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2010年3月 8日 (月)

パラクィレギア・ミクロフィラが咲きました! 
Paraquilegia microphylla

パラクィレギア・ミクロフィラ(Paraquilegia microphylla:キンポウゲ科パラクィレギア属)が咲きました。
オリンピックの金メダルを取ったような気分です。とにかく幻のオダマキに出会えたわけですから。
ネットで検索しても小さな画像しか出てこなかったので、少々重たいですが、一挙公開です。

パラクィレギアという学名は、 para(異なった)aquilegia(オダマキ)という意味を持っています。
パラクィレギア属はオダマキに近い種類ですが距がありません。ですから一見するとアネモネに似ていますが、種子の様子やでき方がオダマキに似ています。
パラクィレギア属は10種ほどが知られていますが、いずれもシベリアやチベット、中国雲南省の高山に分布しています。

パラクィレギア・ミクロフィラは中国、チベットやシベリヤの海抜2300〜4,500mに自生しています。ミクロフィラとは「葉が小さい」という意味ですが、葉だけではなく、植物全体も本当に小さい。
展開する前の葉は小さくたたまれていて、赤ちゃんの手といったらいいのでしょうか、表現のしようがないほど可愛い葉っぱです。


Paraquilegiamicrophylla5


背丈は2cm、花(萼片)の大きさは直径2.5〜3cm、本当に予想外に小さいです。葉柄や花柄もせいぜい2cmまでの長さです。
ヒマラヤ産のものはさらに小さく、白い花を咲かせるそうですね。

Paraquilegiamicrophylla9


萼らしきものが見あたらないので、花びらが萼だとわかっていただけると思います。花柄に総苞片が2枚付いています。オダマキには総苞はありませんので、イチリンソウに近い特徴でしょうか。

Paraquilegiamicrophylla6


青紫色の萼片の内側に、クリスマスローズのように濃黄色の蜜線(?)があります。花弁が進化(退化?)したものでしょう。

Paraquilegiamicrophylla7


可愛い葉っぱです。
花一輪が何者かにかじられてしまいましたが、元気に花を開いています。

Paraquilegiamicrophylla8



観察記録です。

2008年2月に約10粒の種子を蒔き、2009年3月に1つだけ芽が出て、それが無事夏を越しました。
2009年12月には地上部が枯れてしまったのですが、2010年2月始めに、小さなパセリのような葉が出だしました。

これまで種子を手に入れても発芽に失敗し、発芽しても夏越に失敗してきました。

発芽のコツは鉢に蒔いて、夏の暑さを経験させて、冬の寒さにあてるということだと思います。多くの場合秋に種子を入手し、蒔きますから1年以上種子の状態で過ごすことになります。

発芽したら、小さな(3cmのポリ)ポットに、何度も水洗いした完全微塵抜きの用土に苗を植え、土の温度をあげないよう、それをさらに大きな(12cmのポリ)ポットに埋め込み(いわゆる二重鉢)ました。
緩効性肥料は一切使わず、梅雨までは薄い液肥を頻繁に与えて肥培し、夏越ししました。しかしタネから育てると、思ったより丈夫でした。

2010年2月22日

Paraquilegiamicrophylla1


2010年2月27日

2月27日に葉を触っていると、葉の下に3mmほどの青紫の蕾らしきものを発見しました。2〜3日前には影も形も無かったのですから、この数日の間に突然現れたとしか思えません。
蕾の出始めからしっかりと萼片に色がついています。

Paraquilegiamicrophylla2


2010年3月1日

葉柄が伸びるに従い葉も開き始め、それに従って蕾も大きくなり、花柄もゆっくりと伸びてきました。
花柄には総苞片らしきものが2枚、蕾から離れて目立ってきました。

Paraquilegiamicrophylla3


2010年3月3日

葉柄の長さは1cmほどです。
この後、花1輪が何者かにかじられてしまいました。雨が続いていましたからナメクジでしょうね。

Paraquilegiamicrophylla4

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オダマキ (Aquilegia) (131)」カテゴリの記事

コメント

わ~この花~咲いている状態で見たこと無かったです!凄いですね~葉っぱは確かにオダマキですが~お花は少々オダマキらしくないよな感じですね~凄い~良いもの見せて貰いました♪

投稿: たま | 2010年3月 8日 (月) 15時05分

珍しいものを見せていただきました。
山野草の栽培は難しいものと思っていますが、実生のコツが少し分かったような気がします。
そこでお尋ねしたいのですが、液肥は何を使われているのでしょうか。
そして、薄い液肥と言われますが、何倍に希釈されているのでしょうか。
教えていただけたらうれしく思います。

投稿: 一拙 | 2010年3月 8日 (月) 16時04分

こんにちは
おめでとうございます
蕾も花も葉も何とも愛らしく美しく素敵な花ですね。
そういえばちょうど3月・・2年ぶりに姿を変えてあなたに逢いにきたべスちゃんではないかと思ってしまいました

投稿: latfe | 2010年3月 8日 (月) 17時56分

たまさん、こんばんは

本当にオダマキらしくない花です。
小さい花なので、他の背の高い植物が育たない所に生育してるんでしょうね。

大変な苦労をして大きくなっている植物なので、本当は人が手を貸してやらなくても育つのかもしれませんね。

投稿: ptech | 2010年3月 8日 (月) 20時48分

一拙さん、こんばんは

一拙さんはオダマキの実生をされているんですか。オダマキを始めキンポウゲ科植物は1年経つとほとんど発芽しません。
確かなところから種子を入手しないと難しいですよ。
水を含ませたティッシュで包んで冷凍庫で2〜3ヶ月凍らせる(いわゆる休眠打破)と発芽することもありますが。

液肥は近くのホームセンターのナショナルブランドの液肥で、成分的にはハイポネックスと同じものです。それを規定の半分の薄さでやっています。毎日やっても効いているかどうかという感じです。ハイポネックスの半値ほどですから効きが悪くてもしょうがないですね。

投稿: ptech | 2010年3月 8日 (月) 20時57分

latfeさんこんばんは

あなたに見ていただいて嬉しいな〜

そうですねベスは3月に天国に行きましたから、きっとベスの生まれ変わりですね。
何となくなれなれしいヤツや、と思ったのはそのせいですかね。

投稿: ptech | 2010年3月 8日 (月) 21時00分

こんばんは。
お久しぶりです
実は、ベス君の亡くなった日は私の誕生日だったりします。
ですからよく覚えています。
パラクレギア…超レアなオダマキ(仲間)ですよね。たまたま見てびっくりしました。
昔タネのリストで見た以来です。Paraquilegiaのお友達はメコノプシスとか。
今年は何故か福岡市内でベトニキフォリアとホリデュラの実生に挑戦しています。
私も機会があればParaquilegia挑戦したいです♪※技術が追い付いてませんけど…

投稿: リトっぷ | 2010年3月10日 (水) 00時33分

リトっぷさん、こんばんは

ベスのことを覚えていて下さってありがとうございます。

メコノプシスは以前苗を買っては枯らしの連続でした。気温の関係で咲かないとあきらめました。6月に咲くデルフィニウムと雲南のプリムラとメコノプシスは暖地では無理とあきらめています。

ベトニキフォリアとホリデュラですか。やってみたいですね。カタログを見ては、播きたいと思いつつ、ダメダメと自分に言い聞かせています。いい結果が出たら教えて下さい。


投稿: ptech | 2010年3月10日 (水) 18時12分

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