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2013年5月28日 (火)

混乱しているムラサキ 
Adelocaryum coelestium

リンデロフィア・アンクソイデス( Lindelofia anchusoides:ムラサキ科リンデロフィア属)が咲いています。


Paracaryumcoelestium1


Paracaryumcoelestium2


Paracaryumcoelestium3


Paracaryumcoelestium4


パラカリウム・コエレスティヌム(Paracaryum coelestium: ムラサキ科パラカリウム属)で育てていたのですが、昨年春に花が咲いて調べてみると、花色が「空のような」という種小名が表す色とどうも違い、調べれば調べるほど深みにはまっていきました。

一年かけてわかったのは、この植物はパラカリウム・コエレスティヌムではなく、リンデロフィア・アンクソイデス( Lindelofia anchusoides:ムラサキ科リンデロフィア属)ではないかということです。
リンデロフィア属はイラン北部から、ヒマラヤ地域、ロシア、中国に12種が分布しています。

リンデロフィア・アンクソイデスは1842年にジョン・リンドレイ(John Lindley)さんが命名した植物ですが、1876年にはパラカリウム・アンクソイデス(Paracaryum anchusoides)と改名され、1915年にはアデロカリウム・アンクソイデス(Adelocaryum anchsoides)、そして1953年にリンデロフィア・アンクソイデスに再び戻されました。

リンデロフィア・アンクソイデスはアフガニスタンやパキスタン、カシミール、パミール、中国天山山脈など、2500〜3400mの高地に分布しています。

漏斗状の花弁は5裂し、径1cmほどの大きさです。花は総状につき、次々に花柄を延ばしながら花は片一方に向いて長い期間咲き続けます。

ムラサキ科の花の特徴である喉部の付属物は膨らんでいるのではなく、一番下の写真のように花冠状にたたまれています。
また喉部には赤い色が入っています。陽に透かしてみると中心部が赤い花のように見えます。

萼には白い毛が生えていますが、長楕円形の葉は無毛に見える短い軟毛がはえています。ムラサキ科にしては珍しい明るい緑色です。

花の大きさや形には変異が多いせいか、異学名が多く、Adelocaryum anchusoides,Cynoglossum anchusoides,Cynoglossum macrostylum,Lindelofia aspera,Lindelofia cynoglossoides,Lindelofia macrostyla,Paracaryum heliocarpum などが知られています。

種小名アンクソイデスは「アンチューサに似た」という意味です。
属名はリンデロフ(Lindelof)さんに因むという意味だろうと思いますが、どのような人物か不明です。

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