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2009年11月14日 (土)

晩秋のツリフネソウ 
Impatiens textorii

山にツリフネソウ(釣船草、吊舟草: Impatiens textorii :ツリフネソウ科ツリフネソウ属)が咲いていました。

ツリフネソウは東アジア一帯に分布する 一年生植物で、日本では全国の低山から山地にかけて自生しています。
本来は水辺などのやや湿った薄暗い場所に自生するのですが、これは陽当たりのいい谷間でした。そのせいかこの時期でも花をつけているのでしょうか。

キツリフネや園芸種のハナツリフネソウに似ていますが、花の後ろに伸びる距がクルクルと巻いているところが違います。

またキツリフネやハナツリフネソウの花は葉の陰に咲きますが、ツリフネソウは葉の上に咲きます。

種子は、一番下の写真のように、艶のある縞模様の莢の中に実ります。種子が熟すと莢から弾けて飛び散り、握り拳のように縮んだ莢だけが残ります。


Impatienstextorii1


Impatienstextorii2


Impatienstextorii3

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2009年11月13日 (金)

てっぺんが紫のバジル 
Ocimum basilicum 'Cinnamon'

穂先が紫になるバジル「シナモン」( Ocimum basilicum 'Cinnamon')を散歩の途中に見つけました。

バジルは熱帯アジアやアフリカが原産地なので、さすがにこの時期になると枯れているはずですが、元気に花をつけていました。
花は下唇弁が白、上唇弁がピンクをしていますが、上唇弁はバジル「ダークオパール」ほど濃い色ではありません。

茎の上部や苞は濃い茶紫色ですが、バジル「ダークオパール」と違って、葉は普通のバジル(スイートバジル)同様、艶のある濃い緑色です。

葉にはシナモンに似た甘い香りがするので、一般的にはシナモンバジル(cinnamon basil)と呼ばれています。


Ocimumcinnamon1


Ocimumcinnamon2


Ocimumcinnamon3

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2009年11月12日 (木)

春の姿が待ち遠しいメルテンシア・アルピナ 
Mertensia alpina

メルテンシア・アルピナ(Mertensia alpina:ムラサキ科メルテンシア属)が季節外れに咲きました。

現地では高山のブルーベル(Alpine Bluebells)と呼ばれているように、夏前に俯きかげんに咲きますが、この時期ですから花茎も伸ばさず、縮こまって咲いています。まるで宿根性のワスレナグサです。

メルテンシア属はアジア、ヨーロッパ 、北米など北半球に約15種 が知られています。
その中でメルテンシア・アルピナは北米中南部のロッキー山脈の牧草地や崖の北面に自生する約15cmの宿根草です。

夏を越した古い葉は堅そうな毛が生えていますが、花後に生えてきた葉には目立たない柔らかい毛が生えています。葉の色も濃いグリーンからパステル調のグリーンに変わりました。

ネットで花を検索すると、花は花茎を立て、その先に数輪の濃いブルーの、筒状部分の長い花が、うな垂れて咲いています。少し花が違うので、間違った種を蒔いたのかと思い、ブログにアップしないでいました。
しかし花後花茎が伸び、一番下の写真のように、花びらは無いですが、ネットで検索した姿を思わせるようになってきました。

シーズンになってどんな花をつけるか楽しみです。


Mertensiaalpina1


Mertensiaalpina2


Mertensiaalpina3_2

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2009年11月11日 (水)

秋深し、ムラサキシキブ 
Callicarpa japonica

山にムラサキシキブ(紫式部:Callicarpa japonica:クマツヅラ科ムラサキシキブ属)が咲いていました。

ムラサキシキブは日本全国、朝鮮半島と台湾に分布しています。このように山の林の目につく所に咲いていることが多いようです。

よく庭に植えられているコムラサキ(小紫:Callicarpa dichotoma :クマツヅラ科ムラサキシキブ属)に比べて、遙かに大型で、背丈は3mほどありました。
またコムラサキと比較して、実つきが悪いとか、葉全体に鋸歯があるなどといいますが、このように豪華に実をつけ、鋸歯が目立たない(ほとんど前縁)のものもあるようです。

それにしても目を引く美しい色です。


Callicarpajaponica1


Callicarpajaponica2


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2009年11月10日 (火)

秋深し、アキノキリンソウ  
Solidago virgaurea v. asiatica

尾根沿いの強脚コースにアキノキリンソウ(秋の麒麟草 :Solidago virgaurea v. asiatica:キク科アキノキリンソウ属)が咲いていました。

アキノキリンソウは日本全国および朝鮮半島に自生する多年生草本です。山地の陽当たりの良いに場所に生育しています。
普通は50cmほどで穂状に多数花をつけますが、ここらのキリンソウは20〜30cmで花数も僅かです。秋前に雨の降らなかった時期には、枯れかかって息も絶え絶え状態でしたから、それが影響したのでしょうか。

アキノキリンソウの花は他のキク科植物と違って中心にある筒状花が大きいのが特徴です。アキノキリンソウの花には舌状の雌花と筒状の両性花があり、中心にある筒状花だけが種をつけます。

牧野富太郎さんは、和名について秋に咲く麒麟草であり、ベンケイソウ科のキリンソウにたとえたものだと説明しています。
秋の深まりを感じさせる美しい花です。


Solidagoasiatica4


Solidagoasiatica5


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2009年11月 9日 (月)

宝石のようなノブドウの実 
Ampelopsis glandulosa var. heterophyll

ノブドウ(野葡萄:Ampelopsis glandulosa v. heterophylla:ブドウ科ノブドウ属)は北海道から沖縄までの日本全国のほか東アジア一帯に分布しています。
日本では藪や空地などに普通に見られるつる性落葉低木です。

種小名のグランデュロサ(glandulose)は「腺のある、腺質の」という意味です。花弁が落ちた後も蜜を分泌するようですが、そのことを指しているのでしょうか。
また変種名がヘテロフィラ(heterophylla)となっていますが、「異葉性の」という意味で、花序は葉と対に出る特徴を指しています。また花序はまず二又に分かれ、各々の先に沢山の花をつけます。

秋になるとこのように美しく色づく果実は、残念ながらまずくて食べられません。


Ampelopsisglandulosa1


Ampelopsisglandulosa2

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2009年11月 8日 (日)

炭のような萼のサルビア 
Salvia mexicana 'Black Calyx'

近所に真っ黒な萼のサルビアが咲いていました。
サルビア・メキシカナ(Salvia mexicana:シソ科サルビア属)の園芸種で「ブラックケイリックス('Black Calyx')」だろうと思います。

サルビア・メキシカナは学名から推測できるようにメキシコ原産の常緑亜低木のサルビアです。
メキシコ原産とはいえ寒さには丈夫なようです。

有名な園芸種にはライムライト(Salvia mexicana ' Limelight' )という、花がブルー、宿存性の萼の色が明るいグリーンのサルビアが有名ですが、このような火事にでもあったのかという萼のメキシカナもあります。
この二品種のメキシカナを見てわかるのは、メキシカナは花後長く萼が残り、その萼の色に変異が起こりやすいということのようですね。

花の色は濃い青紫で、これが萼の黒さによってさらに引き立てられています。
また黒い花穂とグリーンの葉の対比も素敵です。


Salviablackcalyx1


Salviablackcalyx3


Salviablackcalyx4

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2009年11月 7日 (土)

薬師草2種 
Youngia denticulata & f. pinnatipartita

山にヤクシソウ(薬師草: Youngia denticulata:キク科オニタビラコ属)が咲いていました。 

ヤクシソウは全国各地、朝鮮半島や中国、インドネシア、インドなど広く分布する2年草です。

日当たりのよい山野や道ばたに生えるています。私が見たヤクシソウは日陰でしたので、全体は30cmほど、花数も多くはありません。
普通はよく分枝し、その先に散房状に多数の花をつけ、1mになるものもあります。

茎葉は互生、楕円形または倒卵形。2枚目の写真の葉の付け根をよく見て頂いたらわかりますが、葉の基部が張り出して茎を抱いています。

花の名は薬師如来に由来すると思われますが、薬効としてはたいしたことはなく、あまり利用されないようです。


Youngiadenticulata10


Youngiadenticulata11


同じようなところにハナヤクシソウ(花薬師草:Youngia denticulata f. pinnatipartita:キク科オニタビラコ属)が咲いていました。

学名からハナヤクシソウはヤクシソウの一品種という扱いです。花は全く同じですが、ハナヤクシソウは葉に特徴があって、葉っぱの付き方は茎を抱くことがなく、羽状に深裂します。
品種名(ピンナティパルティタ:pinnatipartita)も「羽状深裂の」という意味です。


Youngiadenticulata8


Youngiadenticulata9

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2009年11月 6日 (金)

吉を教える吉祥草 
Reineckea carnea

ご近所にキチジョウソウ(吉祥草:Reineckea carnea:ユリ科キチジョウソウ属 )が咲いていました。

関東以西、四国、九州から中国にかけて分布しています。林の日陰の湿った土壌に茂る1属1種の常緑多年草です。
花の下半分は筒状で、上半分は6つに裂けて、外に反り返っています。花序の下の方は両性花で、上の方は雌しべが発達しない雄性花だそうです。上の方から下の花に向けて花粉を散らすんですね。
雄しべの花糸の長さからも性別がわかるようです。この花たちは雌しべがありますので全て両性花です。

植えてある家に吉事があると開花するという伝承があるそうです。

種小名のカルネア(carnea)は、「肉紅色の」という意味で、茎の色からついたものだと思います。


Reineckeacarnea1


Reineckeacarnea2


Reineckeacarnea3

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2009年11月 5日 (木)

薬用バーベナ、クマツヅラ 
Verbena officinalis

ご近所の石垣にクマツヅラ( Verbena officinalis:クマツヅラ科クマツヅラ属)が咲いていました。

クマツヅラはアジア、ヨーロッパ、北米に広く分布し、路傍や荒れ地、原野などに生育する多年生草本です。
茎の断面はシソ科のように四角形です。高さは30cmほどになり、夏に穂状に花茎を立てていき、最終的に花茎は30cmを越えます。このように5mmほどの小さな淡いピンクの花を多数咲かせます。バーベナ(美女桜)に比べると、回転対称ではなく、二唇形の花形を感じさせます。

そのような花形で、茎が4角形なので、最初見つけた時は立ち性のタイム(Thyme)かなと思ったぐらいです。しかし葉がバーベナっぽく、それが同定の決め手となりました。長く咲き続ける植物ですが、これだけ寒くなってくると花穂も終わりです。

種小名は薬用のという意味でヨーロッパでは全草が薬用として用いられていますが、日本ではハーブ好きの人でも知らないようですね。


Verbenaofficinalis1


Verbenaofficinalis2


Verbenaofficinalis3

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2009年11月 4日 (水)

秋の桜 
Prunus x subhirtella cv. autumnalis

公園にジュウガツザクラ(十月桜:Prunus × subhirtella cv. autumnalis)が咲いていました。

ジュウガツザクラはコヒガン(小彼岸:Prunus x subhirtella)とマメザクラ(Prunus incisa)とエドヒガン(Prunus pendula f. ascendens)の自然交配種で、伊豆地方や房総半島に自生していると言われています。時に5弁花の一重咲きになったりしますが、通常半八重咲き、の、花の大きさも小輪の桜です。それを改良した園芸品種が 「オータムナリス('Autumnalis' )」で、淡紅色の八重で、径2〜3cmの花をつけます。数輪が固まって咲きますから、そこだけ見るとこの写真のように豪華ですが、木全体ではポツポツなのであまり目立ちません。

この桜、今年の台風で大枝が折れてしまって、よけいに花が少ないようです。


Prunusautumnalis1


Prunusautumnalis2

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2009年11月 3日 (火)

白いダンサー 
Cyclamen mirabile 'TileBarn Jan'

シクラメン・ミラビレ「タイルバーン・ジャン」(Cyclamen mirabile 'TileBarn Jan':サクラソウ科シクラメン属)が少し前に咲きました。

シクラメン・ミラビレは小アジア南西部原産のシクラメンですが、「タイルバーン・ジャン」はタイルバーン・ナーセリーで選別されたミラビレの白花種です。
花弁がなめらかに反転していというシクラメン・ミラビレの特徴をそのまま残し、さらに華麗に改良されています。
細く長い花弁がねじれ、花弁の先は繊細に裂け、さらに巻き込んでいます。躍動感のある姿はダンサーの跳躍のようです。

今年は1輪しか咲きませんでした。一番下の写真は花後の葉の様子です。


Cmirabiletbj4


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Cmirabiletbj7

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2009年11月 2日 (月)

ミニバラと見間違うインパチエンス 
Impatiens walleriana

ご近所に八重のインパチエンス(Impatiens walleriana:ツリフネソウ科インパチエンス属)が咲いていました。

これはアフリカホウセンカと呼ばれている種類で、熱帯アフリカのケニヤからモザンビークが原産地と考えられるインパチエンスの園芸品種です。

やや大きめの八重で、椿咲きと呼ばれる栄養系のインパチエンスだろうと思います。
このピンクの花は、色といい、巻きといい、まるでミニバラのようです。
秋になってからますますバラのようになってきました。霜が降りる頃まで咲くようですので、もうすぐ終わりですね。


Impatienswalleriana1


Impatienswalleriana2


Impatienswalleriana3

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2009年11月 1日 (日)

なにが早いの?リヨン 
Chelone lyonii

公園にスピードリオン(Chelone lyonii :ゴマノハグサ科ケロネ属)が咲いていました。以前から咲いていたのですが、花が痛んだり、葉焼けしたりしていて、写真にはなりませんでした。

ケロネ属は北米に4種知られているだけの小さなグループです。花は二唇形で、下唇弁には毛が生えています。
和名をジャコウソウモドキと言いますが、学名ではこちらが基本で、ジャコウソウの学名は ケロノプシス(Chelonopsis)で 「ジャコウソウモドキ(Chelone)に似た(opsis)」という意味です。ケロンという属名は亀という意味で花の形から来ています。英名もturtlehead(亀の頭)です。

スピードリオンは米国南東部原産の多年草です。
茎がしっかりしていて、背丈も80cmほどあるので、切り花としてよく使われます。
花の中を覗こうとしましたが、上下の唇弁の隙間少ししか開いていず、中がどうなっているのかよくわかりません。

スピードリオンというのはリオンの早生種をこう呼ぶのですが、すべてこのように呼ばれるようです。


Chelonelyonii1


Chelonelyonii2


Chelonelyonii3

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