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2015年6月16日 (火)

苞葉の大きなタツナミソウ  
Scutellaria ovata ssp. bracteata

スクテラリア・オバタ・ブラクテアタ(Scutellaria ovata ssp. bracteata:シソ科タツナミソウ属)が咲きました。


Sovatabracteata1


Sovatabracteata3

これは2週間ほど前に咲き出した花の様子です。蕾が出てから花が開くことはありませんでした。閉鎖花が大きくなったと考えればいいのではないかと思います。花色も開かないまま薄くなっています。花の角度も垂直方向に対して、だらしなく垂れています。上唇弁が4裂しているのがわかります。ゲンコツを突きつけているような形です。


Sovatabracteata4

 蕾が出てから3週間は経ったでしょうか、やっと開く花が出てきました。上の写真とは蕾の生きの良さが違っています。よく見ると苞葉を持たない花もあります。


Sovatabracteata5


基本種のスクテラリア・オバタ・オバタ(Scutellaria ovata ssp. ovata)は米国北東部を除いて東部の森林に普通に見られるタツナミソウです。
しかし亜種のスクテラリア・オバタ・ブラクテアタは分布範囲が限られ、アパラチア山脈南部にしか分布していないそうです。

花はタツナミソウ属に多い紫色で、下唇弁に白いラインが入ります。
下唇弁が白いものもあるそうですが、上唇弁が4裂しているという以外これといった特徴はありません。

現地ではハート葉タツナミソウ(heart-leaved skullcap)と呼ばれているように葉の形に特徴があります。
が、形だけではなく葉の色も魅力的です。春から初夏にかけて紫がかったメタリックな色、薄紫の艶のある灰色、の葉になります。花穂が出てくる頃になると葉色は濃い緑になってきますが、葉脈に紫が残ります。

スクテラリア・オバタは基本種のオバタ(Scutellaria ovata ssp. ovata)、2種の亜種、ブラクテアタ(Scutellaria ovata ssp. bracteata)、ルゴサ(Scutellaria ovata ssp. rugosa)が知られています。
これらの亜種は苞葉の大きさで区別されます。

タツナミソウ属は葉腋に花をつけるものと花茎を立て、それを取り囲むように花をつけるものがあります。
日本のタツナミソウ(Scutellaria indica)は後者です、萼と同じくらい小さな苞葉があります。またスクテラリア・アルピナ(Scutellaria alpina)は大きくはないけれど、萼を隠してしまう目立つ苞葉を持っています。

スクテラリア・オバタは苞葉の様子で
オバタ(Scutellaria ovata ssp. ovata)  萼を包み込む程度の苞葉で葉柄はない。
ブラクテアタ(Scutellaria ovata ssp. bracteata)  葉柄があり萼より大きい苞葉を展開する。
ルゴサ(Scutellaria ovata ssp. rugosa)  イリノイ州の南部でしか見られず、全体が小さく(草丈30cm未満)で、葉も小さい(長さ4cm未満)
ということで区別されます。

属名オバタは「卵形の」という意味で、葉の特徴を示しています。
英名も heart-leaf skullcap(ハート葉タツナミソウ)です。
亜種名ブラクテアタは「苞葉のある」という意味です。

もう一つの亜種名ルゴサは「縮んだ、シワのある、シワがある縮み方の」という意味です。

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