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2012年8月28日 (火)

目立つガンクビ 
Carpesium cernuum

山に入る途中の道にコヤブタバコ(Carpesium cernuum:キク科ガンクビソウ属)が咲いていました。


Carpesiumcernuum1_2


Carpesiumcernuum2_2


Carpesiumcernuum3_2


ガンクビソウ属はヨーロッパ北部から東アジアにかけて24種が知られています。
頭花は舌状花をもたず筒状花だけで、俯いて咲き、痩果(薄いが硬い皮に包まれた果実)の表面には粘液腺があって動物にくっついて運ばれます。

コヤブタバコはユーラシア大陸の温帯に分布し、日本では北海道から九州の林地に生える多年草です。
ヤブタバコはある程度背が高くなると横に枝を伸ばすのですが、同じ背丈のコヤブタバコは直立して枝振りがまばらなので小さく見え、ヤブタバコに「コ」がついています。しかし頭花の直径1.5~1.8cmあり、ヤブタバコよりはるかに大きく、目につきます。

枝先に緑白色の頭花を下向きにつけ、葉腋に一列につくヤブタバコと違うところです。
花弁のように見えるのは筒状花を取り囲む総苞内片で、周囲に広がる舌状花がなく、すべて筒状花だけです。
この総苞内片の白が目立ち、似た仲間の中では花が白く見えます。
また花のすぐ下に2~5cmの葉っぱと同じような苞葉が多数ついています。

属名カルペシウムはギリシャ語の carpesion(ムギワラ)に由来し、外側の総苞片がムギワラのように乾いて半透明なのでつけられたようです。
種小名ケルヌウムは「前屈した」という意味で、頭花の様子を表しています。

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