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2015年8月27日 (木)

ドライブウェイのコウメバチソウ 
Parnassia palustris var. tenuis

石川県の中部山岳国立公園のドライブウェイの峠 (最高海抜1445m)付近で、コウメバチソウ(小梅鉢草Parnassia palustris var. tenuis:ユキノシタ科ウメバチソウ属)がアスファルトとコンクリートに挟まれて咲いていました。


Parnassiapalustristenuis1


Parnassiapalustristenuis2


Parnassiapalustristenuis3


Parnassiapalustristenuis4


ウメバチソウ属は、北半球の温帯から亜寒帯にかけての山地に15(50種という説もあります)種ほどが知られてます。
植物体全体が無毛で、葉は腎臓型から円心臓型、花は単生で、雄しべ10本のうち5本が仮雄蕊(かりゆうずい:花粉を作らない雄しべ)になるなどの特徴を持っています。

コウメバチソウは本州中部地方以北の北海道、北アメリカの山地や高原の湿った湿った礫地や草地に自生しており、ウメバチソウ(Parnassia palustris var. multiseta)の高山型の変種と考えられています。

コウメバチソウは根生葉は全縁の円形、腎臓形をしており、長い柄を持っています。
夏に花茎を立て、花茎にも卵型の茎を抱く葉がつきます。

白色の5弁花は径1~1.5㎝で、太い雄しべが5本あり、葯は外向きについています。
花糸の間に5組の仮雄蕊があり、その先は掌状に裂け、先端には黄色の球状の腺体がついています。
掌状に裂けた仮雄蕊が、梅の花の雄しべのように見え、家紋の梅鉢紋からこの草の名があります。
変種は腺体の数によって判別し、コウメバチソウは、仮雄蕊1本に7~11個の腺体に分かれています。ウメバチソウは12~22個の腺体に分かれているので区別がつきます。

英名は Grass of Parnassus(パルナッスス草)や bog-stars(湿原の星)です。
属名パルナッシアは、パルナッソス山にちなむという説と、古代ギリシアの医者、薬理学者、植物学者で「薬草学の父」と呼ばれたディオスコリデス(Pedanius Dioscorides:40年頃 - 90年)が指す花を、初期の植物学者たちがこの植物だと考えて、それに因んでつけられたという説があります。

種小名パルスツリスは「沼地に生える、沼地が好きな」という意味です。
変種名のテヌイスは「細い、薄い」という意味です。

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