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2015年8月18日 (火)

現地ではトゲキュウリ 
Sicyos angulatus

アレチウリ(荒れ地瓜:Sicyos angulatus:ウリ科シキオス(アレチウリ)属)の花がアスファルト道路の上に咲いていました。


Sicyosangulatus1


Sicyosangulatus4


Sicyosangulatus2


Sicyosangulatus3


シキオス属は旧大陸には分布せず、新大陸やオーストラリア、ハワイ諸島、ガラパゴス諸島に50から75種が知られています。
巻きひげを持つ蔓性植物で、雌雄同株で、緑がかった白っぽい小さな花をつけます。
果実はウリ科植物に見られるウリ状果という裂開しない液果ではなく、裂開果を稔らせます。

アレチウリはカナダを含むアメリカ・ロッキー山脈以東に広く分布し、キュウリのように巻きひげで他のものに絡まる性質があるので burr cucumber(トゲキュウリ)や star cucumber(星キュウリ)と呼ばれています。
ヨーロッパには最初観葉植物として紹介されましたが、逃げ出して野生化したといわれています。

日本では1952年に静岡県清水港で採取された個体にアレチウリと名付けたという記録があります。
種子が輸入大豆に紛れて入り込み、お豆腐屋さんから広がったということです。
今では青森県から九州まで広がり、特定外来生物に指定されています。
南アメリカ・ヨーロッパ・アフリカ・東アジア・オセアニアにも侵襲的外来帰化種という扱いで拡がっています。

茎の長さは5〜8mになる大型の草本です。
雌雄同株で、雌花は径6mmほどの淡緑色の5裂する合弁花で、枝の先に5〜10個の花がかたまってつき、その後軟らかい棘のある実が球状になって稔ります。
実には長さ1cmほどの扁平な楕円形の種子が1個入っています。この特徴を指して現地では One seed burr cucumber(一粒種のトゲキュウリ) とも呼ばれています。

写真は雄花で、径1cmほどで先が5裂し、緑がかったクリーム色をしています。
花糸はくっついて1本になり、葯も1個の塊となっています。葯の表面には葯室が畝状になり、蛇行して張りついています。
サイズが大きければ園芸品種になりそうな花です。

6月から11月頃まで咲き続けます。湿った用土が好きなようで河川敷や湿地で見かけます。

属名のシキオスの意味は不明です。
種小名アングラツスは稜のある、角ばったという意味で、種子の様子を指しています。

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