« 2010年6月17日 | トップページ | 2010年6月19日 »

2010年6月18日 (金)

クリーブランドさんのセージ 
Salvia clevelandii

ご近所にサルビア・クリーブランディ(Salvia clevelandii :シソ科サルビア属)が咲いていました。

このサルビアは、弁護士でアマチュア博物家のダニエル・クリーブランド(Daniel Cleveland:1838-1929)さんに因んでつけられた種名なので、以前のクレベランディとした読み方を、クリーブランディに訂正させていただきます。

サルビア・クリーブランディはカリフォルニア南部原産の常緑性のセージで、ジムセージ(Jim sage)、クリーブランドセージ(Cleveland sage)、茂みのようなセージ(Chaparral Sage)と呼ばれています。

しかし園芸的に流通しているものは「ウィニフレッド・ジルマン('Winnifred Gilman' )」という交配品種で、カリフォルニア原産のサルビア・レウコフィラ(Salvia leucophylla)との交配種と言われています。日本で流通しているのもこれではないかと思います。

サルビア・レウコフィラ(Salvia leucophylla)は、厚みのある多肉植物のような白い葉で、薄いピンクの花がリング状になって咲くサルビアです。
したがって背丈など、野生種と少し違う特徴を持っているようです。

ダンギクやエルサレムセージと同じようにブルーの花がリング状に数段縦に並んで花をつけます。
葉や茎、そして萼は紫がかったシルバーグレーで、美しいセージです。


Salviaclevelandii1


Salviaclevelandii2


Salviaclevelandii3

| | コメント (0)

棘のあるアカンサス 
Acanthus spinosus

アカンサス・スピノスス(Acanthus spinosus:キツネノマゴ科ハアザミ属)が咲きました。

アカンサス属は地中海を中心に、熱帯アジア、熱帯アフリカに約50種が知られています。
多くは背の高い多年草ですが、木本もあるそうです。
花の下には花を支えている鋭い棘状になった苞葉があり、「トゲ」という意味のギリシャ語 acanthe に由来する属名が付けられています。

スピノススはヨーロッパ南部、東南アジア原産と言われている常緑の多年草ですが、遠く離れた地域が原産地というのが解せません。

建築デザインのアカンサス模様というコリント様式の柱頭の飾りは、アカンサス・モリス(Acanthus molis:キツネノマゴ科ハアザミ属)ではなく、このスピノススがモデルになっていると言われています。

モリスに比べると小型で、背丈は1mを越えることはありません。葉はモリス以上に深裂し、裂片の先には硬いトゲがあります。この特徴がスピノスス(トゲの多いという意味)という種名になっています。

花の違いは無いようですが、花の下にある苞葉の棘がモリスより硬く、花を触ろうとすると指に刺さります。
また花の節間が詰まっていますので、結果的に花茎は短くなります。したがって背丈も低くなりますが、スピノススが小型だというのは、花茎が短いだけのようで、花や葉は大きく違いません。
10°ほどずれながら花がついていて、花茎を中心に螺旋状に咲いています。これもモリスと違うところです。

この株は、子苗で手に入れたのですが、植わっていた用土が水持ちのいい重い土だったので、夏に枯れてしまいました。しかし根は残っていたようで、秋に新芽が2本出てきました。すぐ水はけのいい用土に植え直し、それから2年、苗を購入してから3年目に咲きました。


Acanthusspinosus1


アカンサス・スピノスス(左)とアカンサス・モリス・アルバ(右)の背比べ

Acanthusspinosus2


Acanthusspinosus4


左:アカンサス・スピノスス  右:アカンサス・モリス  

Acanthusspinosus5_2

| | コメント (0)

« 2010年6月17日 | トップページ | 2010年6月19日 »