« 2012年8月15日 | トップページ | 2012年8月17日 »

2012年8月16日 (木)

葯の様子が違うソラナム 
Solanum rantonnetii

ソラナム・ラントンヌイ(一般的にはラントンネッティ)(Solanum rantonnetii:ナス科ナス属)が咲いていました。


Solanumrantonnetii8


Solanumrantonnetii9


Solanumrantonnetii10


ナス属は南米を中心に1700種ほどが知られています。多くは草本や低木ですが、10mほどの木になるものもあります。

ソラナム・ラントンヌイはアルゼンチンからパラグアイにかけて分布する背丈が2mを越えない常緑低木です。
花弁の先が浅く5裂した1.5〜2cmほどの花を多数つけます。
花は平開し、その中心は濃青紫色、周辺部は少し薄い紫色になっています。
花弁の裏には、表には現れない薄い黄色の筋が入っています。

黄色いバナナのような5本の葯を持つナス属の花では、葯は雌しべを取り囲んで接合し、葯の先に花粉が出る穴が開く(孔裂開する)ものが多く見られます。
しかしラントンヌイは葯の塊が上部では接合せず、雌しべの先が不接合部から出ています。
つまり葯がバナナの房状になり、雌しべをすくい上げるような形で太短い花糸についています。ですから花粉が出る穴が前に向かって開かないんですね。

種小名はフランス、コート・ダジュールにあるイエール(Hyères)の園芸家ラントンヌ(Victor Rantonnet:1812-1872)さんに因みます。ラントンヌさんはヤシやユッカのフランス順化に関して貢献のあった人です。
ラントンヌさんに因むので、種小名の読みはラントンヌイが正しいのでしょう。
英名は blue potato bush です。

| | コメント (0)

« 2012年8月15日 | トップページ | 2012年8月17日 »