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2012年10月 9日 (火)

雨の中の薙刀 
Elsholtzia ciliata

大山をドライブしていて見つけたナギナタコウジュ(薙刀香薷:Elsholtzia ciliata:シソ科ナギナタコウジュ属)です。


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ナギナタコウジュ属はアジアやアフリカ、ヨーロッパに約40種が知られており、特に中国には33種が分布しています。多くは香りのあるハーブとして利用されています。

ナギナタコウジュはインドから日本を含む温帯から熱帯にかけての東アジアに分布しています。山地のやや湿った明るい草原や道端などに生えています。

草丈は30〜60cmで、茎の先に5〜8cmの穂状花穂に一方向に向いて花がつきます。この形がナギナタに似ているので和名になっています。
花は長さ 5 mmほどの4裂する唇形で、淡紅紫色から紅紫色をしています。
花冠の先は細かく裂け、毛が生えているように見えます。

扁円形の苞葉には数個の花が包まれています。苞葉の背面は無毛ですが、縁に短毛があります。
大山のこの個体は株全体に赤い色素が多いようで、苞葉も紫色をしています。雨に濡れていることもあるのでしょうか、花も美しい紅紫色です。

属名エルショルチアは、医学、植物学、天文学に造詣の深かったドイツの博物学者エルショルツ(Johann Sigismund Elsholtz:1623–1688)さんに因みます。
種小名キリアタは「縁毛のある」という意味で、苞葉の縁の短毛を指しているものと思われます。
英名はベトナムでは料理に使われるところから Vietnamese Balm (ベトナムの香油)です。

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