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2012年4月 6日 (金)

黄色いバビアナ 
Babiana pygmaea

バビアナ・ピグマエア(Babiana pygmaea:アヤメ科バビアナ属)が咲きました。

バビアナ属は主に南アフリカの海岸地帯や乾燥地に、60種以上が分布する球根植物です。
葉は被針形で何本かのひだが縦に走っています。香りのするものを含む漏斗型の花は短い穂(すい)状花序に付き、花色は黒や緑色以外ほとんどの色、それも鮮やかな花色が見られます。

バビアナ・ピグマエアは西ケープ州の南西部の、礫を多く含む粘土質の土壌地に自生しています。
背丈は12cmほどですが、背丈の割には地中深くに卵形の球茎を持っています。
花の中心部は茶褐色で、咲き始めは鮮やかな金色ですが咲き進むにつれ白っぽくなっていきます。
縦に走るひだに微毛が生えた4〜5枚の葉を直立させます。

属名のバビアナはケープ半島に生息する小さなヒヒ(バブーン)を意味するオランダ語の baviaantje に因みます。バブーンが好んでこの球茎を食べるそうです。

種小名のピグマエアとは「矮小の、背が低い」という意味ですが、「小型の」という種小名を持つバビアナ・ナナ(Babiana nana )より小さいのにピグマエアと付けられているのには次のような分類学上の混乱があったからです。
オランダ人の植物学者ブルマン(Johannes Burman;1707 - 1780)さんが1768年に最初に記述したのですが、イクシア属と思い込んでイクシア・ピグマエア(Ixia pigmaea)と分類しました。
後に英国の植物学者のベーカー(J. G. Baker;1834 – 1920)さんが再分類して命名する段階になった時にはドイツ人の植物学者シュピーゲル( K. P. J. Sprengel;1766–1833)さんによってバビアナ・ナナ(Babiana nana )と別のバビアナ種が命名されていました。
そのためバビアナ・ピグマエアという名称にせざるを得ず、ピグマエアのままに使われています。
一般的にはピグマエアよりナナの方が小型を指しますが、ピグマエア属に限ってはそうではないということです。



Babianapigmaea1


Babianapigmaea2


Babianapigmaea3


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