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2010年10月17日 (日)

伊藤圭介の白い花
Keiskea japonica

山にシモバシラ(霜柱:Keiskea japonica:シモバシラ属)が咲いていました。

日本固有種で、関東以西、九州までの山地の森林内に分布しています。
葉の脇から真上に花茎を出し、その先に総状に花をつけますが、花は一方を向いて咲きます。
短い花柄のある小さい白い釣り鐘状の花ですが、よく見ると唇形花で、上唇は2裂、下唇は3裂しているのが分かります。シソ科の花のくせに奥行きが浅く、大きく開平するので奥までよく見えます。4本の雄しべが花弁から飛び出しています。
わざわざシモバシラ属という属名を立てた理由もわかります。

シモバシラという名は、冬に枯れた茎からにじみ出た水分が凍り、霜柱ができることから付けられています。一定の自然条件が整わないと霜柱は生じないようですが、一度は見てみたいものです。

属名のケイスケアは東京大学教授伊藤圭介(1803〜1901)に因みます。彼は長崎でシーボルトから本草学を学び、ツンベルクの『日本植物誌』を和訳した業績などから多くの植物に「keiskei」という種名(たとえばマルバスミレ:Viola keiskei)が付けられています。


Keiskeajaponica1


Keiskeajaponica2


Keiskeajaponica3

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