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2013年2月 1日 (金)

ユニークな形の冬の花 
Grevillea alpina

ご近所にグレヴィレア・アルピナ(Grevillea alpina:ヤマモガシ科グレビレア属)が咲いていました。


Grevilleaalpina1


Grevilleaalpina2


Grevilleaalpina3


グレヴィレア属はオーストラリアやインドネシア、ニューギニア、ニューカレドニアに約360種が知られています。
オーストラリアにはそのほとんどがオーストラリア南・西部に分布しています。
常緑低木といわれていますが、背丈は種類によって50cmから35mまであるそうです。
花には花弁が無く、4枚の筒状の萼らしきもの(総苞)から雌しべ(花柱)が長く突き出ます。
開き初めは総苞の割れ目にループした雌しべの先が引っかかっていますが、完全に咲くと雌しべは総苞から外れ、まっすぐに突出します。

グレヴィレア・アルピナはマウンテン・グレヴィレア(Mountain grevillea)と呼ばれるようにオーストラリア・ニューサウスウェールズ州やビクトリア州の山地に分布する背丈1mほどの低木です。

裏に毛が生えて白く見える葉は長さ1〜2cmの長円形をしています。
晩秋に茎の先につぼみをつけ、冬から春に猫の爪のような特徴的な花を咲かせます。
寒さの中で咲いているので固まっていますが、暖かくなると花柄について総状に咲いているのがわかります。
総苞は先が黄色で基部が濃紅色をしています。太い花柱も同じように基部が濃紅色で明るい黄色をしています。

ネットで見かける(植物園で写したものを含めて)グレヴィレア・アルピナの画像は葉が線形または針形をしています。あれはグレヴィレア・ロスマリニフォリア(Grevillea rosmarinifolia)ではないかと思います。種小名ロスマリニフォリアは「ローズマリーのような葉の」という意味です。植物園からして間違っているようです。

属名グレヴィレアは王立園芸協会の創設者の1人、英国人グレヴィル(Charles Francis Greville:1749–1809)さんに因みます。グレヴィルさんは英国の博物学者、王立協会会長やキューガーデン顧問をしていたジョセフ・バンクス卿(Sir. Joseph Banks)の友人です。
ところでバンクス卿はキャプテン・クックに同行し、南太平洋の博物学的知見を西欧にもたらしました。グレヴィレア・バンクシィ(Grevillea banksii)という種類がありますが、この種小名はバンクス卿に因み、2人友人の名が並ぶ植物です。

種小名アルピナは「高山に生える」という意味です。

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