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2015年5月 8日 (金)

極限のイヌナズナ 
Draba norvegica

ドラバ・ノルベジカ(Draba norvegica:アブラナ科イヌナズナ属)がタネをつけています。


Drabanorvegica1


Drabanorvegica2


Drabanorvegica4

4月2日 蕾らしきものが見えるようになりました。


Drabanorvegica3

4月16日 花が開いています。


イヌナズナ属は世界に約250種があると言われています。全草に星状毛があり、楕円形から倒卵状楕円形の短角果をつけるところが特徴です。

ドラバ・ノルベジカグリーンランド、北欧、ロシア、スコットランド、アイスランドなどの極限地に分布しています。荒れ地や岩場、海岸の崖、石灰岩の海岸などに自生する多年草です。
広く分布するので地域による変異が見られるようです。

冬の寒い頃、ロゼッタと言えるかどうかですが、下から2枚目の画像のようにロゼッタを幾重にも重ねてピラミッド状に背丈を伸ばしていきます。
春先にピラミッドの草丈は5cmほどになり、頭頂に蕾を総状花序に多数つけます。
最初に花が開いた状態が1番下の写真で、ロゼッタ間(節間)が伸びて、徐々に背丈が高くなっていき、最終的に葉のついた花茎を伸ばして20 cmほどになります。
径5mmほどの小さい白い花を多数咲かせます。

ロゼッタの葉は有柄で、披針形をしており、長さ1.5〜2cm、1〜3対の鋭い鋸歯が見られます。茎につく葉は葉柄がなく、楕円形で、鋸歯があります。

果実は有毛で、長さ5~8㎜の薄い楕円形で、少しねじれています。上に伸びるように着きます。

属名のドラバはギリシャ語で「辛い」という意味です。古代ギリシアの医者、薬理学者、植物学者ディオスコリデス(Pedanius Dioscorides)がLepidium draba に付けた名で、後世にこの属に転用されました。
ディオスコリデスはオルニトガルムの名付け親でもあります。
種小名ノルベジカは「ノルウエーの」という意味です。

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