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2015年9月 9日 (水)

立山のミヤマトウバナ 
Clinopodium sachalinense

富山市から立山に至るルートの駐車場付近でミヤマトウバナ(深山塔花:Clinopodium sachalinense:シソ科トウバナ属)を見かけました。


Clinopodiummicranthum1


Clinopodiummicranthum5


Clinopodiummicranthum2


Clinopodiummicranthum3


トウバナ属は元々は約100種の植物を含くんでいましたが、他にサツレヤ属(Satureja;約30種)、カラミント属( Calamintha;約7種)、ゼノポマ属(Xenopoma;詳細不明)に分割され、今では13〜20種が知られています。
小型の多年草で、葉は対生し、鋸歯があり、花は茎先や葉腋に密に多数つき、輪生のように見える偽輪生です。萼は筒状、花冠は唇形で、上唇は全縁か2裂し、下唇は3裂しするという特徴があります。

ミヤマトウバナは近畿地方以北の低山から亜高山の林間、林縁に生える多年草で、日本以外にサハリンやロシア、朝鮮に分布します。

トウバナ属がそうであるように、茎は軟弱で下部で倒れ、途中から斜上します。茎には下向きに短毛があり、背丈は20~70cmです。
対生する葉には5~20mmの葉柄があり、葉は狭卵形で長さ2~6cm、幅1~2.5cm、薄くて鋸歯があります。

夏に茎先や葉腋に数段、偽輪生に唇形花をつけます。
萼は緑色で、長さ5mmほど、5裂し、裂片は尖っています。 萼には疎らに毛が生えています。
淡い紫色を帯びた長さ6mmほどの白い唇形花を咲かせます。
宿存性の萼の中に、4つの子房からなる分果が稔り、種子は滑らかで、少し扁平な球形をしています。

属名クリノポディウムは Latin clinopodion or the Greek klinopodionギリシャ語でcline(床、斜)と podion(小足)という意味です。茎の下の方で倒れて斜上するのでつけられたようです。
種小名サハリネンセは 「サハリンの」という意味です。

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