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2011年5月20日 (金)

ケンタウロスの青い花 
Centaurea montana

ご近所にケンタウレア・モンタナ(Centaurea montana:キク科ケンタウレア属)が咲いていました。

ケンタウレア属は草本で、主に旧大陸の温帯に500〜600種類あるだろうと言われています。シロタエギク(Centaurea cineraria)やヤグルマギク(Centaurea cyanus)がこの仲間です。

ケンタウレア・モンタナは「山の、山地に生える」という種小名から推測できるようにヨーロッパ南部から中央アジア、つまりユーゴスラビアからコーカサスの低山から亜高山地帯の草原や明るい林の中に自生しています。

背丈が30~60cm宿根草で茎の先端に径5~7cmセンチの青紫色の頭花を1つつけます。中心部の筒状花を取り囲む2cmほどの舌状花は先が4・5裂します。
広披針形で鱗状につく総苞片の縁には鋸歯があります。葉には鋸歯がなく(前縁)、長楕円状披針形で互生しています。

属名のケンタウレアはギリシア神話の半人半馬のケンタウロス族の賢者ケイローンに由来します。ケイローンは薬草を栽培して病人を助け、この植物を薬として使っていたという伝説からきています。
英名はヤマヤグルマギク(Mountain Cornflower)です。


Centaureamontana1


Centaureamontana2


Centaureamontana4

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シキミの花 
Illicium anisatum

ご近所にシキミ(樒・櫁・梻: Illicium anisatum:シキミ科シキミ属)が咲いていました。

以前からシキミの花を見てみたいと思っていたのですが、葉の陰に隠れていて気がつかずに通り過ごしていたようです。
かつてはモクレン科に分類されていましたが、シキミ属だけ分かれ1科1属となった植物です。山中に生える常緑小高木で、仏事に用いるため墓地などに植えられています。

葉腋から短い花茎を出して一輪つけます。花の大きさは径2.5cmほどで、淡黄色の細長い花弁は合計12本ありますが、同じ色の萼と区別がつきません。大きく反り返っているのが萼だろうと思います。花弁は優雅にねじれたようになり、毒があることなど忘れさせます。

秋に、ちょうど大茴香(だいういきょう:Illicium verum)、つまり中華料理の香辛料八角(スターアニス)に似た星状に並んだ袋果が稔ります。

シキミは全草に毒を含みので「悪しき実」と言われていたものが、「あ」が落ちたと言われています。
種小名アニサツムはセリ科の「ウイキョウ(アニス:Pimpinella anisum)に似た」という意味だと推測されます。

イリシウムという属名は「そそのかして〜させる、誘い込む」という意味の illicere というラテン語に由来します。芳香によって人や虫を引き寄せるからでしょうね。


Illiciumanisatum1


Illiciumanisatum2


Illiciumanisatum3

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