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2012年4月26日 (木)

白いスミレ3種
Viola keiskei,grypoceras f. lucida-alba & phalacrocarpa f. chionantha

白い花をつけるスミレ3種をご覧いただきます。


マルバスミレ(丸葉菫:Viola keiskei:スミレ科スミレ属)です。

Vkeiskei5


Vkeiskei6

マルバスミレは青森県から屋久島までの太平洋側の内陸地に分布しています。
茎や葉に粗い毛のあるケマルバスミレの内、無毛のものをマルバスミレと呼んでいます。しかし無毛のマルバスミレは極めて稀となので毛の有無にかかわらずマルバスミレと呼ぶそうです。この個体は全く毛がなく、ツヤがあって明るい緑色をしています。
葉は大きくハート型をしています。
種小名のケイスケイは東京大学教授伊藤圭介(1803〜1901)さんに因みます。長崎でシーボルトから本草学を学び、ツンベルクの『日本植物誌』を和訳した業績などから多くの植物に「keiskei」という種小名が付けられています。



シロバナツヤスミレ(白花艶菫:Viola grypoceras f. lucida-alba:スミレ科スミレ属)です。

Vlucidaalba1


Vlucidaalba2


日本全国に分布するタチツボスミレの海岸型で、同じ種類でも砂浜近くに分布している植物には、強い風や強い日照に適応できるように葉が厚く、光沢をもったものが多いようです。
タチツボスミレの海岸型というとイソスミレ(Viola grayi)が思い浮かびますが、イソスミレほど大きく変化していないということでしょう。

またスミレ(Viola mandshurica)の海岸型にはアツバスミレ(Viola mandshurica v. triangularis)やニイジマスミレ(Viola mandshurica f. niijimaensis)、アマナスミレ(Viola mandshurica v. crassa)などがあります。

種小名グリポセラスは「曲がった角」という意味です。
品種名ルシダは英語の lucid の語源になっているので推測出来るように「 輝く,明るい」という意味です。



コボトケスミレ(小仏菫:Viola phalacrocarpa f. chionantha:スミレ科スミレ属)です。

Vchionantha1


Vchionantha2


紅赤色のスミレ、アカネスミレ(茜菫:Viola phalacrocarpa)の花の赤い色素が欠落し、固定した品種で、名前は高尾山の神奈川県側にある小仏城山の小仏峠で見つかったのでこの名があるそうです。

葉にはもともと赤い色素がなかったためか、アカネスミレ独特の明るい緑色をしており、葉の両面には微毛が生えています。

種小名ファラクロカルパは「禿頭の果実」という意味で、葉や茎に比べれば微毛がないということでしょう。
品種名はシオナンタ「雪のように白い花の」という意味です。

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