« 2011年2月25日 | トップページ | 2011年2月27日 »

2011年2月26日 (土)

シシリア島のクリスマスローズ 
Helleborus bocconei

ヘレボラス・ボッコネイ(Helleborus bocconei:キンポウゲ科ヘレボラス属)が咲きました。

以前はヘレボラス・ムルチフィダス・ボッコネイ(Helleborus multifidus ssp bocconei)と呼ばれ、ヘレボラス・ムルチフィダスの亜種として扱われていました。

ムルチフィダスはイタリア・シシリア島からアドリア海沿岸にかけての広い範囲、特に石灰岩地の落葉樹林の林床に自生いるヘレボラスです。
その分布する場所によって、以下の四種の亜種に分けられていましたが、最近になって形態的に差違があるというだけではなく、遺伝子的にも異なるので、別種として再分類されました。

ムルチフィダス(Helleborus multifidus ssp multifidus)
シシリア島から北部ユーゴスラビアまでの広い範囲に分布。そのためボスニアに多いヘレボラス・トルカツス(トルカータス:Helleborus torquatus)と自然交配し、緑から紫までの幅広い花色を顕します。

ヘルセゴビナス(Helleborus hercegovinus,Helleborus multifidus ssp hercegobinus)
ヘルセゴビナやモンテネグロ地方の南部の海に面した山地に分布。小葉はムルチフィダス以上に細く分かれています。

イストリアクス(Helleborus istriacus,Helleborus multifidus ssp istriacus)
イタリアからユーゴ間のアドリア海沿岸に分布。葉は10〜14枚の比較的幅の広い小葉に分かれています。

ボッコネイ(Helleborus bocconei,Helleborus multifidus ssp bocconei)
中部、南部イタリア、シシリア島の岩の多い落葉樹林の下に自生しています。

イタリア北部に分布するヘレボラス・ビリディス(ヴィリディス:Helleborus viridis)と分布が重なっているところでは自然交配している場合もあると言われています。

ムルチフィダスより大きい6cmほどの花は幅のある丸弁で、白っぽいものから明るいグリーンまでの花色です。花には香りがあります。
葉はムルチフィダスほど細かく分かれていませんが、鋸歯のある細い小葉です。


Hbocconei1


Hbocconei2


Hbocconei3


| | コメント (0)

« 2011年2月25日 | トップページ | 2011年2月27日 »