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2015年4月20日 (月)

ハウエルさんのレウィシア
Lewisia cotyledon var. howellii

レウィシア・コチレドン・ハウエリイ(Lewisia cotyledon var. howellii :スベリヒユ科レウィシア属)が咲きました。


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レウィシア・コチレドンは園芸種の親になっているレウィシアですが、その変種は分布地と葉の鋸歯で5種の変種に分類されます。

変種コチレドン(Lewisia cotyledon ver. cotyledon)
カリフォルニア州シスキュー山脈に自生し、葉は全縁と言っていいほど鋸歯が目立ちません。

変種ヘックネリ(Lewisia cotyledon ver. heckneri)
コチレドンの分布地より少し南の、北カリフォルニアのトリニティ・アルプス( Trinity Alps;トリニティ郡東部)の渓谷に分布しています。葉は先の尖った披針形で、細かい鋸歯があります。

変種パーディー(Lewisia cotyledon ver. purdyi)
オレゴン南部のイリノイ盆地(Illinois Basin)で発見されたコチレドンで、幅の広いしゃもじ型の全縁の葉をしています。

変種フィンブリアタ(Lewisia cotyledon ver. fimbriata)
北カリフォルニアのトリニティ郡西部の渓谷に自生しており、葉は不定形に凸凹した形で鋸歯があります。私はこの変種の種子が配布、販売されているのを見たことがありません。

これらのレウィシアに対して変種ハウエリイは、トリニティ郡以外の、海抜100-400mの低山の森林内やその近くの渓谷の岩の割れ目に自生しています。
他のコチレドンの変種とは異なり海抜の低い地域に分布しており、高山性では無いということなので育てやすい種類かもしれません。

葉の形はしゃもじ型ですが、はっきりとした鋸歯があり、他のコチレドンは葉の縁が平らですが、ハウエリイは葉縁が大きく波打ちます。

花は他のコチレドンと同様、蕾はオレンジ、開くと白い花弁にパステル・オレンジといっていいようなサーモン・ピンクがのっており、時間と共にサーモンピンクはピンクになります。
園芸種のレウィシア・コチレドンとは、少し趣が違います。

変種名は基本種のレウィシア・コチレドン・コチレドンを最初に発見したハウエル(Thomas Jefferson Howell)さんに因みます。
彼は1887年にオレゴン州ジョセフィン郡(Josephine, Oregon)のディアークリーク山脈(Deer Creek Mts.)でハウェリイを収集しました。イリノイ盆地からオレゴン州アプルゲート川(Applegate River)に至る駅馬車の路線上で見つけたと言われています。
1888年にカランドリニア・ハウエリイ(Calandrinia howellii)と命名されましたが、その後1914年になって現分類に変更され、コチレドンの変種となりました。

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