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2012年10月10日 (水)

今頃?キケマン 
Corydalis raddeana

大山をドライブ中キケマンの群生を見つけました。しかしキケマンは春に咲く花、どうして今頃咲いているのだろうと思い、車から降りて観察しました。


Corydalisraddeana1


Corydalisraddeana2


Corydalisraddeana3


秋まで咲いているキケマンはナガミノツルケマン(Corydalis raddeana:ケマンソウ科キケマン属)しかありません。

ナガミノツルケマンはシベリアから東アジアにかけて分布し、日本では北海道から九州にかけての雑木林などの少し湿った土地に生える越年草です。

稜がある茎は長さ1mほどになりますが、軟弱で、すぐに倒れて他の草に絡みついてしまいます。
それでツル植物ではないのに「ツル」とつけられています。
小葉は長楕円形で3深裂しますが、裂片の先は丸みをおびています。

総状花序に濃黄色の花をつけます。花冠の先の方にチョコレート色の模様があります。

真ん中の写真に写っているように果実が特徴的で、長さ2cmほどのでこぼこのない細長い長楕円形をしています。中に黒い光沢のある種子が1列に並んでいます。
中部地方以北、関東にかけてツルキケマンがありますが、花は淡黄色で、果実は長さ1.5cmで、中に種子が2列に並んでいます。

属名のコリダリスはギリシャ語の Korydallis(雲雀)に由来し、花に特徴的な距を示しています。
種小名ラッデアナはドイツ人の探検家で植物学者、特にシベリア植物の研究したグスタフ・ラッデ(Gustav Ferdinand Richard Radde:1831-1903)さんに因みます。


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