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2015年9月 3日 (木)

シモツケソウ2種  
Filipendula multijuga var. ciliata & Filipendula auriculata

石川県中部山岳国立公園を走る白山・白川郷ホワイトロード(白山スーパー林道)の途中の展望台で2種のシモツケソウを見かけました。



これはアカバナシモツケソウ(赤花下野草:Filipendula multijuga var. ciliata:バラ科シモツケソウ属)です。


Filipendulamultijugaciliata1


Filipendulamultijugaciliata2_2


シモツケソウ属は北半球に約10種が分布しています。耐寒性多年草で、木本であるシモツケ(Spriaea)属と近縁です。

シモツケソウ(Filipendula multijuga)の高山型変種で、中部地方や関東地方の亜高山帯から高山帯の草原や稜線などに自生しています。
背丈は30cm〜70cmで、葉は奇数羽状複葉で、先端の小葉は掌状に5〜7裂します。
葉縁は大きな鋸歯に更に細かな鋸歯がある重鋸歯になっています。
葉柄の付け根に、先端が尖った托葉があります。

7月から8月に色の濃い紅色の小さな径4〜5mmの5弁花を、集散花序に散房状に多数つけます。
萼片は卵型で、花弁は5枚と言われていますが、実際は4〜6枚あり、、花弁より長い雄しべは多数(20〜40)あり、それが沢山集まって開く様子は独特の景色を生み出します。

属名フィリペンデュラはラテン語のfilum(糸)とpendulus(吊り下がった)に由来します。基本種の根が小さな球を糸でつないだように見えることから名づけられたそうです。

種小名ムルチジュガはラテン語で「多対の、多数結合の」という意味です。
変種名キリアタは「縁毛のある」という意味で、そう果の稜に毛がはえていることを指しているのだろうと思います。


これはコシジシモツケソウ(越路下野草:Filipendula auriculata:バラ科シモツケソウ属)です。


Filipendulaauriculata1


Filipendulaauriculata2


富山県から山形県まで、長野県北部や福島県西部に分布し、山地から高山の沢沿いや、岩場や林縁など湿ったところに自生しています。

背丈は30cm〜1mで、互生する葉には長い葉柄があります。
葉についてはアカバナシモツケソウとよく似た特徴を示します。葉は奇数羽状複葉で、先端の小葉は掌状に5から7裂します。
葉柄の付け根に托葉があり、アカバナシモツケソウの尖った托葉と違い、茎を耳状に抱きます。

6月から8月頃ピンク色の小さな5弁花を集散花序に散房状につけます。
花の大きさは径4~5mmで、アカバナシモツケソウより薄いピンクの小さな花をたくさんつけます。

種小名のアウリキュラタは「耳形の、耳状の」という意味です。葉柄の付け根の托葉を指してるのだろうと思います。

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