« 2014年7月31日 | トップページ | 2014年8月21日 »

2014年8月17日 (日)

樽前山の花 
Pennellianthus frutescens

先日北海道支笏湖の南に位置する樽前山(東山で1,022m)に登ってきました。
登ったと言っても7合目の駐車場から外輪山近くまでです。
高所恐怖症の私には帰りの景色を考えると途中までしか登れませんでした。

そこで至る所に目についたのがイワブクロ(岩袋:Pennellianthus frutescens:ゴマノハグサ科ペンネリアンサス属)です。


Penstemonfrutescens1


Penstemonfrutescens2


Penstemonfrutescens3


Tarumae1
樽前山を登山道から望む


Tarumae2
樽前山の外輪山の途中から眺めた支笏湖


イワブクロは北海道から東北地方、他にはサハリン(カラフト)、カムチャツカ半島やシベリアの亜高山や高山の岩場や砂礫地に分布する高山植物です。
イワブクロは以前はペンステモン(アメリカイワブクロ)属で、日本で唯一のペンステモンの仲間でした。1966年にペンネリアンサス属が提案され、1970年に再分類されました。
ペンステモン属とは、染色体数が8ではなく、10 あるという点で違っています。また平らな有翼の種子を持つという点や子房についての構造などで異なるそうです。

茎は直立して高さは10cmほどになります。
茎の先端に数個の花を横向きに付けます。花は長さ2.5cmほどで淡紅紫色の釣鐘型をしています。
花冠は上下に二唇状に裂け、さらに上唇は2裂に、下唇は3裂しています。
花冠の縁や萼には目立つ毛が生えています。

長楕円形の葉は柄がなく、対生してつきます。葉には鋸歯があります。

別名、タルマエソウ(樽前草)で、樽前山に多く見られるからだそうです。牧野図鑑にはタルマイソウとあります。

属名ペンネリアンサスは「ペンネルさんの(Pennelli)花(anthus)」という意味ではないかと思います。
ペンネル(Francis Whittier Pennell ;1886 – 1952)さんは米国の植物学者でゴマノハグサ科に関する研究で知られてます。

種小名frutescensは「低木状の」という意味です。

| | コメント (0)

« 2014年7月31日 | トップページ | 2014年8月21日 »