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2015年7月11日 (土)

青いアリウム 
Allium bessianum

アリウム・ビージアヌム(Allium bessianum:ユリ科ネギ属)が咲いています。


Alliumbessianum1_3


Alliumbessianum2


Alliumbessianum4


Alliumbessianum3


ネギ属は北半球に分布し、約400種類が知られています。地下茎や鱗茎を持ち、散形花序に多数の花をつけます。

アリウム・ビージアヌムは中国の雲南省や四川省の海抜3000〜4200mの山脈地帯の斜面や草原に自生しています。
ネギ属は赤色、ピンク色、黄色などの花を咲かせますが、アリウム・ビージアヌムは「青いアリウム(Blue allium)」と呼ばれます。
同じ青い花を咲かせるアリウム・シッキメンセ(Allium sikkimense)と間違われることが多いようです。
現地では、アリウム・シッキメンセは7月に咲きますが、アリウム・ビージアヌムはアリウム・シッキメンセが咲いた後の8月から9月に咲きます。

アリウム・ビージアヌムはソーセージ状の太さ10mmほどの根茎を持っています。葉は線形で、松葉のように細長く、長さは20〜30cmです。

葉と区別しがたい花茎を40〜60cmに伸ばします。
花茎の先は、はじめ苞に包まれていて、そこから短い花柄をつけて数輪の釣り鐘型のブルーの花を開きます。他のネギ属に多い半球状にはならないようです。

花被片は6枚で、中を覗いてみると、濃い緑の子房から青紫色の雌しべが突きでて、その周りに6本の、これもの青紫色の雄しべが見えます。雄しべの色ははしばらくすると花と同じ色に変わります。
花被は釣り鐘型のままで開平しません。

アリウム・ビージアヌムはスコットランドのプラントハンター、ジョージ・フォレスト(George Forrest:1873–1932)さんによって紹介されました。1900年代の初頭に雲南省の植物探検をし、その時に発見した植物です。彼は中国から 約31000もの植物標本を英国に送ったといわれています。

属名のアリウムの由来は諸説有り、「匂い」をあらわすalere、あるいはニンニクの古いラテン名haliumに由来するといわれています。
種小名のビージアヌムは英国のビーズ社(Bees Ltd)という園芸業者の名に由来します。ビーズ社はアーサー・バリー(Arthur K. Bulley:1861-1942)さんによって設立された会社で、何人ものプラントハンターを雇っていました。バリーさんは英国の綿商人、蘭愛好者、プラントハンターで、中国西部やヒマラヤの植物を収集しました。


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