そんなに背が高くない背高桜草
Primula elatior
プリムラ・エラティオル(Primula elatior:サクラソウ科サクラソウ属)が咲いています。
プリムラ・エラティオルは英国、デンマークあたりのヨーロッパからトルコ、アルタイ山脈にまで広く分布しています。
15〜30cmの花茎を伸ばし、その花茎についている花はすべて同じ方向に向かって咲きます。
花が向いている方向は日の差す方向ではなく、花茎毎にばらばらの方を向きながら咲いています。
一番下の写真は2月中旬の葉の様子ですが、濃い緑色の堅そうな葉は立つように上に出てきます。深いしわがあり、暖かくなると凸凹の目立つ葉脈になります。
英名はオックスリップ(Oxlip)で、雄牛の唇という意味ですが、どの特徴からそう呼ばれるのかよく分かりません。しかし推測ですが、分布が重なるプリムラ・ベリス(Primura veris)がカウズリップ(cowslip:雌牛の唇)と呼ばれていることから考えると、葉の様子(堅い葉と柔らかい葉)を指しているのかもしれません。
種小名のエラティオルは「背のより高い」という意味があり、和名もセイタカセイヨウサクラソウ(背高西洋桜草)といいます。
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コメント
こんばんは、ご無沙汰です。


春の黄色い花は心が躍りますね
ヨーロッパの高い山で雪渓から吹く風に揺られて咲いている姿を想像してしまいます。
昨日のアクイレギア ピレナイカ ディスコロルもとっても綺麗なブルーでした
ところでしばらくこちらに伺っていませんでしたが、今年は桜坂の写真のアップはありますでしょうか?
たくさんお花が咲いていてその暇がないかもしれませんね
明日、柏に行ってきます。
結局ランチもご一緒することになりました
投稿: latfe | 2010年4月 2日 (金) 21時46分
latfeさん、こんばんは
プリムラは桜のイメージと重なるのか、気持ちをワクワクさせます
今年の満開の桜坂は日曜日あたりなので、そのころアップしようと思っています。
明日は千葉まで遠いところをご苦労様です。気をつけて。
投稿: ptech | 2010年4月 2日 (金) 23時00分