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2010年5月16日 (日)

小さなシンバラリア 
Cymbalaria aequitriloba

ヒメツタガラクサという名で流通しているシンバラリア・アエクイトリロバ(Cymbalaria aequitriloba:ゴマノハグサ科シンバラリア属)が咲いています。

花が咲いていなければ苔だと思ってしまうようほど小さなシンバラリアで、スペインやヨーロッパ南部に分布している常緑の這い性植物です。

背丈は1cmに満たず、花の大きさも5mmほどです。シンバラリア属には距がありますが、アエクイトリロバにも小さな距があります。匍匐性がありますが、ランナー(ストロン、匍匐枝)を出して増えていかないようです。寒い間は縮こまっていて、暖かくなるとランナーを出すようです。

英名は矮性ケニルワース・アイビー(Dwarf Kenilworth Ivy)です。英国ではケニルワース城に繁茂していたツタガラクサ(ツタバウンラン)(Cymbalaria muralis)の矮性と思わせるような英名ですが、ツタガラクサの矮性種や変種ではありません。
耐寒性は強いようで、冬から花をつけています。強い光と暑さには弱いので日陰で育てる方がいいようです。

種小名のアエクイトリロバ(aequitriloba)は「同じ大きさの三裂片の」という意味で、3裂(3〜5裂)する葉の様子を示しているものと思います。なおツタガラクサの葉は掌状に5〜7裂しています。

なおシンバラリア・アエクイトリロバをシンバラリア・ムラリス「グロボーサ」(Cymbalaria muralis 'Globosa')という園芸種としているサイトがありますが、シンバラリア・ムラリス「グロボーサ」はシンバラリア・ムラリスのランナーを出さないタイプであり、花や全体の大きさはシンバラリア・ムラリスと同じです。


Cymbalariaaequitriloba1


Cymbalariaaequitriloba2


Cymbalariaaequitriloba3


Cymbalariaaequitriloba4

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コメント

はじめまして。
ウチにもこれにそっくりなのが咲いていて、今までずっと「グロボーサ」だと思っていました。(そう書いているサイトのひとつなんです。)
でもptechさんの説明を読んでいたらどうもウチのはglobosaじゃないかも・・・。
私の花はmuralisよりも明らかに小さく苔のような外観で、aequitrilobaにもよく似ているのですが、たまにひょろ~っと細長い茎を伸ばします。
でも、aequitrilobaはランナーを出さないのですよね?
検索するとglobosaが園芸種名だったり、変種だったり、シノニムだったりするし、aequitrilobaの写真はランナーを出しているものもあって、さっぱり分からなくなりました。
差し支えなければこれに関する参考書を教えていただけないでしょうか。

投稿: violetta | 2010年5月16日 (日) 21時48分

violettaさん、こんばんは

ヒメツタガラクサですが、昨日ブログをアップしてから、もう一度確かめたらささやかなランナーが出ていましたcoldsweats01コソコソと修正しようと思っていたのですが・・・・・coldsweats02
ツタガラクサは真冬でもランナーを出していますが、姫の方は寒い間は縮こまっていて、暖かくならないとランナーを出さないようです。

globosaですが小学館の園芸大辞典(p.689)に「つるの伸びない‘グロボサ’」とあり、それを根拠に、ネットから得た情報を交えて、私の妄想的展開をしています。同じ所に「‘ナナ’[‘Nana’]」という名があり、想像するに小型種ですから、姫の可能性がなきにしもあらずです。
海外の種子販売で見かけることがないので、確かめられません。

それにしても「さかもと」さんの間違った解説が「グロボサ」をややこしくしているようですね。何年か前から「さかもと」さんの解説にひっかかって、ヒメツタガラクサの学名を同定できず、ブログにアップ出来ずにいました。

表記に関しては'Globosa' は園芸種の表記であり、それを学名表記すると Cymbalaria muralis x globosa となるので、変種名と読み間違う方がいるのではないかと思います。

浅学なもので突っ込まれると、知ったかぶりをしているのがバレてしまいます。shock

投稿: ptech | 2010年5月17日 (月) 21時47分

いきなり質問をしてすみませんでした。
自分がブログに書いた花の名前が間違っていると分かってとても焦りました。
ptechさんのおかげで間違いが発見できて、知らなかったことも勉強できて、とても助かりました。
どうもありがとうございます。
葉の形状から見るに、ウチの花もたぶんaequitrilobaではないかと考えています。

在来種に関しては書籍でたいてい調べられるのですが、洋種のものはちょっと苦手です。
洋種なのに日本の山野草っぽい名前がテキトーに付けられていることもあってよく混乱します。

園芸大辞典、買いたいと思います。
あ、でも、値段を見てびっくりしました。coldsweats01

投稿: violetta | 2010年5月18日 (火) 08時15分

こんにちは

洋種の野草は同定するのが難しいです。
図鑑やネットで調べても、画像がないことが多く、結局分からないままということになります。

私の場合、当たりをつけて種を蒔いて、育ててみて確信できるということが多いです。
ただ発芽しなかったポットに別の種を蒔くもんですから、後で1年も2年も前のものが芽を出して、名前が分からないということがよくあります。

投稿: ptech | 2010年5月18日 (火) 17時27分

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