« 2010年9月28日 | トップページ | 2010年9月30日 »

2010年9月29日 (水)

香りのある薊 
Vernonia glabra

ご近所にヴァーノニア・グラブラ(Vernonia glabra:キク科ヴァーノニア属)が咲いていました。

ヴァーノニア属は日本では1種が知られているだけですが、世界には500〜1000種が温帯から熱帯に分布していて、ほとんどがピンクから紫の花をつけます。

属名の和名はショウジョウハグマ属と言いますが、ショウジョウ(猩々)は赤色、ハグマ(白熊)は花の咲き方から来ています。
ハグマとはヤクことで、その尻尾の毛を使って、槍や旗の先を飾り、仏教で引導を渡す時に使う払子(ほっす)を作ります。花の付け根にあり、鱗状に並ぶ総包片(萼のように見えるもの)がカシワバハグマ(柏葉白熊)などのハグマ類と同じなのでこの名があります。

多くは雑草として見過ごされているヴァーノニア属ですが、ヴァーノニア・グラブラは、南アフリカ、スワジランドからケニアにかけてアフリカ南部に広く分布する多年草で、園芸的価値があります。

パステルグリーンの蕾は総苞に包まれ、花弁の下の部分には魚の鱗のような総苞片が見えます。
高さは1.2 mほどになり、散房状花序にピンクの花が咲きます。花は筒状花だけで、完全に開くとボール状になります。
花や葉にはいい香りがあり、英名はワイルド・ヘリオトロープ(wild heliotrope)です。
また和名は薊に似た花の姿から「香りあざみ」とつけられています。

なお属名は北米メリーランド州の植物を研究した英国の植物学者ウイリアム・ヴァーノン(William Vernon;1666ー1715)に因みます。
種小名グラブラは「無毛の」という意味で、葉の特徴を指しています。


Vernoniaglabra1


Vernoniaglabra2


Vernoniaglabra3

| | コメント (2)

« 2010年9月28日 | トップページ | 2010年9月30日 »