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2012年5月23日 (水)

白いアイリス 
Iris spuria ssp. ochroleuca

散歩の途中にイリス・スプリア・オクロレウカ(Iris spuria ssp. ochroleuca:アヤメ科アヤメ属)が咲いていました。


Irisochroleuca4


Irisochroleuca6


Irisochroleuca5


これはチョウダイアイリス(長大アイリス、イリス・オクロレウカ:Iris ochroleuca)です。

Irisochroleuca7


基本種のイリス・スプリアはエーゲ海の島々を含むギリシャからトルコにかけて、北アフリカを含む地域が原産地です。
夏に水がなくなるような腐食質の豊富な湿った土地や日陰になる川床にコロニーを作ります。

園芸品種の作出地である米国では butterfly iris(蝶々アイリス)やseashore iris(海岸アイリス:Iris spuria ssp. maritima)と呼ばれ、紫、ブルー、黄色など様々な花色が見られます。
園芸的に改良が進んでいるアイリスですが、それだけ変異が出やすい訳で、分布している地域に多くの亜種が知られています。
すらりとした姿もあって切り花に用いられることが多いようです。

イリス・スプリア・オクロレウカは外花被片(大きく垂れている花弁)の基部が黄色の白花種です。
イリス・オクロレウカ(Iris ochroleuca)という、同じような学名を持つ白いアイリスがありますが、これはチョウダイアイリス(長大アイリス)と呼ばれるように、見た目が同じでも大きさが違います。
イリス・スプリア・オクロレウカはチョウダイアイリスの半分ほどの背丈50〜60cmしかありません。

一番下の写真で手前に垂れている花披片に黄色いヒゲが生えているのがわかるでしょうか。
これがイリス・スプリア・オクロレウカとチョウダイアイリス決定的な違いです。

種小名スプリアは「偽りの、仮性の」という意味のラテン語で、このアイリスの花披片にヒゲ状の突起がないのでつけられました。リンネさんが1753年に命名したぐらい古くから知られているアイリスです。
オクロレウカは「黄白色を帯びた」という意味で、花弁の基部が黄色を帯びていることを指しています。


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