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2013年3月20日 (水)

春の足音 
Corydalis lineariloba

ヤマエンゴサク(山延胡索:Corydalis lineariloba:ケシ科 キケマン属)が咲いています。


Corydalislineariloba9


Corydalislineariloba10


Corydalislineariloba12


ヤマエンゴサクは地下に球形の塊茎を持つ球根性のキケマンの仲間で、北海道以南の山の湿った林内や林縁に自生しています。
背丈は10cmほどで、ひょろひょろした印象通り、球根から芽吹いた頃は蕾の塊をつけたまま地面に寝ています。
葉は楕円形の小葉3枚から構成されています。一つの株の中に色々な大きさ、形の葉があります。

茎の上部に、青紫色から紅紫色の長さ2cmほどの花を総状花序につけます。
咲き始めは真ん中の写真のように全体が青白で、頭の方が白っぽい赤紫色をしています。しばらくすると上下の写真のような美しい青紫色になります。

牧野新日本植物図鑑にはヤマエンゴサクの名は無く、代わりにヤブエンゴサク(Corydalis remota v. genuina)があります。姿形からたぶん同じものだろうと思いますが、ネットでは学名もヤマエンゴサクと同じものです。牧野富太郎さんが怒っているのではないでしょうか。
学名は「本物の(genuina)チョウセンエンゴサクCorydalis remota)」ということです(なお Corydalis remota は Corydalis turtschaninovii の異学名で)。

属名のコリダリスはギリシャ語の雲雀を意味する Korydallis に由来します。
種小名のリネアリロバの意味は「直線状の裂片の」で、葉柄の付け根の苞葉の特徴を指しています。
よく似ているエゾエンゴサク(Corydalis ambigua)やジロボウエンゴサク(Corydalis decumbens)にはこのような切れ込んだ苞葉がないので、区別するポイントになります。

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