« 2015年8月25日 | トップページ | 2015年8月27日 »

2015年8月26日 (水)

白い花柄のキク 
Arnica mallatopus

石川県の中部山岳国立公園内、白山・白川郷ホワイトロード(白山スーパー林道)の海抜1100m付近の散歩道にチョウジギク(丁子菊:Arnica mallatopus:キク科ウサギギク属)が咲いていました。


Arnicamallatopus1


Arnicamallatopus


Arnicamallatopus_3


Arnicamallatopus_2


ウサギギク属は主としてユーラシア大陸(北東シベリア)やアメリカ大陸の周北極部に約20種が分布しています。
根茎を持ち、葉が対生するので他のキク科植物と区別できます。ウサギギクの和名は春に直立して対生する葉をウサギの耳に見立てたと言われています。

チョウジギクは、以前はmallotopus japonicus(マルロトプス・ジャポニクス )という学名だったことからわかるように日本固有種で、本州の日本海側の低山から亜高山の谷筋の湿地に分布する多年草です。それ以外には四国の剣山に分布しています。

横に這った地下茎から茎が叢生し、背丈30~80㎝になります。
対生してつく葉は、やや厚みがあり、長楕円状披針形で、先が尖りっています。
葉には葉柄がなく、低い鋸歯があって、平行して走る3本の葉脈が目立ちます。また葉には毛があってざらつくものやすべすべのものもあります。

8月から10月にかけて茎頂に散房花序に頭花を数個つける頃には葉は互生してつきます。
花は径1.5~2㎝で、舌状花はなく、すべて黄色の筒状花です。
総苞は長さ約1㎝の筒形で、総苞片は披針形で先が尖っています。
大きな特徴は、花柄が長く、花柄に白色の縮れた長毛が密生することです。

痩果は長さ約5㎜で、6~7㎜の長さの汚褐色の冠毛をつけます。

和名は頭花がハーブの丁子(ちょうじ)の形に似ているキクということでつけられたようです。
属名アルニカはラテン語で子羊、あるいはギリシャ語で子羊の皮を意味しているといわれています。葉に毛があり、指ざわりからつけられたと考えられています。
種小名マルロトプスは、mallotosが「長軟毛のある」という意味、 pousが「足」という意味で、花柄の特徴を示しています。

| | コメント (0)

« 2015年8月25日 | トップページ | 2015年8月27日 »