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2015年9月 2日 (水)

真珠のようなヤマハハコ  
Anaphalis margaritacea

称名滝までの山道以外でもよく目にしたのがヤマハハコ(山母子:Anaphalis margaritacea:キク科ヤマハハコ属)です。


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ヤマハハコ属は東南アジアを中心に約110種が知られています。インド、中国南部、東南アジアの高地に自生し、一部が北米に分布しています。大部分は多年草ですが、低木もあります。
頭花は雌性の糸状花と雄性の筒状花で構成され、花を包む総苞は丸い鐘型で、上半が白く、下半が茶褐色をしています。

 ヤマハハコは本州の石川県・長野県以北に分布する多年草です。ヒマラヤから中国、日本、北アメリカに分布しています。
日当たりのよい山地の草原に生育する雌雄異株の多年草です。地下茎でも繁殖し、群生する傾向があります。

背丈は30cm~70cmになり、狭披針形の葉は葉柄がなく、茎を抱いています。葉の長さは6~9cm、幅は6~15mmで、互生しています。
葉はやや厚くて、表は深緑で3脈あり、裏面は綿毛を密生して白色をしています。

8月から9月にかけ、枝の先に多数の花を散房状につけます。白色の花弁に見える部分は萼の下にある白色の総苞片です。
ムギワラギクの仲間、ヘリクリスム(ヘリクリサム:Helichrysum)属などと同じように、総苞が多列並んでいて花弁状に見えるのです。
実際の花は中心の淡黄色の部分が本当の花で、筒状花がいくつか集まっています。両性花を咲かせる株と雌性花だけを咲かせる株があります。

和名はハハコグサ(Gnaphalium affine)に似ていて、山地に生えることからつけられたといわれています。
またヤマホウコという和名があり、牧野新日本植物図鑑にはこちらの名前しかありません。
属名アナファリスはギリシャ語の植物名Gnaphalium(ハハコグサ属)のアナグラム(anagram:文字を並び替えて作った語)といわれています。ヤマハハコ属とハハコグサ属はよく似ていて北米産や中国産の種類は別属ながら見た目では区別をつけがたいものがあるから、このような名になったのではないでしょうか。
種小名のマルガリタケアはラテン語で「真珠のような」という意味です。

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