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2014年4月11日 (金)

2段咲きプリムラ・ベリス 
Primura veris 'Hose in Hose'

プリムラ・ベリス「ホース・イン・ホース(ホウズ・イン・ホウズ)」(Primura veris 'Hose in Hose':サクラソウ科サクラソウ属)が満開です。


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Pverishinh3


カウスリップ(Cowalip)という英名を持つプリムラ・ベリスは、地中海沿岸を除いて、北はノルウエイ、西は南東スペイン、東は北部ギリシャからトルコ、イラン、シベリアなど、広範囲に分布しています。
地域だけではなく平地から海抜3000m付近の高山にも生息しています。

広範囲に分布しているだけに、地域によって変異がみられ、そのため異学名が20近くあります。
現在では以下の4種の亜種があります。

ベリス(Primura veris ssp veris)
ヨーロッパ中央部、南部、トルコ、コーカサス、中央アジア南部に分布。花弁筒部と萼は同じ長さ。

コルンナエ(Primura veris ssp columnae) 
スペイン南部の山岳部、中央イタリア、ギリシャ北部、トルコ北東部に分布。不規則に葉は茎を抱きます。葉の下面には白い毛が生えています。萼長は16〜20mm。萼から花弁筒部が出ます。

マクロカリクス(Primura veris ssp macrocalyx)
ロシア南東部、コーカサス、中央アジア南部、東シベリアに分布します。葉の幅は細く、花茎には毛が生えているが葉の下面には毛がありません。萼は円錐状で15〜20mm、多毛。

カネッセンス(Primura veris ssp canescens)
アルプス、ピレネー、スペイン南部の山岳部に分布しています。葉の幅は茎に向かって細くなり、葉の下面には灰色の毛がはえています。萼長は16〜20mm。

一般的には濃い黄色で、花弁の中心付近にオレンジの目が入るのが典型種ですが、赤のスジやスポットのはいるもの、花色がオレンジのものなどの園芸種があります。

「ホース・イン・ホース」とは花から花が咲いているようなプリムラを言います。花柄に近い方の花びらは萼が花弁化したものです。
ホース・イン・ホースは16世紀には文献に記載されており、18世紀になって英国で名が知れるようになりました。
これはプリムラ・ベリスの園芸種の中で初めてもホース・イン・ホースではないかと思います。
ポリアンサタイプのホース・イン・ホースと違って、花弁が掴み咲きなので、平咲きの萼が目立ちます。
まるでスイセンのようです。

ホース(正しい英語発音はホウズ)というのは水を通すホースや長靴下、タイツを言いますが、筒状のものが二重になっている様子を名付けたものです。

種小名ベリスは「春の」という意味です。

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