« 2012年4月26日 | トップページ | 2012年4月28日 »

2012年4月27日 (金)

沖縄南部のスミレ 
Viola okinawaensis

シマジリスミレ(島尻菫: Viola okinawaensis:スミレ科スミレ属)が咲いています。


Vokinawaensis1


Vokinawaensis2


Vokinawaensis4_2


沖縄のスミレで、沖縄本島の南部を島尻と呼び、その地方に分布しているのでこの名があるそうです。

沖縄固有のスミレには、沖縄本島の海岸の岩場に生えるオキナワスミレ(Viola utchinensis)と、海抜100mほどの丘陵地の岩場に生息するシマジリスミレがあり、ともに石灰岩地に分布しています。
両者はよく似ていますが、オキナワスミレが日差しを遮るものがない所に対し生えているのに、シマジリスミレは日陰になるような所で観察されます。

シマジリスミレの花は淡紫色で、唇弁に紫の筋がはいっていますが、この花はほとんど白に近く、中心部にほんのりとピンクがかっています。
濃緑色の葉はハート型で厚みがあり、毛は全く生えていません。

形態分類学的にエゾノタチツボスミレ、アイヌタチツボスミレの近縁種とする考えがある一方、異学名に Viola utchinensis v. okinawaensis というのがあるようにオキナワスミレの変種に分類する説もあるそうです。
学名は「沖縄の」という意味のオキナワエンシスですが、オキナワスミレはウチネンシスと付けられており、琉球語で沖縄を指す「ウチナー」に由来します。オキナワスミレがオキナワエンシスであればややこしくないんですがいろんな事情があるんでしょうね。


| | コメント (0)

小さいオダマキ 
Aquilegia pyrenica ssp. discolor

小さなオダマキ、アクイレギア・ピレナイカ・ディスコロル(Aquilegia pyrenica ssp. discolor or Aquilegia discolor:キンポウゲ科オダマキ属)が咲きました。


Adiscolor13


Adiscolor14


Adiscolor15


アクイレギア・ピレナイカは、フランスとスペインの国境にあるピレネー山脈に自生するオダマキで、スペイン国内の自生地域によって個性を見せるオダマキです。

カソルラ山地やスペイン南部に自生するピレナイカ・カゾルレンシス(Aquilegia pyrenaica ssp. cazorlensis)、スペイン南西部に分布するピレナイカ・ディスコロル(Aquilegia pyrenica ssp. discolor)、ピレネー山脈の中央部のグアラ山地で見られるピレナイカ・グアレンシス(Aquilegia Aquilegia pyrenaica ssp. guarensis)という亜種が知られています。いずれも個性があって、アクイレギア・ピレナイカとは似ても似つきません。

ピレナイカ・ディスコロルはオダマキ(Aquilegia flabellata v. flabellata)とそっくりの二色咲きで、北西スペインの岩地で、岩の隙間に自生していいます。
アクイレギア・ピレナイカの亜種の中では小さい方で、大きくても15cmほどの背丈です。花の大きさは2.5cmほどしかありません。開き始めは地面すれすれに咲いていますので、花を入れても背丈5cmほどです。
葉はオダマキ(Aquilegia flabellata v. flabellata)のような青緑色の厚い葉です。

私は初めて見たときには早池峰や黒松内などの産地のミヤマオダマキ(Aquilegia flabellata v. pumila)の超小型版かと思いました。

| | コメント (0)

« 2012年4月26日 | トップページ | 2012年4月28日 »