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2015年8月28日 (金)

草原のサワヒヨドリ  
Eupatorium lindleyanum

昨日のコウメバチソウが咲いていた近くの草むらにサワヒヨドリ(Eupatorium lindleyanum:キク科ヒヨドリバナ属)が咲いていました。


Eupatoriumlindleyanum


Eupatoriumlindleyanum_2


Eupatoriumlindleyanum_3


Eupatoriumlindleyanum7


ヒヨドリバナ属はユーラシア大陸と新大陸に1000種以上が知られている多年草または亜低木です。
大部分が南米大陸に分布し、10〜20数種がアジアに、日本には5種または6種が分布しています。甚だ数字が曖昧なのは交雑し易く、変異が出やすいためと思われます。
ヒヨドリバナ属には、鋸歯のある葉は対生か輪生し、小型の筒状花のみからなる頭花が散房花序につくという特徴があります。

サワヒヨドリは日本全国、東南アジアに生育する多年草で、その名が示すように、平地の湿原や山間の湿った草原などに生育しています。しかしながらこの場所はカラッとした場所でした。日本全国、普通に見かけるということでしょうか。

背丈40~80cmに直立し、葉は鋸歯のある先が尖らない長さ6~12cm、幅1~2cmの披針形で、対生して茎についています。
1節から葉が3枚づつ出て、6枚の対生する個体もあり、まるで輪生しているように見えます。ときに3深裂した葉の個体もあるようです。

夏から秋にかけて咲く花は淡い紅紫色をしていますが、暗紅紫色を帯びるものから、まれに白色まであります。
筒状花の先は5裂し、筒の中に2裂した長い雌しべが伸びています。
萼の基部に総苞片が10個ほどが2列に並んでいます。

サワヒヨドリはヒヨドリバナ(Eupatorium makinoi )に比べて全体に小型で、花の色がピンクで、葉が対生し、小さく鋸歯が鈍いことで区別できます。

種小名リンドレヤヌスは、英国の植物学者、園芸家、蘭研究家リンドリー(John Lindley:1799-1865)に因みます。リンドリーは植物画家としても長けており、ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンの植物学の教授、王立研究所でも教え、1836年からはチェルシー薬草園でも植物学を教えた人です。

属名エウパトリウムは、紀元前4世紀〜前1世紀に小アジアで栄えたポントス(Pontus)の王ミトリダテス(Mithridates)の姓エウパトール (Eupator)に捧げられた名で、王はこの属の植物を薬用にしていたと伝えられています。

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