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2010年8月20日 (金)

アベリアの萼片の数 
Abelia chinensis

近所の歩道際の植え込みに、他と明らかに違うアベリアが一本咲いていました。よく見てみるとアベリア・シネンシス(Aberia chinensis:スイカズラ科アベリア属)でした。

一般的にアベリアと言えばアベリア「グランディフローラ」( Abelia x grandiflora:スイカズラ科アベリア属)で、非常に強健で刈り込みに強いので、街路の植栽や生け垣に使われています。

この写真のアベリアがどうしてシネンシスと気がついたのかと言いますと、萼片数と葉の大きさです。

アベリア「グランディフローラ」は萼片が2枚のアベリア・ユニフロラ(Abelia uniflora)と萼片が5枚のアベリア・シネンシスの交配種で、萼片は2枚から5枚で、個体によって一定しません。葉の大きさは長さが4cmほどで、表面にツヤがあります。

ところがアベリア・シネンシスはアベリア「グランディフローラ」に比べて葉の大きさが一回り以上小さく(長さ1〜3cm)、葉の表面に微毛が生えているのでツヤがありません。萼片は必ず5枚あります。
アベリア・シネンシスはタイワンツクバネウツギ(台湾衝羽根空木)という和名が付けられ、中国、台湾から奄美大島にかけてが原産地の落葉低木です。

なおアベリア属の属名は英国の植物学者エイブル(C. Abel;1780-1826)に因みますので、エイブリアと発音するのが正しいようです。


Abeliachinensis1


Abeliachinensis2



このアベリア「グランディフローラ」( Abelia x grandiflora:スイカズラ科アベリア属)は萼片が4枚です。

Abeliagrandiflora8



このアベリア「エドワード・ゴーチャー」(Abelia 'Edward Goucher')はアベリア「グランディフローラ」と萼片が2枚のアベリア・シューマニー(Abelia schumannii)の交配種で、大きめの濃いピンクの花を咲かせます。萼片は2枚です。

Abeliaedwardgoucher1



日本の山野に自生しているツクバネウツギ(Abelia spathulata:スイカズラ科アベリア属)は萼片が5枚あります。

Abeliaspathulata

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