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2015年6月11日 (木)

ニュージーランドの忘れな草 
Myosotis colensoi

ワスレナグサ、ミオソティス・コレンソイ(Myosotis colensoi:ムラサキ科ワスレナグサ属)がポツポツと咲いています。


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ミオソティス・コレンソイはニュージーランド・サウスアイランド東部の石灰岩の崖地、あるいは石灰岩地の表土、レンジナ(温帯から冷温帯の湿潤気候地域にみられる石灰岩風化物が主体の腐葉土壌)に自生する多年草です。

開けた石灰岩地ではよく目にする忘れな草のようで、現地ではNZ forget-me-not(ニュージーランド・ワスレナグサ)と呼ばれています。
ニュージーランドには忘れな草が50種ほどが知られており、白いワスレナグサの仲間の多くがニュージーランド原産です。

地面にべったりと幅0.5〜1cm、長さ3〜4cmの長楕円形の根生葉を広げ、こんもりと茂ります。
短い花茎を延ばし、その先に白い小さな忘れな草形の花を、春の内から今頃までポツポツと花をつけます。
以前はこんな風に咲いていたので、期待して、満開になるのを待っていたら、その様子もなく、お披露目が遅くなってしまいました。

花を観察していて気がついたのは、雌しべが花から跳び出していることです。
普通は花筒部に膨らんでいる付属物の奥を覗いてみても特段なにも見えません。
ワスレナグサ属に限らずムラサキ科の花で雌しべが見えるのは珍しいだろうと思います。

ミオソティスという属名は「ハツカネズミの耳」という意味で、ハツカネズミの耳のように細かい毛に覆われた全縁(鋸歯のない)の葉を指しています。
種小名コレンソイはケルト(コーンウォール)人宣教師のコレンソ(William Colenso:1811-1899)さんに因みます。 コレンソさんはキリスト教伝道のためニュージーランドに来て、植物学の他、出版、探検や政治に関わりました。

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