica4

| | コメント (0)

2009年9月 6日 (日)

雪をかぶったトラデスカンチア 
Tradescantia sillamontana

ご近所にトラデスカンチア・シラモンタナ (Tradescantia sillamontana:ツユクサ科ムラサキツユクサ属)が咲いていました。

メキシコの北東部原産で、地面を這って広がります。全草が白色の長い柔毛で被われています。やや肉質の葉は卵形で互生します。乾燥気味に育てるとと長白毛が目立つようになるそうです。
白毛の様子から英名はホワイトベルベット(White velvet)と呼ばれています。また日本では白雪姫やシラゲツユクサという名で流通しています。
きれいに表現するなら、まるで雪をかぶったような、ストレートに表現するなら、葉に地蜘蛛が巣を張ったようです。

茎の先にローズピンクの花を咲かせますが、この花は花被片の中央が白くなっています。


Tradescantiasillamontana1


Tradescantiasillamontana2_2

| | コメント (0)

2009年9月 5日 (土)

夏のクリスマスツリー 
Ceratopetalum gummiferum

クリスマスブッシュ(Ceratopetalum gummiferum:クノニア科ケラトペタルム属)が咲いていました。

クノニア科は20数属約300種あると言われ、主に南アフリカ、南米、オーストラリアに分布しています。クノニア科の中でオーストラリア東海岸とニューギニア島に分布しているケラトペタルム属は5種が知られています。

その中でニューサウスウェールズ州とニューギニア島に自生しているのがこのクリスマスブッシュ(Christmas Bush)です。実はオーストラリアでは何種類かクリスマスブッシュがありますので、ニューサウスウエールズ・クリスマスブッシュと呼ばれてます。商業栽培されているのはこの品種だけで、日本ではシンプルにクリスマスブッシュと呼ばれています。

このクリスマスブッシュが好まれるのは、花はややピンクがかった白い小さな花ですが、花後、宿存した萼が成長し、花より大きくなって深紅になるからです。
オーストラリアではクリスマスのある12月は真夏で、その頃ニューサウスウェールズ州を彩るポピュラーな植物だそうです。

葉は3枚の細長い小葉で、細かい鋸歯があります。

日本では他の品種と混同されて背丈が10mになると誤って紹介されていますが、そんなに高くならず4mほどだそうです。


Ceratopetalumgummiferum1


これが花。大きさは1cmほどです。

Ceratopetalumgummiferum2


これが花が枯れた後に大きくなった萼。花の大きさの3〜5倍はあります。

Ceratopetalumgummiferum3

| | コメント (2)

2009年9月 4日 (金)

秋のヤブラン 
Liriope platyphylla f. variegata

斑入りのヤブラン(薮蘭:Liriope platyphylla f. variegata:ユリ科ヤブラン属)の花がきれいに開いていました。

ヤブランは関東地方以西の日本を含む東アジアに生育する常緑多年草で、その名は藪(やぶ)、つまり常緑樹林の林床に自生しているのでつけられています。
一番下の写真は野生のヤブランですが、1週間ほど前、山の中の薄暗い樹陰に咲いていたのを写しました。

花は紫で、太い花糸の雄しべをもっています。ノシランやリュウノヒゲ(つまりジャノヒゲ属)と違って横向きに花を開きます。

ヤブランは夏前に花をつけ、盛夏の頃には花は無くなりますが、野山に秋風が吹き出し、夜が涼しくなると待ちかねたように、再び花をつけます。


Liriopeplatyphylla1


Liriopeplatyphylla2


Liriopeplatyphylla3

| | コメント (0)

2009年9月 3日 (木)

1日花のゴジカ 
Pentapetes phoenicea

ゴジカ(午時花:Pentapetes phoenicea:アオギリ科ペンタペテス属)が咲いていました。

インド原産の一年草で、自生地では水田に生える雑草だそうです。江戸中期に渡来し、その時からゴジカと呼ばれているようです。
現地では全草をお茶として利用していると言われています。

ゴジラの親戚のような名は午(うし)の刻(午前11時から午後1時の頃)に花が開くので「午時花」とつけられました。俯き加減で咲く、3cmほどの鮮やかな朱色の花には、雄しべと並んで細長い5枚の花弁のような仮雄ずいがあります。
一日花で、夜には雌しべを残してそのまま落ちてしまいます。

濃い緑色で 細長い葉っぱは、まるで木が切れるのではないかと思えるような波打った鋸歯が入っています。


Pentapetesphoenicea1


Pentapetesphoenicea2_2


Pentapetesphoenicea3

| | コメント (0)

2009年9月 2日 (水)

万歳しているトレニア 
Torenia cv

普通と違うトレニア( Torenia cv:ゴマノハグサ科トレニア属)が公園に咲いていました。

トレニア属は日本を含め、熱帯アジアからアフリカに30種ほどが分布すると言われています。
一番良く目にする一番下の写真のトレニアはトレニア・フルニエリ(Torenia fournieri)というインドシナ原産の一年草です。

このトレニアはハルディン(Jardin)社が育種したソラリナ、あるいは夏スミレと称して売られているベール・シリーズの一つだろうと思います。
一番下の写真のトレニアには必ず入っている下唇弁の黄の紋が、このトレニアには入っていません。また上唇弁がはっきりと2裂せず、大きく開いているのも特徴です。

夏スミレという商品名はいいとして、学名と紛らわしいソラリナは頂けません。これが学名と思っていらっしゃる方は結構多いことでしょう。
同様に夏スミレを和名と説明しているサイトやブログもありますが、商品名です。
ユニークな色合いと形で、花自体は可愛いのに、商業主義にのせられて気の毒です。

可愛い色だったので写真に撮りました。写真を拡大して思ったのですが、4本ある雄しべの内、長い2本のシベの先(葯)が合わさって、万歳しているように見えます。


Toreniafournieri1


Toreniafournieri2


Toreniafournieri3

| | コメント (2)

2009年9月 1日 (火)

朝一番の白いレース 
Trichosanthes kirilowii var. japonica

キカラスウリ(黄烏瓜:Trichosanthes kirilowii var. japonica:ウリ科カラスウリ属)が咲いていました。

最近この辺ではキカラスウリを見かけなくなっていたのですが、今朝見つけました。
例年はもっと早い時期の午前6時過ぎにとっていましたが、昼間とかわらないぐらい明るさになっているので花がしおれていました。

しかしこの時期だと、まだ朝日が当たっていませんので、いつもより水々しく、糸のような裂片が大きく開いて咲いていました。

レースのようなすてきな花です。


Trichosanthesjaponica3_2


Trichosanthesjaponica4


| | コメント (0)

« 2009年8月 | トップページ | 2009年10月 »