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2012年8月18日 (土)

露玉の草 
Circaea mollis

山にミズタマソウ(水玉草:キルカエア・モリス:Circaea mollis:アカバナ科ミズタマソウ属)が咲いていました。


Circaeamollis4


Circaeamollis6


Circaeamollis5


ミズタマソウ属は北半球の温帯に10種足らずが分布し、その内4種が日本に分布しています。

ミズタマソウは中国、東南アジア北部、ロシア南東部から日本にかけて分布し、山野の林下などの明るい日陰に生える草丈50cmほどの多年草です。
アカバナ科植物は多くが花弁が4枚ですが、ミズタマソウは2個の萼片、2枚の切れ込みのある白色の花弁、2本の雄しべ、1本の雌しべという構成です。

花の下にある子房には白い鈎状の毛があり、その毛は卵形の果実になっても残ります。これが水玉のように見えるので和名の由来となっています。
この毛は引っ付く道具となり、タネは動物の毛に引っ付いてが運ばれます。

茎には下向きの毛が生え、節は赤褐色を帯びています。緩い鋸歯のある葉は披針形で、長い葉柄を持ちます。

属名キルカエアは、古代ギリシアの医者で薬草の研究者ペダニウス・ディオスコリデス(Pedanius Dioscorides:40年頃 - 90年)さんが、ホメーロス作「オデュッセイア」に登場する魔女キルケ(Kirke あるいは Circe)に因んでつけた別の植物の名前でしたが、その後何の特徴もないこの属の名に移されたということです。
種小名モリスは「軟毛のある」という意味です。
ミズタマソウ属の英名は Enchanter's nightshade で、「魔女のイヌホウズキ」という意味ですが、イヌホウズキとは関係もないし似てもいません。

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