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2012年5月21日 (月)

根元まで裂けた花 
Goodenia ovata

ご近所にグーデニア・オバタ(Goodenia ovata:クサトベラ科グーデニア属)が咲いていました。


Goodeniaoovata1


Goodeniaoovata2


Goodeniaoovata3


グーデニア属は数種を除いてオーストラリアに約200種が知られています。

グーデニア・オバタは北部や南部を除いたほとんどの地域のの森林地帯に分布しています。

葉腋につく幅1cmほど黄色い花は正面から見ると5弁のように見えますが1枚の花冠です。
そのことは上から見ると普通でないその特徴が明らかになります。
花は扇状の花冠の両端が深裂して上に折れ曲がり、真ん中の花冠が3裂している構造なので、前から見ると上唇2裂、下唇3裂の唇状花に見えます。
真ん中の写真のように、上から見ると花弁の上部は萼の中まで裂けたように見え、雌しべも5本の雄しべも掃き出しになっていて丸見えです。

雌しべの柱頭は花粉を受け止めやすくするためにヘラ状の包膜が発達しています。これはクサトベラ科植物の特徴だそうです。
先が尖る楕円形の葉には小さいけれど鋭い鋸歯があり、葉脈が3脈に通っています。

若い頃は這い性が強いのですが、徐々に背丈が出だし、最終的には2mを越えるようになります。

属名のグーデニアはグッデナフ(Samuel Goodenough:1743–1827)さんに因みます。彼は英国北西部カンブリア州カーライルの主教(英国国教会の司祭)で、その片手間に植物学の研究と収集を行っていました。
種小名のオバタは「卵円形の」という意味で、葉の形を指しています。
英名は Hop Goodenia(ホップ(ビールに使うホップ)・グーデニア)です。

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