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2012年12月26日 (水)

3枚花びらのクロッカス 
Crocus banaticus

クロクス(クロッカス)・バナティクス(Crocus banaticus:アヤメ科クロッカス属)が咲いています。


Crocusbanaticus1


Crocusbanaticus3


Crocusbanaticus4


クロッカス属は地中海を中心に80種が知られています。一部はトルコなど、小アジアにも分布しています。
クロッカス属は地上茎をもたず、花も葉も球根から出ています。線形の細い葉には青白いや銀色の溝があります。

クロクス・バナティクスはセルビアやルーマニアなどバルカン半島原産ですが、南西ウクライナにも分布しているようです。

花が散った後に葉が出てくる秋咲き種で、このような明るい青紫色の他、白花種もあるそうです。
他のクロッカスは花弁(花被片)が6枚ありますが、それと異なり、花弁が3枚しかないように見えます。
それは開いた3枚の外花被が大きく、小さな内花被が、花被片と同じ色の雄しべを包み込んでいるからです。

このクロッカスは原種であるのに、英国王立園芸協会(the British Royal Horticultural Society )から AGM(Award of Garden Merit)を受賞しています。

属名のクロクスはギリシャ語の「糸」に由来し、花柱が糸状に長く伸びることを指していると言われています。
種小名バナティクスはバナティク(Banatic)という地名に由来します。セルビア北部の都市ノヴィ・サド(Novi Sad)市のある地域をバナティクと呼びますが、元々はルーマニア、セルビア、ハンガリーが国境を接するあたりを歴史的にバナト(Banat)といい、バナティクは「小バナト」という意味で、バナトの一地域を指していました。
クロクス・バナティクスはその地で発見された植物だと推測できます。

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