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2015年9月 6日 (日)

いびつな形の豆の花  
Dunbaria villosa

昨日のブログと同じ石川県白山市の手取峡谷の駐車場付近で、ノアズキ(野小豆:Dunbaria villosa:マメ科ノアズキ属 )が咲いていました。


Dunbariavillosa1


Dunbariavillosa2


Dunbariavillosa3


Dunbariavillosa4


ノアズキ属はツル植物で、主にアジア、オセアニアに20種が知られています。中国には8種が自生しています。

ノアズキは関東以西の日当たりのよいところに生えるつる性多年草で、他の植物に寄りかかるか地面を這っています。日本以外には中国、韓国、東南アジアに分布しています。

草全体に短い斜上する軟毛があり、葉の裏面と萼には赤褐色の腺点があります。
葉は互生し、短い葉柄につく3出複葉で、小葉は長さ、幅とも1.5~3cmの先が急に狭くなり、先が尖る卵状菱形をしています。

夏に葉腋から花柄を出します。
萼は釣り鐘型で不等に5裂し、花は黄色のアンバランスな形の蝶形花で、長さ15~18mmあります。
蝶形花の旗弁は非対称の円形で、右側が大きく、基部に内側に反り返る耳状の突起をもっています。
翼弁も左右非対称で、右側の翼弁は竜骨弁の基部をとり巻いています。
竜骨弁も曲がって左側の翼弁と共に上向きになっています。
写真を見てもどれが旗弁で、どれが翼弁かわかりません。

豆果は長さ4〜5cmの広線形で、扁平で腺点があり、短毛が密生しています。中に3~8個の種子が入っています。豆は長さ4㎜ほどで、うずら卵のような褐色の模様があります。

よく似た仲間にヤブツルアズキがありますが、ヤブツルアズキの小葉には三裂するものがあり、ノアズキの菱形の葉とは明らかに違います。
葉がクズに似ており、小さいのでヒメクズという和名もあります。
ノアズキは小葉が小豆(アズキ)に似ているからといわれています。

ノアズキは1784年にツンベルグ(Thunberg)によって、初めGlycine villosaという名で報告され、後に牧野富太郎によってノアズキ属に分類されています。

属名ドゥンバラリアは、この植物のインド名がdunbarで、それに基づく名がつけられています。
種小名ビロサは「軟長毛のある、軟毛のある」という意味で、全草に軟毛があることを指しています。

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