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2011年4月14日 (木)

洞窟のプリムラ 
Primura specuicola

プリムラ・スペクイコラ(Primura specuicola:サクラソウ科サクラソウ属)が咲きました。

ロッキー山脈西部の米国ユタ州南東部からアリゾナ州北部の海抜2000-2500mのグランドキャニオンを流れるコロラド川沿いに自生しています。グランドキャニオンの石灰岩層の赤茶けた崖の日の当たらない洞穴や裂け目に生えています。
それで種小名のスペクイコラは「洞窟に咲く」という意味で、現地では洞窟に咲くプリムラ (cavedwelling primrose)と呼ばれています。

限られた地域に分布し、短命ですが、現地ではよく繁殖しています。頭から水をかけられることを嫌うといわれていますが、乾燥も嫌うそうです。

植物体の大きさに比して花は大きく、1.5cmほどあり、花色は紫色からラベンダー色をしています。
長さ5〜10cmの明るいライムグリーンの葉には大きな鋸歯があります。
そして花びらの裏面、萼、葉の裏には白い粉を吹いています。

とても可愛いプリムラです。


Pspecuicola1


Pspecuicola2


Pspecuicola3


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生け垣のムベ 
Stauntonia hexaphylla

ご近所のムベ(郁子、野木瓜:Stauntonia hexaphylla:アケビ科ムベ属)の生け垣に花が開いていました。

ムベは日本の本州関東以西、台湾、朝鮮半島南部、中国の温暖な地域の林縁などに自生する常緑のツル性植物です。アケビは冬に落葉してしまいますが、ムベはトキワアケビとも呼ばれるように冬にも枯れません。

アケビと同じように雄花と雌花をつけますが、ともに花びらに見えるのは6枚の萼片で、花弁はありません。
花びらに見えるのは外側の3枚の萼片で、内側の3枚の萼片は細長く、花から出ているヒゲのように見えます。

多数咲いているのは雄花で、萼の外側は薄いクリーム色、内側には暗赤紫色の筋が入っています。大きいけれど数の少ない雌花は、内も外も真っ白です。

秋に長さ数cmの果実をこのように稔らせます。

属名のストーントニアは18世紀のアイルランドの医師のストーントン(Staunon, G. L.)に因みます。
種小名のヘキサフィラは「6枚の葉の」という意味で、6枚(5〜7枚)の小葉がひとまとまりについています。


Stauntoniahexaphylla10


ムベの雄花
 
Stauntoniahexaphylla12


ムベの雌花

Stauntoniahexaphylla11

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