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2015年6月19日 (金)

雨に似合う花  
Ceropegia sandersonii

ケロペギア・サンダーソニイ(Ceropegia sandersonii:ガガイモ科ケロペギア属)が咲き出しました。


Ceropegiasandersonii1


Ceropegiasandersonii2


Ceropegiasandersonii6


Ceropegiasandersonii3


Ceropegiasandersonii4

花の蓋の内側です。毛は花冠先端(蓋)縁に生えていますが、触れるとすぐに落ちてしまいます。蓋内部には毛は生えていません。濃緑の豹紋がついています。


Ceropegiasandersonii5

筒部を上部から切っていきましたが、なかなか雌しべにたどり着きません。萼近い根元の方に雌しべと5本の雄しべが見えました。


ケロペギア属はカナリア諸島、アフリカ、マダガスカル、インド、中国南部に分布する草本または低亜木植物で、ニュージーランドとオーストラリアにも1種が知られています。
ケロペギア属の花は、香りに引かれて花の中に入り込んだ昆虫が、動き回って中にある柱頭に受粉する仕組みになっているそうです。受粉が終わるまで昆虫が逃げ出さないように、内部の天井に下向きの毛を生やしているといわれています。

ケロペギア・サンダーソニイは南アフリカ・ナタール地方(クワズール・ナタール州)やその北に隣接するモザンビーク共和国に分布するつる性の多肉常緑植物です。

長さ5〜7cmの花は、節に2〜4個つき、花筒は薄い緑色で、濃緑色の筋が入っています。
ケロペギア属の花は花冠裂片の一部が伸びて、その先が合着するのですが、サンダーソニイのようにべったりと蓋が被さっているものは珍しいようです。
サンダーソニイはその花の形から parachute plant や umbrella plant と呼ばれています。
日本では、ちょうど咲き始めが梅雨時期に一致した名です。
傘の内側の富士山形をした合着部分は濃褐色をしています。

寒さに弱いので冬は室内に取り込みますが、余り日光を必要とせず、温度さえあれば、次々花をつけます。
葉は、5cmほどの基部がハート型のような長卵型した肉質の葉です。

属名ケロペギアはギリシャ語のkeros(蝋)とpege(泉)の造語で、花の形からきているようです。
種小名サンダーソニイはスコットランドの園芸家で、南アフリカの植物を採取したサンダーソン(John Sanderson:1820-1881)さんに因みます。ウサギゴケ(Utricularia sandersonii)やラン科植物(Bulbophyllum sandersonii)、球根植物(lapeirousia sandersonii)などに名を残しています。

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