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2009年10月31日 (土)

背が伸びなかったシクラメン・シリシウム 
Cyclamen cilicium f. album

シクラメン・シリシウム・アルブム(Cyclamen cilicium f. album:サクラソウ科シクラメン属)が地際で咲きました。

シクラメン・シリシウムはトルコのシシリア地方の森林山岳地帯原産で、この花はその白花種のアルブムです。
普通は花の基部に暗赤色の模様が入りますが、アルブムはその模様が入っていません。
以前シクラメン・シリシウムの変種として扱われていたシクラメン・インタミナツム(Cyclamen intaminatum)とよく似て小さな花です。

今年に限ってへそを曲げてしまって、花茎が素直に上に伸びていきません。球根のすぐ上で咲いています。
シリシウムは球根下部の中央から根が出ますので球根上部を露出させています。わたしのやり方として、上や横から根がでない種類は球根の状態を観察できる(夏の休眠中ダンゴムシにかじられることがあるので上部を出しています)ので、このように植え込んでいます。
これが良くないのかな・・・・・


Cyclamencilicium7


Cyclamencilicium8


Cyclamencilicium9


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2009年10月30日 (金)

ヒイラギ?ギンモクセイ?
Osmanthus x fortunei

散歩コースにヒイラギモクセイ(柊木犀:Osmanthus x fortunei:モクセイ科モクセイ属)が咲いていました。

ヒイラギモクセイはヒイラギ(Osmanthus heterophyllus)とギンモクセイ(Osmanthus fragrans)の自然交配種と考えられています。葉はヒイラギのように棘があり、ギンモクセイのような白い花です。
一番下の写真のキンモクセイ同様、雌雄異株で、雄しべが2本、雌しべは退化しています。日本には雄株しかないといわれていますが、日本で栽培されているモクセイ属のほとんどが雌雄異株で、雄株しかないというのが腑に落ちません。雌株は本当にあるのでしょうか。

キンモクセイのトイレの香水のようなきつい香りではなく、さわやかな香りです。


Osmanthusfortunei1


Osmanthusfortunei3


Osmanthusfortunei2


Osmanthusfragrans5

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2009年10月29日 (木)

紫のバジル 
Ocimum basilicum "Dark Opal"

公園の花壇に、紫色の葉っぱのバジル(オシムム・バジリクム「ダークオパール」:Ocimum basilicum "Dark Opal" あるいは Ocimum basilicum cv. purpurascens:シソ科メボウキ属)が咲いていました。

スイートバジルは熱帯アジア、アフリカなどに広く分布していますが、その改良品種の紫紅色葉品種の一つです。ダークオパールは1950年代に米国のジョセフ・レント(Joseph Lent)さんの手によって作出されたそうです。
このように穂状に花序を伸ばして、唇形花をつけます。普通種のスイートバジルは白い花を咲かせますが、花にも葉色の色素を持っているのか、ダークオパールはピンクの花を咲かせます。しかしピンクに見える花ですが、よく見ると上唇弁は濃いピンクで、下唇弁は白に近い色です。

このバジルはお酢に漬けて色を楽しむことができるそうです。紫蘇色に染まるんでしょうね。


Ocimumdarkopal1_2


Ocimumdarkopal2_2

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2009年10月28日 (水)

独立したシクラメン・コンヒュサム 
Cyclamen confusum

シクラメン・コンヒュサム( Cyclamen confusum:サクラソウ科シクラメン属)が咲いています。

コンヒュサムは昨年まではシクラメン・ヘデリフォリウムの亜種、シクラメン・ヘデリフォリウム・コンヒュサム( Cyclamen hederifolium ssp. confusum)という扱いでしたが、今年のシクランメン協会のジャーナル(vol.33 no.1, 2009)で「クレタからのシクラメンの新種」という記事中、独立した扱いになったと紹介されています。

コンヒュサムは1997年にシクラメン・ヘデリフォリウムの変種とされましたが、2002年になって亜種に格上げされました。それが今年クレタ島西部に分布しているコンヒュサムに限り独立した種と認められたようです。詳細はDNAの塩基配列が異なるそうですが、シロートの私には葉の様子、つまり葉には表面に光沢があり、厚みがあり、浅く曖昧な尖り方をするという主観的かつ微妙な特徴しかわかりません。

この写真のコンヒュサムが独立した種類に含まれるのかどうかはわかりませんが、とりあえずシクラメン・コンヒュサムと名乗ろうと思います。


Cyclamenconfusum3


Cyclamenconfusum4


Cyclamenconfusum5


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2009年10月27日 (火)

黒いブラシのチカラシバの花  
Pennisetum alopecuroides

チカラシバ(力芝:Pennisetum alopecuroides:イネ科チカラシバ属)が花をつけていました。

チカラシバは、東南アジアや日本全土、沖縄まで広く分布する多年草の単子葉植物です。
道端や野原などでよく見かける雑草といわれています。確かに昔はいろんな所で見かけたものですが、この近辺では絶滅危惧種ではないかと思えるほど見かけません。
町中の空き地は丁寧に草刈り機などで除草されているからでしょう。これは小さな川の岸の、人の手が入らない空き地に咲いていました。

猫じゃらし(狗尾草:えのころぐさ)を大きくしたような、ブラシのような穂が特徴です。穂から黒、正確に言うと紫がかった焦げ茶色の長い剛毛が多数出て、ブラシのように見えます。
この長い剛毛は、花を包む苞(総苞片)が毛状に変化したものです。何本かの毛の中心から薄茶色の花が咲きます。

穂は黒、紫がかった焦げ茶色をしています。雑草が枯れ始めた白っぽい景色の中で、ひときわ目立っています。


Pennisetumalopecuroides1


Pennisetumalopecuroides2

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2009年10月26日 (月)

銀葉のシクラメン・グラエカム 
Cyclamen graecum 'Glyfada'

シクラメン・グラエカム「グリファダ」(Cyclamen graecum 'Glyfada':サクラソウ科シクラメン属)が花をつけました。

グラエカム「グリファダ」はアテネ南東部のグリファダでシクラメン協会会長のマシュー(Brian Mathew)さんが発見したというグラエカムの選別種です。学名の付け方からは園芸種として扱われています。
花は普通種のシクラメン・グラエカムと同じですが、葉色に模様がなく、全面が銀色をしています。

あごのしっかり張った濃いピンクの花です。葉によく似合っています。


Cyclamenglyfada3


Cyclamenglyfada4


Cyclamenglyfada5


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2009年10月25日 (日)

白い葉の花オレガノ 
Origanum dictamnus

散歩の途中、花オレガノ、オリガヌム・ディクタンヌム(Origanum dictamnus:シソ科オレガノ属)を見かけました。

花オレガノ、オリガヌムの仲間は地中海沿岸に20〜30種が、乾燥した岩石地に分布していると言われています。

オリガヌム・ディクタンヌムは地中海のクレタ島が原産で、クレタン・ディタニイ(Cretan dittany , Dittany of Crete)と呼ばれています。

葉は1cmほどの大きさで白い軟毛で覆われています。シソ科にラムズイヤーという植物がありますが、これはさしづめマウスイヤー(ネズミの耳)です。

オレガノは穂状に垂れ下がって花が付きます。苞が円錐状に重なり、その間からピンクの花が顔を覗かせます。花はシソ科植物の例に漏れず唇形科で、下唇は3裂するので4枚の花弁のように見えます。
雄しべが4本、花から飛び出しています。

小さな白い葉がチャーミングです。


Origanumdictamnus1


Origanumdictamnus2


Origanumdictamnus3


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2009年10月24日 (土)

まだ咲いているツルバギア 
Tulbaghia violacea

近所にツルバギア・ビオラセア( Tulbaghia violacea: ユリ科ツルバギア属)が咲いていました。

ツルバギア・ビオラセアは南アフリカの喜望峰から東南部のナタール州に分布している球根植物です。なるほどと思うピンクアガパンサス(Pink Agapanthus)という英名の他に、ソサエティ・ガーリック( Society Garlic)やスイート・ガーリック(Sweet Garlic)という呼び名もあります。葉に強いニンニク臭がするからです。

一番下の写真の斑入種は1ヶ月ほど前に写したもので、斑入り種が一般的で、いくつかの所で見かけます。これは普通葉のツルバギア・ビオラセアで、この時期でも元気に花をつけていました。次々と花芽ができるようです。

花の中心付近をよく観察すると花筒から折れ曲がって花裂片が花びらになるあたりに3つの角(副花冠)が生えています。どのような目的でこんなものがあるのでしょうね。


Tulbagiaviolacea8


Tulbagiaviolacea9


Tulbagiaviolacea7

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2009年10月23日 (金)

ハート葉のタツナミソウ 
Scutellaria ovata

今、スクテラリア・オバタ(Scutellaria ovata:シソ科タツナミソウ属)が咲いています。

スクテラリア・オバタは米国南東部に分布するタツナミソウで、現地ではheart-leaf skullcap(ハート葉タツナミソウ)と呼ばれています。オバタ(ovata)という種小名も卵形の葉形を示しています。

普通は春から初夏にかけて咲きますが、今年の2月に種を蒔いて育てたので今ごろ咲いたようです。
この個体は葉に紫色がかかっている選別種で、葉の表面には艶があります。花も色目が濃いようで、しっとりした秋向きの色合いです。

自然状態では60cmほどになるということですが、我が家では倒れてしまい10cmほどの高さで広がっています。


Sovata1


Sovata2


Sovata3

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2009年10月22日 (木)

よく見ると奇妙、ウメバチソウ 
Parnassia palustris v. multiseta

ご近所にウメバチソウ(Parnassia palustris v. multiseta:ユキノシタ科ウメバチソウ属)が咲いていました。

ウメバチソウ属は北半球に15種ほど分布し、日本には3種が知られています。
ウメバチソウの仲間は雄しべを10本持っていますが、その内5本が仮雄蕊(ゆうずい)となって、先が種に固有の数に分かれます。

ウメバチソウは北は樺太・千島、南は台湾まで、日本を含む東アジアの山地の湿原に分布する多年草です。

長い柄のある根生葉から夏から秋にかけ花茎を出しますが、花茎と共に根出葉はなくなります。

ドングリ型の雌しべには、初め雄しべが被さっていますが、順に展開していきます。仮雄蕊(ゆうずい)には分泌腺を持ってます。それが緑色なので花弁の付け根が緑色に見えます。実際は花弁は真っ白です。

花が白一色に見えないので、さわやかな印象を与えます。


Parnassiapalustris1


Parnassiapalustris2

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2009年10月21日 (水)

観葉植物のタデ 
Persicaria microcephala

公園の雑草の中にペルシカリア・ミクロセファラ(Persicaria microcephala:タデ科ペルシカリア(イヌタデ)属 )が咲いていました。

ペルシカリア・ミクロセファラは中国(一説にはヒマラヤ)原産の、庭で育てられる観葉植物で、多年草です。
背丈が50cmにほどになるのですが、倒れやすいのでグランドカバーとしても用いられることもあります。
3mmほどの小さな白い花は夏から晩秋にかけて、ずっと咲き続けます。
写真で拡大して気づいたのですが、花にはうっすらピンクがかかり、蕊が紫で、可愛い花です。
英名は Smartweed(スマート草)、 Knotweed(結び草)、Fleeceflower(羊毛花)ですが、どのような特徴を指して呼んでいるのかピンときません。多分花の集まりをイメージしたのでしょうか。

園芸種のレッドドラゴン(Red Dragon)は葉が銅色になり白いV字模様が入ります。葉が緑色っぽく葉に模様が入らず、全葉が銀色を帯びた色になるのがシルバードラゴン(Silver Dragon)です。これはどちらなんでしょうね。たぶんレッドドラゴンでしょう。


Persicariamicrocephala1


Persicariamicrocephala2


Persicariamicrocephala3

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2009年10月20日 (火)

今咲いているスミレ 
Viola polyssecta

今、ビオラ・ポリセクタ(Viola polyssecta:スミレ科スミレ属)が咲いています。

チェコ共和国の種子業者からカタログの名前だけで判断して購入したものです。
種小名から「(葉が)多数に裂けた」ということだろうと思いますが、原産地などの詳細は不明です。

繁殖力の強いスミレで、種を飛ばしてあちらこちらの鉢から芽を出し、秋にもこのようにポツポツと花をつけます。
花弁は細く先の方は赤紫、付け根の方は白くなる二色咲きです。花弁の付け根には短い毛が生えています。距は短くて目立ちません。

スミレにしては厚く、堅い葉は不規則に裂けていますが、ほとんどが5裂しています。時には全く裂けていず、ハート型のものも生じます。

特徴のある可愛いスミレなので、のさばってもいいのですが・・・・・


Vpolyssecta2


Vpolyssecta3


Vpolyssecta4

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2009年10月19日 (月)

年中咲いているベニバナトキワマンサク 
Loropetalum chinense v. rubrum

街路に植えられているベニバナトキワマンサク(紅花常磐万作:Loropetalum chinense v. rubrum:マンサク科トキワマンサク属)に花がついていました。

ベニバナトキワマンサクは中国原産の常緑の小高木で、トキワマンサクの変種と分類されています。
普通は3月から5月にかけて咲きますから、これは狂い咲きでしょうか。

しかしあちらこちらのベニバナトキワマンサクを見ていると、どうも晩秋までポツポツと咲いているようです。真夏に咲いているのを見て、ベニバナトキワマンサクは秋咲きかと錯覚したぐらいです。
ここの植え込みのベニバナトキワマンサクは、春ほどびっしりと花をつけている訳ではありません。しかし春と同じように、花がついている枝の葉は赤くなっています。
10本ほどある全ての木に花をつけているので、園芸化されていく中で、4季咲性のものが出てきているのでしょうか。


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Loropetalumchinenserubra1


Loropetalumchinenserubra2

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2009年10月18日 (日)

花と葉のシクラメン・グラエカム 
Cyclamen graecum

毎年秋に入る前に咲き出すシクラメン・グラエカム(Cyclamen graecum:サクラソウ科シクラメン属)ですが、今年は陽当たりの悪いところにおいていたからでしょうか、徒長気味で、葉からさきに伸びてきたのです。

グラエカムは球根の成長が早く、去年までの15cm鉢に裂け目が入ってしまい、今は18cm(6号)鉢に植えています。球根の直径は15cmほどになりました。

以前の写真を見てみても花盛りの時には、まだ葉が出ていません。今年は花の時期に葉があって球根が隠れています。

グラエカムはヘデリフォリュウムと似た花ですが、根が球根の下からしか出ません。それで園芸種のシクラメンのように球根の上の方を露出させます。球根がコルク質ということもありますが、丈夫なのはこの植え方をするからかもしれません。


Cyclamengraecum9


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2009年10月17日 (土)

背高のっぽのウンラン 
Linaria purpurea

散歩の途中、リナリア・プルプレア(Linaria purpurea:ゴマノハグサ科ウンラン属)を見かけました。

イタリヤ南部からギリシャにかけて分布する多年草で、北アフリカにも自生しているそうです。
このような藤色がかったピンクの1cmほどの花を輪状につけ上に登っていきます(要するに総状花序に花をつけます)。
細い茎なのに倒れず、50cmを越える高さ、時には1m近くに伸びます。

花色はプルプレア(ムラサキの)という種小名ほど濃くありませんが、一番下の写真のように白花もあります。
下唇喉部に毛が生えていますが、一番下の写真でそれが確認できます。距は比較的長い方で、ほとんど花と同じ長さです。

和名は「ムラサキウンラン(紫海蘭)」ですが、「宿根リナリア」で流通しています。

Linariapurpurea1


Linariapurpurea2


Linariapurpurea3

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2009年10月16日 (金)

コウヤボウキの花 
Pertya scandens

山の尾根道にコウヤボウキ(高野箒:Pertya scandens:キク科コウヤボウキ属)が咲いていました。

コウヤボウキは関東以西から九州までの範囲の山地に自生しており、東アジアにも分布しています。
よく似ているカシワバハグマ(Pertya robusta)が宿根草であるのに対して、こちらは高さ50cmほどの落葉低木です。
アカマツ林などの陽があたる山中でよく見かけます。
1年目の茎には葉が交互に出てきますが、2年目になると1年目の葉の付け根から数枚の葉が出ます。ですから1年目の枝と2年目の枝は区別できます。そして2年目の枝は冬には枯れてしまいます。

花は1年目の枝の先につきます。筒状花の白い花弁は細いリボン状になり巻いています。真ん中にピンクの雌しべが飛び出しています。

種小名(scandens)は「よじ登る性質の」と言う意味ですが、他の木によじ登ったり、崖をよじ登ったりしているコウヤボウキを見たことがありません。


Pertyascandens5


Pertyascandens7

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2009年10月15日 (木)

うな垂れる婦人の髪と呼ばれる植物 
Spiranthes cernua

ご近所にアメリカネジバナ (Spiranthes cernua:ラン科ネジバナ属)が咲いていました。

ネジバナ属は主にアメリカ大陸に100種ほどあると言われている地生ランですが、多くが白い花で、地味なものが多いようです。

このアメリカネジバナも北米東部に分布し、ぎょっとするほど大柄で、大きな白い花をつけます。
現地では「うなじを垂れる婦人の髪(Nodding Ladies Tresses)」と呼ばれています。花の一つ一つを見るとうなだれてはいるのですが、日本のモジズリを知っている者がこの大柄の花を見た時、レディというイメージは浮かばないのではないかと思いますが。

なお種名のスピタンテスは「螺旋の花」という意味があります。まさにネジバナです。


Spiranthescernua1


Spiranthescernua2

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2009年10月14日 (水)

チャの花 
Thea sinensis

公園の茂みにチャノキ(茶の木:Thea sinensis あるいは Camellia sinensis:ツバキ科チャ属あるいはツバキ属)の花が咲いていました。

チャノキは茶畑で栽培されているものは刈り込まれているので、背丈はせいぜい1mですが、自由に伸ばすと2m以上になるようです。

花は俯いて咲き、茶畑では木の下の方の目立たないところに咲きますが、ここでは椿のように咲いていました。林の中で薄暗いせいか、葉はまばらについています。

付近を見ると何本か植えられていて、全く直射日光が当たらないだろうという場所に植えられているものもあり、意外と耐陰性が高いと推測できます。


Theasinensis


Theasinensis2


Theasinensis3

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2009年10月13日 (火)

かわいいオケラの雌花 
Atractylodes japonica

山にオケラ(Atractylodes japonica:キク科オケラ属)が咲いていました。

オケラの仲間は東アジアに4種分布し、全て雌雄異株の多年草です。
オケラは本州以南九州まで、それから朝鮮半島、中国東北部の陽当たりのいい、乾いた山地に分布しています。

花はピンクを帯びた白い筒状花のみで、それが5枚に裂けています。この花は雌花で、花弁は深く裂け、大きく反り返って開きます。花の真ん中から突き出ているのが雌しべで、雌花には雄しべはありません。雄花は花弁の先端が開く程度ですので、花の印象が違います。

花の付け根から出ている魚の骨のように見えるものは苞葉で、花を守っています。蕾の頃は緑色をしていますが、花が開く頃は、枝と見間違うぐらい茶色くなってしまいます。
葉はキク科植物にしては珍しく固く艶があります。

古名をウケラと言いますが、ウケラの語源は知られていません。


Atractylodesjaponica1


Atractylodesjaponica2

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2009年10月12日 (月)

ミズキとゴンズイの実 Cornus controversa & Euscaphis japonica

山のハイキングコースにミズキ(Cornus controversa:ミズキ科ミズキ属)の実がなっていました。

ミズキは10mを越える背丈になる木ですが、谷筋の下の方に生えていたので実を観察することができました。
ミズキはその名前の通り切ると水が滴り落ちるそうで、谷の斜面などの水環境の良い場所に生育しています。
果実は直径5〜7mmほどの球形で、実は交互に少しずれた枝に付いています。果柄はピンク色をしており、なにか趣のある実です。


Swidacontroversa1


同じくハイキングコースで見かけたゴンズイ(権萃:Euscaphis japonica:ミツバウツギ科ゴンズイ属)の実です。

ゴンズイは東アジアにしか分布しないミツバウツギ科の落葉樹で、背丈は5mほどの低木です。
材は水分が多くて燃料にならず、役に立たないので、毒針を持つ役にたたない魚、ゴンズイの名がつけられたという説があります。

9月ごろ半月形の果実がピンクに熟し、裂開してさらに赤くなり、その黒い光沢のある種子が1~2個見えるようになります。これも目を引く実です。
ミズキは至る所で見かけますが、ゴンズイはここだけでした。


Euscaphisjaponica1

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2009年10月11日 (日)

白いハシカンボク 
Bredia hirsuta f. alba

ご近所にハシカンボク(波志干木:Bredia hirsuta f. alba:ノボタン科ブレディア属)の白花が咲いていました。

ハシカンボクは一番下の写真ような1,5cmほどのピンクの花が普通ですが、最近は白い花をつけるハシカンボクが出回っています。

鹿児島から南の屋久島や沖縄に自生している50cmほどの亜低木です。5本の葉脈のある葉や、雄しべの独特の形がノボタンを思わせるます。花弁はノボタンが5枚、ハシカンボクは4枚です。

種小名(hirsuta)は「粗毛のある」という意味で、粗い毛の生える枝の様子を指しています。


Brediahirsuta1


Brediahirsuta3


Brediahirsuta2

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2009年10月10日 (土)

澄んだブルーのアキチョウジ 
Plectranthus longitubs

山にアキチョウジ(秋丁字: Plectranthus longitubs :シソ科プレクトランツス属)が咲き出しました。

アキチョウジ本州中部から九州にかけて林縁や谷筋、山道沿いなどの半日陰の場所に分布する多年草です。9月から咲くと言われていますが、ここでは9月の終わりのころからぼちぼち見かけます。

花は青紫色で、筒部が約2cmと長いのが特徴です。花の形は園芸種のプレクトランサス「モナ・ラベンダー」とよく似ています。

半日陰に咲いているので写しにくい花ですが、陽が当たっている株があり、何とか写せました。


Plectranthuslongitubus5


Plectranthuslongitubus6


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2009年10月 9日 (金)

ツルムラサキの花と実 
Basella rubra

ご近所にツルムラサキ(蔓紫:Basella rubra:ツルムラサキ科ツルムラサキ属)が咲いていました。

ツルムラサキ属は熱帯アフリカと熱帯アジアに分布する5種類ほどが知られている蔓植物です。

熱帯アジア原産のツルムラサキは高温多湿を好み、2mにもなります。
長さ3〜4mmのピンクの花は萼片で、花弁はありません。このツルムラサキをもっと前に見つけ、花が開くまで待っていたのですが、いっこうに開く様子はありませんでした。
ツルムラサキの花は上部が少し開くだけで、これ以上は開かないそうです。
萼は、5mmほどの丸形をしたグリーン色の萼筒となって、そのまま子房を包み込みます。さらに熟すと萼は実を包み込んだまま黒紫色になります。

アクの強い野菜で、味はほうれん草と似ています。栄養価が非常に高く、カルシウムのほか、ビタミン類が非常に豊富なので健康食品として一時期もてはやされていました。


Basellarubra1


Basellarubra2


Basellarubra3


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2009年10月 8日 (木)

町中にクコ 
Lycium chinense

街路樹に寄りかかって1mほどのクコ(枸杞:Lycium chinense:ナス科クコ属)の木に花が咲いていました。

クコは食用や薬用に供される中国原産の落葉低木です。日本に伝えられたのは平安時代と言われており、その頃から健康茶として利用されていたようです。

一般的にクコは海岸や河原などのある程度の広さがあり、高い木が生えないような所によく生えています。このような所に生えているのは不思議です。

クコの花は、このように赤紫色をしていますが、咲いてから時間が経つと、花の色がだんだん抜けて、真ん中の写真のようにベージュ色になります。

長さ 1cmほどの卵型の赤い実がなるはずだったのですが、しばらくして抜かれてしまったのか、木を見かけなくなりました。こんな邪魔にもならない木を抜いてしまうなんて、無粋な人がいるものですね。


Lyciumchinense1


Lyciumchinense3


Lyciumchinense2

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2009年10月 7日 (水)

町中に馬の鈴草 
Aristolochia debilis

ご近所の庭の南天にウマノスズクサ(馬の鈴草:Aristolochia debilis:ウマノスズクサ科ウマノスズクサ属)が絡んでいました。
ウマノスズクサは東北南部から九州までの河原などに普通に生えていますが、人家の庭に咲いているとは思いもよりませんでした。もっとも人家がなくなる山の崖まで100mほどの所ですが。
根茎を持つ多年生の蔓植物ですが、蔓を出すわけではなく、他の植物に緩くまとわりついて上に伸びていきます。

奇妙な花に見えますが、花弁は退化し、花弁に見えるのは萼です。萼はラッパ状で、付け根の方は球状になり、雄しべと雌しべはここに収まっています。先端は開いて、上端が後ろに反り返っています。

花の形が食虫植物を想像させますが、受粉を確実にする構造になっているだけで、虫を食べません。
山にはアリマウマノスズクサがありますが、それに比べるとウマノスズクサは「弱小な、脆弱な(debilis)」という種小名通り、色も地味ですし、花も長さ3cmほどで小さめです。
アリマウマノスズクサの花は、今年は見かけませんでしたね。


Aristolochiadebilis1


Aristolochiadebilis2


Aristolochiadebilis3

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2009年10月 6日 (火)

小さいアスター 
Aster subulatus v. sandwicensis

知らないうちに庭の隅にヒロハホウキギク(広葉箒菊:Aster subulatus v. sandwicensis:キク科シオン属)が咲いていました。
背丈50cmほどのヒメジョオンだと思い込んでいた草を抜こうとした時に、1cmに満たない小さい花がヒメジョオンのそれと違うことに気がつきました。

ヒロハホウキギクは荒れ地に生える北米原産の帰化植物です。同じ北米原産のホウキギクに似ていますが、葉柄があり、葉は茎を抱かないので、すぐに区別できます。
ヒロハホウキギクは枝が横に広がり、ホウキギクは広がらないので箒のようだとか、ヒロハホウキギクは葉の幅が広いとか言われていますが、これらの点に関しては程度の問題で、逆に同定を難しくしているように思えます。

なお1枚目右の花、2枚目中央の花は咲きかけではなく、終わりかけの花です。
小さいですが、顔を近づけて見ると、なるほどピンクのアスター、可愛い花です。


Astersubulatus1


Astersubulatus2


Astersubulatus3

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2009年10月 5日 (月)

薄暗い中に目立つヨルガオ 
Calonyction aculeatum

ヨルガオ(夜顔:Calonyction aculeatum:ヒルガオ科ヨルガオ属)が咲いていました。

ヨルガオは熱帯アメリカ原産のつる性植物ですが、現在では熱帯地方に広がっていると言われています。日本には明治の始めに観賞用として渡来しました。

直径15cmほどの大きな白色の花が、夏の夕暮れに芳香を放ちながら咲きます。翌朝には、下の写真のように、だらしなくしぼんでしまいます。
花は朝顔より細く長い筒部を持つロート形をしています。

この写真を写しているとユウガオですかと尋ねられましたが、ユウガオ(Lagenaria siceraria v. hispida)はかんぴょうを取るウリ科植物です。


Calonyctionaculeatum1


Calonyctionaculeatum2


Calonyctionaculeatum3_2

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2009年10月 4日 (日)

赤く実ったハダカホオズキ 
Tubocapsicum anomalum

夏に山でハダカホオズキ(裸酸漿:Tubocapsicum anomalum:ナス科ハダカホオズキ属)を見つけ、実が色づくまで観察していました。

ハダカホオズキは本州から南、フイリッピン、インドまで広く分布しています。名前はホオズキ(Physalis alkekengi v. franchetii)のような果実を包む提灯(宿存萼)がないところを取り上げてつけられたのでしょう。ホオズキとは異なる属です。

高さ90cmほどですが、横に枝を張る大型の多年草で、山地の林縁などに生えています。

葉は無毛で、薄く、艶があります。葉柄の付け根から2~4本の花柄をだし、径8mmほどのクリーム色の花を下向きにつけます。花の形は平たい鐘型で、先は5裂し、そり返ります。

一番下の写真のように、秋になると1cmに満たない赤く実ります。明るい赤の可愛い実です。


花は2009年9月5日に撮影

Tubocapsicumanomalum1


Tubocapsicumanomalum2


2009年10月3日には赤くなっている実もありました。

Tubocapsicumanomalum3

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2009年10月 3日 (土)

橙色のメキシコヒマワリ 
Tithonia rotundifolia

公園にチトニア(ティトニア・ロツンディフォリア:Tithonia rotundifolia:キク科チトニア属)が咲いていました。

ティトニア属はメキシコから中米にかけて約10種が知られています。一見ダリヤのようですが、4mを越える種類もある大型植物です。

チトニアはメキシコ、中米原産の植物で、メキシコヒマワリの和名があります。1年草で、最近は8月ごろ咲く園芸品種もあるようですが、これは9月の中旬から咲き始めました。

真ん中の写真は舌状花が落ちてしまった状態ですが、頭上花はまだ周辺から中央に向かって順番に咲いています。


Tithoniarotundifolia1


Tithoniarotundifolia2


Tithoniarotundifolia4

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2009年10月 2日 (金)

オシャレなアザミ 
Cirsium nipponicum v. yoshinoi

山のハイキングコースにヨシノアザミ(吉野薊:Cirsium nipponicum v. yoshinoi:キク科アザミ属)が咲いていました。

関東から北に分布するナンブアザミ(南部薊:Cirsium nipponicum)の変種の一つで、近畿以西、中国地方に分布し、この方面の山では普通に見かけるアザミです。
ヨシノという名は岡山県の植物学者吉野善介さんに因んだものです。

花の直径は3cmほど、きれいな淡紅紫色で、横向きに咲きます。
このヨシノアザミの葉の表面に白斑が入っています。
山に咲く花の中ではすごくオシャレです。


Cirsiumnipponicum1


Cirsiumnipponicum2


Cirsiumnipponicum3

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2009年10月 1日 (木)

頭を垂れる思草 
Aeginetia indica

ハイキングコースを散歩中、ススキの根本を丹念に探してみてナンバンギセル(南蛮煙管:Aeginetia indica :ハマウツボ科ナンバンギセル属)を発見しました。

ナンバンギセルには葉がなく葉緑素を持たないので、光合成をして生長することができません。それで他のイネ科やカヤツリグサ科などの単子葉植物の根に寄生し、そこから養分を取って育ちます。

ナンバンギセルの地上部は茎ではなく花柄で、その先の少し膨らんだ部分が萼になっています。そこから淡紅色の花をうつむきかげんに一輪咲かせます。南蛮煙管というのは、煙管よりずんぐりむっくりした西洋パイプのことなんでしょうね。

万葉人は、頬染め、うなだれて好きな人に思いを寄せている様子を重ね「思草(おもいぐさ)」とこの花を呼びました。


Aeginetiaindica1


Aeginetiaindica2


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